仙台市交通局が管理・発行している交通系ICカードicsca(イクスカ)。仙台市交通局が管轄する市営バスと市営地下鉄、そして宮城交通・ミヤコーバスが管轄する路線バスの運賃支払に使用すると、利用額の5%がポイント還元されるお得なサービスです。
私自身は以前に一度解約したのですが、最近バスの利用頻度が以前よりもかなり増えてきたため、改めて作成し、使いはじめています。
そんな中アクシデントが。つい先日のことなのですが、バス乗車後、席に座れたことに安心しきってボーっとしてしまい、気がついたらバス車内でicscaを紛失してしまいました……。
とりあえずは運転手さんに事情を説明し、運賃は現金で支払ってバスは無事降車。
ただちょうど前日に残高をチャージしたばかり。つまり数千円分の残高が失くしたカードの中に残っていたんですよね。
そこでその後、急いで窓口へと向かい、もろもろ手続きを済ませました。
今回はこの経験をもとに、icsca紛失時の手続き方法や注意点を整理しておきます。
再発行ができるカードをきちんと知っておこう
はじめにひとつ確認ですが、icscaには再発行ができるカードとできないカード、2種類があります。
icscaには利用者の名前を印字した記名式のもの、名前を印字しない無記名式のもの、2種類が存在します。
どちらも発行にかかる費用は変わりません。
ですが、記名式のものはシステムへ利用者登録を行なうため、万が一icscaを紛失してしまった場合でも残額を引き継いでカードを再発行してもらえます。
一方で無記名式のものはというと、誰のものかがわかりません。
紛失してしまうと、その時点でicscaにチャージされていた残高は失われてしまいます。
icscaを作成する際には、カードに利用者の名前がプリントされた「記名式」とプリントがない「無記名式」から選択しますが、このうち再発行ができるのは「記名式」のみです。
無記名式は作成時に利用者の名前や連絡先を登録しないため、「icscaを失くした」といわれても、それがどのカードなのか特定できないということですね。
記名式と無記名式の作成費用は変わらないので、紛失時に少しでも損をする可能性を減らそうと思えば、登録していた残高を新しいカードに引き継ぐことが可能な記名式icscaの作成が個人的にもおすすめですよ。
icscaを失くした場合はどうすればいい?
ここからは記名式のicscaを使っていたという前提で、紛失~再発行までの具体的な手続きを紹介していきますね。
icscaを紛失したと思ったら、はじめに行なうべきことは「紛失したことの届け出」です。
これを行なうことで紛失したカードの利用が停止されるので、中に残っていた残高を使われることが防げます。
この届け出を受け付けている窓口は次の3つ。
- 地下鉄駅窓口
- 乗車券発売所
- バス営業所・出張所
地下鉄駅窓口は、駅の自動改札横にある、駅員さんのいる部屋のことです。
乗車券販売所は仙台市交通局の管轄分だと、以下の9ヶ所です。
- 泉中央駅
- 勾当台公園駅
- 仙台駅
- 長町南駅
- 八木山動物公園駅
- 薬師堂駅
- 荒井駅
- 旭ヶ丘バスターミナル
- 交通局庁舎
その他、宮城交通・ミヤコーバスの管轄分として仙台駅前西口案内書、仙台高速バスセンター、石巻駅前の3ヶ所も窓口として対応してくれます。
またバス営業所・出張所は、仙台市交通局の管轄分だと実沢、東仙台、霞の目、白澤、川内、長町、七北田の7ヶ所。
ここに宮城交通・ミヤコーバスの営業所を加えたものが対応窓口となります。
普段地下鉄をよく利用しているのであれば、一番身近なのは乗降車する地下鉄駅でしょうか。
一方でバスのみをよく利用するなんて場合は、バス車内でこの手続きができない点には注意が必要です。
普段乗降車する場所に乗車券発売所があればよいですが、そうでない場合は、行動エリアの中で最寄りとなりそうなところを2~3箇所把握しておくのがよいでしょうね。
今回私はバスの中での紛失、かつ降りたバス停が仙台駅前であったので、仙台駅の乗車券発売所へと向かいました。
窓口の方に「icscaを紛失したので再発行したい」と伝えると、カードを再発行するために必要な申込書をもらえます。
こちらに氏名、性別、生年月日、電話番号を記入。あとは申込内容の欄で「紛失再発行」に丸をつけ、提出しましょう。
なおこの際、利用者本人であることを確認するために身分証明書が必要となります。
運転免許証、パスポート、保険証、個人番号カード、学生証(写真付)、社員証(写真付)、年金手帳といったものが使えますので忘れずに持っていきましょう。
記入内容と利用者本人であることの確認が取れたら、まずは失くしたカードの利用停止登録をしてもらえます。
これで以降、万が一悪意のある誰かにicscaが拾われてしまっても、利用される心配はありません。
そして申込書と引き換えに紛失再発行整理票と呼ばれる紙がもらえます。
この紙は新しいカードをもらう際に必要となる大切なものなので失くさないように気をつけましょう。
ここで「あれ?」と思うかもしれませんが、実は新しいカードは申請書を出した当日中には発行してもらうことができません。最短でも翌日から、受け取りが可能です。
新しいカードを受け取る際に必要な物は次の3つ。
- 紛失再発行整理票
- 身分証明書
- 現金1,010円
現金1,010円の内訳は、新しいicscaに対してのデポジット代500円と、再発行手数料の510円。この費用は現金払いとなります。
失くしたカード内に残っていた残高から差し引いてもらうことはできませんので、こちらも用意は忘れずに。
翌日以降に上記の持ち物を揃え、地下鉄駅窓口や乗車券発売所、バス営業所などといった先ほど紹介の窓口いずれかに行けば、そこでようやく新しいicscaが発行してもらえます。
ちなみにこちらは私が新しく発行してもらったカードがこちら。
再発行のカードには右下に「再」の文字がプリントされます。
少し恥ずかしい気もするので、こうならないためにも、なるべくカードは紛失しないようしたいところですね。
再発行しないほうがお得なケースもある
再発行ができるのが記名式の大きなメリットですが、場合によっては再発行をせず、新規でカードを作りなおしたほうがよいケースもあります。ズバリ、チャージ残高が510円未満の場合です。
紛失によるカードの再発行時にはデポジット代500円と再発行手数料510円が必要と書きましたが、このうちデポジット代は再発行でも新規発行でも新たに発生する費用。
一方で再発行手数料はあくまで再発行時にのみ発生する費用です。
古いカード内に残っていた残高が510円未満であれば、新規発行で失う費用と再発行費用では、前者のほうが少なくなりますよね。
今回窓口に再発行の申し出をした際、窓口の方もこのことを意識して「紛失前に残高がだいたいどのくらい残っていたか」を確認してくれました。普段から残高も気にするようにしておくのがよりベターといえそうです。
再発行後に古いicscaが見つかった場合は?
カードを再発行してから数日、ひょっこり古いカードが出てくるケースもあるかもしれません。
古いカードは再発行の申込書を提出した時点で利用ができなくなります。
例え新しいカードの発行をまだしてもらっていないとしても、申込書を提出済みであれば再び使うことはできません。
では捨てるしかないのか、というとそうでもありません。
というのも、カードを冒頭の窓口に返却すると、それと引き換えに”そのカード自体”に対するデポジット500円を返却してもらえます。
デポジットはあくまでカードという板に対しての保証金。利用停止により使えなくなった古いカードでも、返却すれば保証金は返してもらえるというわけです。
ちなみにデポジットの返却を受ける際にも身分証明書が必要となりますので、注意してくださいね。
まとめ:紛失に気がついたらまずは最寄りの窓口へ
実はこれまでこういったICカードや定期券を失くした経験がなかったこともあり、今回カードを失くしたことが結構ショックでした。そして同時に、すごく慌ててソワソワした記憶が。
この経験も踏まえると、icscaを使っているのであれば紛失時の対処方法は知っておいて損はないなと思いました。
特に防ぎたいのはせっかくチャージした残高の不正利用。
そう考えると、紛失したと思ったら、まずは少しでも早く最寄りの窓口へ行くことを覚えておきたいところです。