こんにちは、旅ライターの伊佐知美です。
2018年11月に、初めてオーストラリア・タスマニア旅行に行ってきました。
この記事では、タスマニアの見どころと、3泊4日の滞在で使ったお金についてまとめます。
タスマニアの基礎情報
タスマニアは、オーストラリアの最南端に位置する島です。人口は約50万人ほど。
オーストラリアの州の一つで、島のほとんどが公園か保護区に指定されています。
日本人の渡豪者数は、2016年に40万人を超えたそう(オーストラリア政府統計局調べ)。
でも、その渡豪者数のうち、ほとんどはシドニーやメルボルン、エアーズロックなどの大都市・観光名所を訪れる人です。
私も、オーストラリアには2ヶ月滞在した経験があるもののの、これまで「タスマニアに行ってみよう」と考えたことはありませんでした(笑)。
タスマニアに行こうと思った理由
そんな私が、今回タスマニアに行ってみようと考えた理由は、オーストラリア旅行中に4日ほど自由な時間ができたため、単純に「行ってみよう」と思いついたからです(笑)。
世界に旅人多しといえども、タスマニアに行ったことがある人は、ほんの一握り……。
ちょうどタスマニア観光の玄関口のメルボルンにいたこともあり、ほぼノリで決めました。
真面目にいうと、タスマニアはオーストラリアの人がリゾートで訪れる場所であり、また国連が認めた「世界で一番空気が綺麗な土地」らしいと最近知ったので、「どんな場所だろう?」と興味が湧いたことももちろん一因です。
タスマニアへのアクセスは飛行機と船の2通り
タスマニアには空港が2つあります。北のホーンセストン空港と、南のホバート空港です。
就航都市は、シドニー、メルボルン、ブリスベンの3都市。一番有名で近いのは、すでに記載した通りメルボルンです。
飛行時間は、各都市から1時間15分〜2時間ほど。
また、メルボルンからに限られますが、船でタスマニアにアクセスする方法もあります。
その場合は、メルボルンからホーンセストン空港近くのデボンポート港を結ぶカーフェリー、「スピリット・オブ・タスマニア号」に乗船します。
1日2便で、所要時間は約9時間。
私は旅程に限りがあったのと、ホバートを中心に観光したかったので、今回は前者の飛行機を選びました。
それぞれの金額感は、以下の通り1万円弱といったところ。
タスマニアってどんな場所?
州都・ホバートは、山と川に囲まれた静かで穏やかな街といった印象です。
街の中心は港で、徒歩圏内に行政機能、都市機能がぎゅっと集まっていました。
海に囲まれた海鮮が楽しめるシーフードレストランや、地元の人が食事を楽しむカフェが点在し、毎週土曜日にはマーケットも開かれます。
街自体はコンパクトで、徒歩で回れる広さですが、ホバートの街を一歩出ると確実に車が必要になります。
そのため街中には複数のレンタカー屋さんがあり、私も1日はレンタカーを借りて、タスマニアの島をドライブしました。
タスマニアのおすすめスポット
[1]地下美術館「MONA」
「MONA(モナ)」は、「Museum of Old and New Art」の略称で、ニューヨークの美術館「MoMA」に字面が似ていますが全くの別物です。
なんでもホバートの大富豪が建てた美術館で、今でも展示品は年々少しずつ増えているのだとか。
場所はホバートから北に20キロ、車で30分くらいで着く立地。ホバートの川沿いの小高い美しい丘の上に位置し、晴れた日は本当に気持ちのいい景色がのぞめます。
入場料は一人28ドルで、ホバート住民は無料だそう。
敷地内には併設のカフェや、なんだか緑美しいワイン畑もあり、現代アートが心ゆくまで楽しめる素敵な場所でした。
ホバートの港から船でアクセスも可能なので、レンタカーがなくても遊びに行けます。
[2]Ross Village Bakery
ホバートから北に130キロ、車で1時間40分ほどドライブすると、「Ross(ロス)」という街に到着します。
こじんまりした可愛らしい町で、メインロードは1本、そこに教会や商店が並ぶような小さな場所でした。
そのメインロードに位置するのが、「Ross Village Bakery(ロスビレッジベーカリー)」。
真相は定かではありませんが、かの有名なジブリ映画『魔女の宅急便』に登場するキキのパン屋にそっくり!
ということで、観光客が密かに集まっている場所なのだとか。
お店の庭はこんな感じ。
そして、食べられる食事はこんな感じ。
オーストラリアはパイが名物なのですが、タスマニアはホタテが有名らしく、パイも「ホタテパイ」が有名です。
また、一般客には積極的に公開されていないのですが、店員さんに「キキの部屋に行きたい」と話すと、屋根裏部屋の鍵がもらえます(ホテルの宿泊部屋の一室のようです)。
行った先には、こんな空間が広がります。
本当にキキの部屋みたい。きちんとリボンとほうきも用意されていました(笑)。
あまりにも似ているため、最近では日本人が団体ツアーで立ち寄ることも増えているのだとか。
まぁ、あくまでもジブリは公式に認めていない場所、なのですが……。
日本からの距離が遠いことも合間って、なんだか物語の舞台のような雰囲気。とても素敵な空間でした。
もちろん食事も美味しかったし、街並みも本当に美しかったので、タスマニアを訪れた際には、ぜひ立ち寄って欲しい場所です。
タスマニアの物価
さて、最後は物価についてまとめます。オーストラリア自体が日本よりも物価が高いので、タスマニアもやはり物価は高めです。
目安ですが、大体以下(私が訪れた時のレート、1ドル82円で換算しています)。
- ドミトリー:1泊5,000円程度
- 個室:1泊8,000〜20,000円程度
- ランチ:1食1,500〜2,500円程度
- ディナー:1食3,000円〜5,000円程度
- 水1本:250円
- ビール1本:350〜500円
3食外食、ホテルに宿泊、時折コーヒーやビールを飲んで、といった「贅沢旅」だと、あっという間に1日10,000円、15,000円くらい使ってしまうと思います。
少しでも出費を押さえたい場合は、「Woolworth(ウールワース)」という名前の、オーストラリア国内でよく見かけるスーパーがホバート市内にあるので、ぜひ自炊しましょう!
一生に一度は遊びに行ってもいいのでは?タスマニア!
私はとても行ってよかったなぁと思っています。
そういえば、気候は、オーストラリアの最南端で南極に少し近づくため、11月の朝晩は10度に届かない日もあり、なかなか寒かったです。
日中は20度くらいでしょうか。
でも、その分空気が澄んでいて気持ちがいいし、何より大自然に囲まれているので心が癒される!
シドニーやメルボルンは仙台や名古屋くらいの都市のイメージなので、騒がしさから離れてゆっくりと過ごしたい場合、数日のステイ先としてタスマニアはありだと思いました。
何より旅仲間の中でもタスマニアを訪れたことがある人は少ないので、話のネタになります(笑)。珍しい旅先、たまには楽しいですね。では、また次回。