オーストラリア旅のネット環境確保の最適解はSIMカードでした【伊佐知美の世界一周とお金の話 #31】

こんにちは、旅ライターの伊佐知美です。

海外旅行のときにSIMカードを使ったことはありますか?
SIMフリーのスマホを持っていれば、海外でSIMカードを購入・設定すると日本国内にいるのと同じようにネット環境を確保することができます。

私は旅好きを公言していて、これまで約45カ国くらいを旅しているのですが、先日初めて海外でSIMカードを使いました。

その国は、オーストラリアです。

今までは「SIMカードは使わないで、現地でWi-Fiを拾えば十分」だと思っていました。

ただ、オーストラリアは日本よりもネット環境の整備が遅れており、無料Wi-Fiがあまり飛んでいません。

だから、現地でネット環境を確実に確保したいなら、日本で海外でも利用できるWi-Fiをレンタルするか、SIMカードを購入するかの二択になるかと思います。

今回、オーストラリアを2週間旅したのですが、結果としてSIMカードが本当に役に立ったので、その体験も含めてSIMカードがおすすめな理由を紹介していきますね。

今回旅したオーストラリアの都市

今回旅したのは、オーストラリアの東海岸沿いの7都市。
北からブリスベン、ゴースドコースト、バイロンベイ、シドニー、キャンベラ、ホバート、メルボルンです。

オーストラリア・ブリスベン空港
ブリスベン空港
オーストラリア・ゴールドコースト
ゴールドコーストのビーチ
オーストラリアの首都・キャンベラ
首都・キャンベラ
おしゃれなカフェひしめく南の街・メルボルン
おしゃれなカフェひしめく南の街・メルボルン

どの都市でも、とにかく無料Wi-Fiが見つかりづらかった

オーストラリアの首都はキャンベラで、最も大きい都市がシドニー、次いで大きな都市がメルボルンです。

その3都市を含めて、びっくりすることに「カフェやレストランで無料Wi-Fiが飛んでいない」という事態が頻発しました。

これまで、ラオスやミャンマーなど、いわゆる後進国といわれる国でも無料Wi-Fiが飛んでいるとうケースが本当に多かったので、これにはビックリでしたね……。

オーストラリア・メルボルン
キャンベラの地元で人気のコーヒー店「The Cupping Room」。当然のようにWi-Fiはなかった

オーストラリアは、空港やホテルには無料Wi-Fiが飛んでいることが多いです。

でも、それ以外は本当にWi-Fiが見つからない……!
(空港も、30分限定など条件付きWi-Fiであることがあります)

オーストラリア・バイロンベイ
バイロンベイの人気カフェ「The Top Shop」。こちらも当然のようにWi-Fiはない。多分、ゆったりした暮らしの中に、Wi-Fiが必要がないのだ…(?)

しかも、今回の私の旅はおもに「キャンピングカーに乗ってオーストラリアを南下する旅」。

オーストラリア・キャンピングカーの旅
ブリスベンのRVパークの様子

宿はホテルではなく、「RVパーク」と呼ばれるキャンピングカーと一緒に泊まれるキャンプサイトで、そこには当然のように快適なWi-Fiはありませんでした。

正確にいうと、RVパークにWi-Fiは飛んでいます。

でも、全然つながりませんでした。

たとえば、ゴールドコーストのRVパークは「1デバイス(機械)につき1日500MBまで」の制限付き。

またはブリスベンやシドニー近郊のRVパークのように、「無料Wi-Fiあり」と書かれているのに、実際につないでみると全く機能しない、などのオンパレード。

またオーストラリアは飲食店が閉まるのがとても早く、RVパークであれば到着時刻が18時を過ぎてしまうと、大体フロントが閉まっています。

そうすると、最低限のチェックインは済ませられるけれど、Wi-Fiパスワードなどは知りようがない、という事態に陥ってしまうケースもありました(なぜだ)。

Wi-Fiルーターを借りても、ドライブ中に電波がなくなることがよくあった

オーストラリア・シドニー近郊 
シドニー近郊の国立公園の展望台から見える地平線

また、オーストラリアの国土の広さは世界第6位。
日本の21倍の面積であることから、とても大きな国であるとわかります。

今回私は約2,000km以上をキャンピングカーでドライブしながら旅をするということで、日本で海外で利用できるWi-Fiを借りていきました。

でも、そもそもそのWi-Fiの電波が、オーストラリアの広い国土のドライブ中に届かない!(笑)

もちろん、都市部では問題なく使える地域が多いのですが、一歩郊外に出るとWi-Fiの電波がすぐなくなる……。

これにはなかなか手こずりました。

オーストラリア旅のネット環境確保の最適解はSIMカード

ブリスベン空港の到着ロビーの様子
ブリスベン空港の到着ロビーの様子

そんな中、ほぼトラブルなく快適なネット環境を提供してくれていたのが、現地で購入したSIMカードでした。

海外で買ったSIMカードを自分のスマホにセットして利用するためには、そのスマホがSIMフリーになっていることが条件です。

私は到着地のブリスベン空港の、到着ゲートを出てすぐの場所にあった「vodafone(ボーダフォン)」で買いました。

オーストラリアのVodafone
Vodafoneのカウンター
Vodafone
VodafoneのSIMカード料金表

容量は、迷ったのですが2週間の滞在なので、30日間有効のSIMカードで、20ドル(当日のレートで約1,700円)のものを買いました。

持っていたスマホは、docomo契約のiPhone X。SIMロックはあらかじめ外してあり、SIMカードを買えばいいだけの状態でオーストラリアに持っていきました。

通信作業は、店員さんがすべて担当してくれました。必要なのは「何日滞在するのか?」「電話をする必要があるかどうか?」などの簡単な質問に答える英語力です。

これまで、海外では現地Wi-Fiを拾ったり、仕事で使うために日本から借りていったWi-Fiを利用していましたが、今回はこのSIMカード利用の快適さに感激の嵐でした……!

理由は以下の通り。

  • いつものスマホで、いつも通りにネットが使える
  • いちいちWi-Fiを拾って、設定する手間が省ける
  • 日本で海外使用可能なWi-Fiを借りていくよりも、値段がお得(容量にもよりますが、今回私が借りたレンタルWi-Fiは1日あたり800円ほど、SIMカードは1日あたり60円以下でした)
  • 現地Wi-Fiがなくても、海外利用可能なWi-Fiの電波がなかろうとも、SIMカードはきちんと電波を確保してくれる

ただし、とはいえそこはオーストラリア。
都心部は4G回線で快適なネット環境が確保できましたが、やはり郊外に出ると3G回線に切り替わってしまうことが多かったです……。

SIMカードが一番快適でしたが、万能だとは言い切れないですね。

とはいえ、本当にSIMカードに助けられました。
やっぱり、現地でGoogleマップや各種SNSが使えるのは、便利です。

結論:オーストラリアを旅する場合は、SIMカード必携!

オーストラリア・バイロンベイ

慣れていないと「SIMカードって何?」と不安になって、なかなか手が出しづらいかと思います。何を隠そう、私がそうでした。

でも、これから海外を旅するなら、もはや言うまでもありませんが、海外SIMカードは必携だと思います……!

とくにオーストラリア旅なら、絶対に買って後悔しないと思いました。

何より、日本でWi-Fiを借りていくより格安なのがいい!

最近は飛行機の中でも無料Wi-Fiがつながるようになるなど、世界中どこにいてもネット環境に縛られてしまって辛いなぁ、と感じることもあるのですが……。やっぱりネット環境が確保されている海外旅は、安心感が違いました。

SIMカードは空港で簡単に購入できることが多いので、ぜひ未体験の人はトライしてみてください。では、また次回。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1986年生まれ、新潟県出身のライター・編集者。これまでに仕事をしながら世界を2周、47都道府県55ヶ国200都市以上を巡る。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』創刊編集長、オンラインコミュニティ「#旅と写真と文章と」「#EnglishChallenge」オーナー。