何か困りごとがあり企業へ問い合わせる場合、『0120』から始まるフリーダイヤルに電話することがありますよね。
通話料金がかからない仕組みは、ありがたいです。
でも、どうして通話料金がかからないのかが気になりませんか?
ちなみにフリーダイヤルには、『0800』の番号も存在します。
0800と0120は何が違うのか気になるところです。
このページでは、『0120』番号についてどんな意味があるのか、0800フリーダイヤルとの違いについてなどを紹介していきますね。
0120から始まる電話番号とは?市外局番ではありません
0120から始まる電話番号とは、0800と同じくフリーダイヤル(フリーコール)の電話番号です。
『0120』のように『0××0』から始まる番号は、特殊なサービスであることをわかりやすくするために、電話会社共通の番号して用いられています。
代表的でよく見かける番号は、これから紹介する『0120』のフリーダイヤルですよね。
0800フリーダイヤルと、パッと見で違いがわかるのは電話番号のケタ数です。
フリーダイヤルの種類 | 電話番号のケタ数 | 電話番号の例 |
---|---|---|
0120 | 10ケタ | 0120-123-××× |
0800 | 11ケタ | 0800-123-×××× |
なお、0120から電話番号が始まっていますが、この『0120番号』が市外局番になるわけではありませんよ。
0120フリーダイヤルと0800のフリーダイヤルとの違い
『0120』と『0800』のフリーダイヤルサービスを提供しているのは、NTTコミュニケーションズです。
0120フリーダイヤルは、ごくごく一般的なフリーダイヤルでよく目にしますよね。
たとえば、企業に問い合わせ先が以下の2つあるとします。
- 問い合わせ先
- 注文受付
すると、2つの0120フリーダイヤルを用意する必要があります。
一方で、0800フリーダイヤルは『フリーダイヤル・インテリジェントサービス』と呼ばれており、1つの受付番号で発信者に『問い合わせ先』か『注文受付』かを選んでもらい、目的に合わせた着信先へつなぐことができますよ。
0120フリーダイヤルは無料だけど、企業側はどれくらい負担になっている?
フリーダイヤルに電話するときには、「やった!通話料金がかからない!」とうれしくなりますよね。
でも、その通話料は企業側が支払っています。
いったい、いくらになっているか気になりませんか?
3分間通話した場合の料金を簡単にまとめてみました。
距離区分 | 昼間 | 夜間 | 深夜・早朝 |
---|---|---|---|
区域内 | 8.5円 | 8.5円 | 8.5円 |
隣接20kmまで | 20円 | 20円 | 20円 |
~60kmまで | 30円 | 30円 | 20円 |
60km超 | 40円 | 30円 | 20円 |
距離区分 | 昼間 | 夜間 | 深夜・早朝 |
---|---|---|---|
全国一律 | 130円 | 230円 | 180円 |
このように、細かく決められています。
企業としては、同じ県内の一般電話から問い合わせをしてもらうのが、一番助かるようですね。
参考:NTTコミュニケーションズ『フリーダイヤル:一般回線』
0120フリーダイヤルと0570ナビダイヤルとの違い
0120や0800から始まるフリーダイヤルは、企業側が電話料金を負担することによって、電話をかけた側は無料で利用できるサービスです。
一方で0570から始まるナビダイヤルは、フリーダイヤルとは逆で電話をかけた側に電話料金がかかるサービスとなります。
企業側が一部負担し、電話をかけた側の通話料金負担を軽くするオプションサービスもありますよ。
0120番号へ電話できる回線の種類
0120番号へ電話できる回線(端末)は以下のとおりです。
- NTTコミュニケーションズのひかりライン回線および0AJ-IP電話、050IP電話
- NTT東日本・NTT西日本の電話回線(加入電話)とISDN回線、ひかり電話(0AJ-IP電話)
- 携帯・自動車電話(NTTドコモグループ、auグループ、ソフトバンクグループ)、PHS
- 一部他社直収電話
- 一部他社0AJ-IP電話
- 一部他社050-IP電話
- NTT東日本・NTT西日本の公衆電話
- 衛星携帯電話
とくに電話の種類は意識せず、0120番号へ電話しても問題はないですね。
普段よく利用している携帯電話(スマホ)からでも問題ありません。
ただし企業側が、携帯電話でも着信ができるようなオプションをつけていないと、つながりませんよ。
また海外から利用しようと思っても、国際電話から0120番号にはつながりません。
0120フリーダイヤルの認知度
フリーダイヤルといえば、0800番号より0120から始まっている電話番号をすぐ思い浮かべますよね。
また、『0120』と見ればすぐに「あ、フリーダイヤルだ!」とわかります。
0120フリーダイヤルは90.5%の認知度があるそうです。
10人いれば9人が知っている割合ですね。納得ができる数字です。
▼またフリーダイヤルのログマークも、なじみがありますよね。
ロゴマークは、ひと目で「通話無料」とわかるアピール効果があり、認知度を支えています。
なおロゴマークはNTTコミュニケーションズの商標のため、ロゴを利用するためにはフリーダイヤルを使用している場合に限りますよ。
0120番号は提供会社によって名称が違う
0120番号はNTTコミュニケーションズだけが提供しているわけではなく、たとえばKDDIにも0120から始まる『フリーコール』というサービスがあります。
企業が今使っている0120フリーダイヤルの番号を変更することなく、番号ポータビリティができます。
まるでMNP(モバイルナンバーポータビリティ)ができる携帯電話のようですね。
▼0120番号は、各通信キャリアでいろいろな名称がつけられていますよ。
通信キャリア | 0120の名称 |
---|---|
NTTコミュニケーションズ | フリーダイヤル |
KDDI | フリーコール |
SoftBank | フリーコールスーパー |
アルテリア・ネットワークス | フリーナンバープラス |
楽天コミュニケーションズ | フリーボイス |
0120番号サービスを利用している企業へ電話する僕たちには、名称の違いはあまり気にしませんよね。
各提供会社によって、通話料がフリーダイヤルより安くなっているなどの特徴があり、いかに会社のコストを抑えるかという点で、選択できるようです。
番号ポータビリティをすることによって、企業側のメリットとしては他に以下のような点があげられます。
- 電話番号変更のお知らせが不要
- 今までの認知度をそのまま活用することができる
- タウンページ・ハローページへの番号掲載や「104」での番号案内も可能
さいごに
0120から始まる電話番号は、0800から始まる電話番号と同じく、フリーダイヤル(フリーコール)の番号であることがわかりました。
普段の生活では、あまり0120のフリーダイヤルに電話する機会はないですよね。
だから、見おぼえがない0120番号からの着信があった場合は、電話に出ないかもしれませんよね。
でもあとで検索などをして、発信元を調べるのも手ですね。
たとえば、着信のあった番号が『ドコモ料金センター』であった場合、携帯電話料金のことについて何かお知らせがあったのかもしれません。
無視したり、着信拒否をしたりするのは得策ではありませんよね。
携帯電話料金を滞納してしまうと、家の審査やクレジットカードの審査にも影響してくる可能性があるため、その場合は早めに状況を確認しましょう。
おまけ:通話料金を節約したい方へ
ノマド的節約術では、電話料金節約について紹介しているページもあります。
ぜひ読んでみてくださいね。
また、電話番号の意味についてもそれぞれの番号ごとに紹介していますよ。