こんにちは、『灯台もと暮らし』編集部の伊佐です。
先日、東京都から高知県へ出張へ行ってきました。
高知県って、美味しいものがたくさんあるし、自然はきれいだし、家族でも、友だちとでも、もちろん一人でも楽しめることが多いので、旅行先としては非常に魅力的な土地ですよね。
私は今回で人生4度目の高知県だったのですが、じつは今まですべてレンタカーで高知県を訪れていたため、公共交通機関を利用しての移動は初めてでした。
出張前、いざ高知県へ!
そう意気込んだものの、「あれ? 高知県ってどうやって行くんだっけ……?」と迷ってしまったので、この記事では東京都から高知県へ移動するための交通手段について記しておきたいと思います。
それぞれの手段によって、所要時間はもちろん、費用もかなり変わってくるので、ぜひ参考にしていただければうれしいです。
東京駅から高知駅に行くための交通手段
まず、東京都から高知県に行くための手段は、主にこれから紹介する4つです。
他にも「寝台列車」や「レンタカー」、さらには「自転車」や「ヒッチハイク」など方法はあるかと思いますが、今回はより効率的で、一般的だと思える方法に絞ってご紹介したいと思います。
表記はすべて片道運賃、2015年11月18日現在の、クーポンや事前予約などの特別な割引を適用しない、一般運賃となります。
今後変わる可能性がありますので参考価格として見ていただければ幸いです。
1. 夜行バス
まず、夜行バスです。なんといっても、安い!
ほかの交通手段と比べて、格段に安いです。
私は夜行バスを予約する際は、よく「夜行バス比較なび」を利用しますが、そのサイトによると、東京駅と高知駅をつなぐ夜行バスは、以下の4つの企業による運行が主なようです。
- JR四国バス
- 琴平バス
- トラベルマルシェ
- 高速バスドットコム
金額
最安値:7,000円
最高値:12,900円
所要時間
約12時間
旅程例(四国JRバスの場合)
東京駅八重洲口 → 20:30発
高知駅前 → 翌朝8:05着
2. 飛行機
次に、飛行機です。
高知県には「高知龍馬空港」という空港があります。
LCCは残念ながら運行していないので、ANAまたはJALが選択肢となります。
直行便は羽田空港発着便のみです。
成田空港利用の場合は、大阪の伊丹空港でトランジットが必要になります。
こちらはANAのみで、JALの運行はありません。
伊丹空港経由の場合は、時間が大幅にかかってしまう上、金額が1万円以上高くなってしまうので、選択肢として現実的ではないかもしれません……。なので、今回は記事から割愛してあります。
もし飛行機を使う場合は、skyticketなどで安い航空券がないか探してみましょう。
2019年追記:
記事公開当時はLCCはありませんでしたが、今は成田空港からジェットスターが出ていますので、かなり安く行けますよ。
金額
羽田空港発着:35,490円(ANA、JALともに同額)
成田空港発着:10,000円以内
所要時間
約1時間半
旅程例(ANA便 羽田空港発着の場合)
羽田空港 → 18:50発
高知龍馬空港 → 20:20着
3. 新幹線+特急列車
高知県には新幹線が通っておらず、便の良い最寄りの新幹線の停車駅は、岡山県の岡山駅です。
なので、東京都から新幹線を利用して高知県に向かう場合は、まず新幹線の「のぞみ」で岡山駅まで向かい、その後特急列車「南風」に乗り換えて、高知駅を目指すことになります。
新幹線を、停車数の多い「ひかり」にしたり、特急列車ではなく「土讃線」という名の在来線に乗る方法ももちろんありますが、費用対効果があまりにも悪く、結果として夜行バス並みに時間がかかるので、おすすめしません。
新幹線を利用するなら、岡山駅経由、特急列車「南風」に乗る。これがいいと思います。
金額
東京駅発、岡山駅着 → 新幹線(指定席)
岡山駅発、高知駅着 → 特急列車「南風」(指定席)乗り継ぎ
合計 → 19,820円
新幹線を利用する場合は、エクスプレス予約を使うと指定席も安くできますよ。
所要時間
約8時間
旅程例
東京駅 → 7:03発
高知駅 → 14:42着
4. 新幹線+高速バス
時間に余裕があり、列車よりも本数の少ないバスの運行に予定が合わせられるという方は、新幹線と高速バスの組み合わせでもいいかもしれません。
その場合は、岡山駅まで新幹線で向かってしまうと金額が高くなってしまうので、新幹線は大阪駅までの利用にとどめ、大阪駅からバスで高知駅を目指すのがよいと思います。
おもに、JR西日本バスが大阪駅と高知駅を結ぶ高速バスを運行しているようなので、その例を紹介しますね。
金額
東京駅発、大阪駅着 → 新幹線及び在来線(指定席) 14,250円
大阪駅発、高知駅着 → 高速バス乗り継ぎ 6,150円
合計 → 20,400円
所要時間
約10時間
旅程例
東京駅 → 7:00発(新幹線)
大阪駅 → 9:43着
大阪駅 → 11:10発(高速バス)
高知駅 → 16:25着
比べてみると明白ですが、料金としては新幹線と特急の組み合わせよりも少し高い上、時間も夜行バスと同じくらいかかってしまいます。
なので、高知県を旅行するついでに、大阪観光もしたい!
という方にぜひ利用していただきたい手段です。
そういった思いがなければ、違う方法をおすすめします。
高速バスを探すときは、高速バスドットコムを使うのがいいですよ。
実際、どの手段を選んだのか?
以上、おもに有効だと思われる4通りの手段を紹介してきました。
実際に、私が今回の出張で選択した手段についても記載したいと思います。
夜行バス+飛行機という選択
往路:夜行バス 11,600円
復路:飛行機 35,490円
合計:47,090円
今回は、出張といっても予算が潤沢にあるわけではなく、また前後のスケジュールにも多少余裕があったので、気軽に「夜行バスでいいか」と思い、往路は夜行バスを選びました。
ですが、さすがに12時間、夜通しバスに揺られて運ばれる経験は、辛かったです……!
例えばこれが、18歳の頃、学生で節約せざるを得ない状況の中で、ということであれば、耐えられたのかもしれません。
30歳を目前にした今、仕事終わりに東京駅八重洲口から高知駅を目指す、というのはなかなか体にこたえるものだ、ということに私はバスに乗車してから気が付きました……。
しかもその日は、運悪く道路状況が悪く、じつはバスに13時間ほど乗っていました。
復路は幸いにも出張の日程が変動的だったために、まだなにも予約をとっておらず、高知県に着いてから選択できる状況だったので、私は迷わず飛行機を選びました。
そうしたら、東京に着くのが早いこと、早いこと……!
往路で13時間かかった道のりを、復路の飛行機は、たった1時間半で、しかも体力の消耗をすることなく、私の体を羽田空港まで運んでくれたのです。
このとき、私は痛感しました。
「タイム・イズ・マネー」
たとえば気楽な学生の一人旅であれば、長い道中も楽しみのひとつです。
学生の頃の私はむしろ、飛行機を使わない旅を好み、夜行バスはもちろん、フェリーや、在来線での移動時間を味わいながら、自然と聞こえてくる地域の方言を楽しんだりしていました。
けれど今は、社会人。
たとえ費用が節約できたとしても、体力を想像以上に消耗して、現地に到着してから仕事にならない、集中できない……なんてことになったら、本末転倒です。
さらには、そのあと整体やマッサージに行こうものなら、結果として出費は変わらなくなってくるので、もういっそ飛行機に乗った方がいいです(笑)。
さいごに
今回は高知県という場所を挙げましたが、これはひとつの例でしかありません。
どこか、遠い場所へ旅行しようと決め、パッケージツアーに参加しない場合は、交通手段をおさえるのも大切な旅の準備のひとつです。
その際、金額とお金のバランスに迷うことも多いと思いますが、単純に費用だけで選ばずに、「無駄に時間を浪費しないか」という点も考慮すると、より有意義な旅行になるのではないかと思います。
私は、次に高知県を旅するならば、もしかしたら往復ともに空路を選ぶかもしれません。
その場合は、こちらの記事などを参考に、飛行機の早割などを計画的に予約するようにすれば、よりリーズナブルに旅行ができると思います。
さて、次の旅行の交通手段は、何を選びましょう?
飛行機を使う場合のおすすめサイト一覧はこちら。
- skyticket
- スカイスキャナー