こんにちは、「灯台もと暮らし」編集部の立花です。
わたしは今、イギリスのマンチェスターという街に長期滞在しています。
学生が多い街で、スーパーの物などを見る限り、比較的安い価格設定ではありますが、イギリスポンドは日本円に換算すればやっぱりお高めです。
そんな場所に3週間ほどいるため、市内の移動費用はなるべく抑えたいところ。
そこで、今回はわたしが駆使しているマンチェスターのバスについてご紹介したいと思います。
マンチェスターではバスをオススメしたい理由
マンチェスターでは、毎日バスがガンガン走っています。
市内には電車もあるのですが、わたしはロンドンの地下鉄でドアに挟まれたことがあり、容赦ないスピードで往来するイギリスの電車が、ちょっと苦手です。
そして、空港から街中に出るための電車に乗った時も、定刻になっても電車が来ない、来ないと思ったら「運行をキャンセルします」と電子掲示板に出る始末。
「イギリスだし、マンチェスターだし、飛行機ついたらソッコーでホストファミリーのとこ行けるっしょ」と、ふんぞり返っていたわたしは、拍子抜けしました。
そういう経験から「電車は結構な頻度でストライキや運休がある」というイメージがついたため、マンチェスター市内での主要の移動手段はバスにする!と決めました。
実際、本数も多く、広い地域を網羅しているため、どこへ行くにもバスで十分事足ります。
さらに言えば、マンチェスターのバスは定刻で来てくれるんです。今、滞在10日目くらいですが、一度も遅れたことがありません。
しかも朝は5時前から、夜は23時過ぎまで走っています(日祝日は除く)。
マンチェスターの中心地から周辺の街・半径5キロくらいのエリアには、大学が多く集まっているため若者が多く、治安もそこまで悪くはありません。
以上のような理由で、マンチェスターではバス移動をオススメしたいのです。
では、実際にどうやって乗ればいいのか見ていきます。
マンチェスターのバスの種類
マンチェスターには、様々な見た目のバスが走っていますが、ほとんど2階建でいわゆる普通の公共交通機関です。
ですが、中には市内巡回バスがあり、これがなんと乗車無料! しかも10分間隔で出ているので、さらに便利です(日・祝日の場合は12分間隔)。
オレンジ、緑、紫の3色のバスが走っており、それぞれ巡回エリアが違います。
バス停にはバスの色と番号が書かれているので一目瞭然で、分かりやすいのもありがたいですね。
- (1)オレンジ:月〜金曜日は7:00〜19:00、土曜日は8:30〜18:30、日・祝日は9:30〜5:55
- (2)緑:月〜金曜日は6:30〜18:30、土曜日は8:30〜18:30、日・祝日は9:35〜18:00
- (3)紫:月〜金曜日は7:25〜19:20、土曜日は8:35〜18:25、日・祝日は9:40〜18:05
宿泊場所がマンチェスター市街地で、滞在も街中を見られるだけで十分という感じであれば、この巡回バスで十分です。
網羅しているエリアも広く、中心地より少し遠くは行くぐらいであれば事足ります。
ただし運行時間の長さは一般のバスよりも短めなので、要注意です。
ちなみに、わたしは3週間滞在中、マンチェスターの外れの方まで何度も行く用事があり、1日平均3回はバスに乗って移動していました。
ですが、わたしの目的地は運行エリアから微妙に外れていることが多かったため、この巡回バスはほとんど使いませんでした。
では次に、その一般的なマンチェスターのバスについてご紹介します。
マンチェスターのバスの運賃
バスの運賃は、目的地によって値段が変わります。
チケットなどは買わず、バスに乗り込む際に運転手に目的地を言って支払うシステムです。
ですが、初めてマンチェスターに来たのにそれだと難易度が高い・・・。
しかも市内をかなり動き回るプランだったわたしは、1週間乗り放題のチケットを2週間分買いました。
これなら、どこへ行こうと1日何回バスに乗ろうと問題なし。
値段は2週間分で34ポンドでした(2017年3月現在のレートだと1ポンド約150円)。日本円だと、5,500円ほどでしょうか。
学生だと、もっと安くなります。
バスであれば、本数も多いしマンチェスター市内の移動に十分ですので、2週間滞在中の移動費用は、今のところこれだけで済んでいます。
この記事を執筆している最中、わたしはロンドンにおり、残りのマンチェスター滞在予定日数は4日です。
この4日間は、市内の交通事情にも慣れたのと、もう外れの方まで行く予定はないので、無料バスを駆使してなんとか3週目まで乗り切る予定です。
マンチェスターのバスの乗り方
定刻に来るとはいえ、バスは手を上げて「乗りますよ」と主張しないと止まってくれません。
日本では、ただバス停で立っていればバスが止まってくれますが、違う路線のバスが同じバスの停留所を利用していることもあり、きちんと意思表示をする必要があります。
あとは、持っているチケットを日本のICカードのようにかざすか、運賃を払えば乗れます。
なお、降車する場合も「STOP」ボタンを押したら出入り口付近まで出て行くことをオススメします。
あるバスに乗っていたら、「STOP」ボタンを押していたのに出入り口まで出ていなかったせいで、運転手が気づかず、素通りされそうになっていたお客さんがいました。
危ない危ない・・・。
さらに付け加えると、車内では駅のアナウンスなど一切ありません。
自分で窓の外の景色を見て、どこが降りる駅なのかを頭に叩き込む必要があります。
初めて乗った時は少し緊張するかもしれません。
ですので降り過ごさないか心配な人は、バスの運転手や近くに乗っている人に「○○駅に着いたら教えてください」と伝えておくと良いでしょう。
バスの時刻と順路確認にGoogle マップが使える!
あと今回、大活躍だったのが「Google マップ」!
わたしがイギリスに来たのは、2012年が最後なのですがこの5年間の間にかなりアップデートされていました。当たり前ですが・・・。
バスの発着場所、時刻、経路などすべてこのGoogleマップで検索できるのです。
バス停も、何番のバスの何という駅名かというところまで表示してくれるので、この心強さったらないです。
もしかしたら海外に行く人や、日本でも日常的にバスを使う人にとっては既にコレが当たり前なのかもしれませんが、久々にイギリスに来た浦島太郎状態で、しかも東京ではほとんど電車生活だったわたしにとっては「Googleマップ、神か!」と思うくらい精度が高くなっていたのです。
ですので、かなり活用させてもらいました。
Googleマップを使うときの注意点
ただ1点だけ、注意していただきたいことがあります。
それは、バス停が工事で使われておらず、クローズしている可能性があるということです。
こればっかりは、さすがのGoogleさんも対応し切れていませんでした。
わたしが、マンチェスターの西側にある「サルフォード」という街へ行ったとき、乗車予定だったバスが工事で閉まっており、その次のバス停まで歩かなければならないということがありました。
しかもそれが夜10時だったんですね。
初めて来た場所にも関わらず、バス停を探して誰もいない道路を一人で歩くのは先進国イギリスとはいえ、さすがに心細かったです。
ですので、近隣のバス停がどこにあるのかを探しておくか、ルートをいくつか覚えておくと、バス停に「Closed」と書いてあっても、動揺せずに済むかと思います。
マンチェスター市内を楽しむには交通網を攻略せよ
マンチェスターはイギリスでも3番目に人口が多い都市です。
そのため、交通網がしっかり発達していて初心者でも過ごしやすいと思います。
何度も乗ればだんだん街の全景もつかめてきて、ますます滞在が楽しくなりました。
マンチェスターへ起こしの際は、ぜひバスをフル活用してみてください。