11月にもなると、クリスマスが近づいてきますよね。
けれどクリスマスが終わればすぐ、年末年始でお正月がやって来ます。
お正月といえば、お節料理ですよね。
ただお節料理って、決して安くはありません・・・。
どうして美味しそうなお節料理って、あんなに高くなるのでしょう。
かといってスーパーで買うお節料理は、味が濃かったり固かったりします。
全然美味しくなくて、お正月から「美味しいものを食べに、どこか遠くへ行きたい」という気分になってしまいます。
という訳で、我が家ではもう10年近く手作りです。
最初の頃は、新年が明けるギリギリまで「今だけ自分が5人欲しい。子猫でも何でも使える手なら構わないから手伝って欲しい」という忙しさでした。
そのうち入院や出産で「前もって仕込んでおかないと」という状況に変わり、今は「前もって仕込む材料と、できたてを詰める両方」というスタイルで落ち着いています。
今回はそのひとつの方法として、年末に買うと2,000円分くらいかかるイクラを、今のうちに498円で、良い時期なら298円で仕込んでおける方法を紹介しますね。
お節料理にも使える!イクラの醤油漬けの仕込み方
(1) まずは「鮭の生筋子」を買おう
最初に、近くのスーパーで鮭の生筋子を買いましょう。
外国産のものはとても安いですが、やはり国産のものがおすすめです。
お寿司屋さんで食べるような、プリッとした大粒のイクラになりますよ。
価格の相場は9月下旬くらいは100gで398円くらいですが、10月後半くらいからは100gが798円以上に跳ね上がっていきます。
冷凍で2~3ヶ月もつので、10月頃に多めに作っておいて、お正月まで冷凍ストックしておくのがおすすめです。
ちなみに今回、生筋子を購入したのは11月。
北海道フェアが催されていたので、100gで498円まで下がっていました。
イクラのタレがついてくることも!
今回は、生筋子を買ったら、このような「イクラ醤油漬けのたれ」がついてきました。
これで作ってしまえば「ほぐして一晩漬けるだけ」なので、とてもラクなのですが、市販のタレはブドウ糖液糖や添加物を含んでいます。
自家製のタレであっても、とても簡単に作れる上に、安心安全ですし、どこにでもある材料でできるので、タレも自宅で作ってみることにしました。
(2) イクラの醤油漬けのタレを作る
イクラの醤油漬けのタレは、鍋に、お酒とみりんと醤油を1:1:1の割合で入れて作ります。
まずお酒とみりんを1:1の割合で小鍋に入れて、少し煮立ててアルコール分を飛ばしましょう。
そしてそこに、残りの醤油を1混ぜるだけで、できあがりです。
味見して、甘みが足りないようなら砂糖を少量加えてください。
どうしても面倒くさい場合は、だしつゆを指定倍量より薄めた液に、少し醤油を足したものでも良いかもしれません。
これにイクラを一晩漬けるだけで、イクラの醤油漬けは完成です!
これも簡単!「イクラの塩漬け」
「イクラの塩漬け」も簡単に作ることができます。
イクラの塩漬けのタレは、日本酒75ml、みりん10ml、塩小さじ1.5を火にかけ、アルコール分を飛ばしたらできあがり。
この漬けダレに、白だしを少々加えても美味しいです。
このタレに、イクラを一晩漬け込めば「イクラの塩漬け」が完成しますよ。
(3) イクラの下ごしらえをする
タレだけではなく、イクラの下ごしらえの仕方も紹介しますね。
ボウルに塩水を作って網を乗せ、イクラの粒を優しく押し当てます。
皮を滑らせるようにして引くと、イクラが下のボウルに落ちていきますよ。
網が固いので「イクラがつぶれないか」とヒヤヒヤしますが、そこまでロスはありませんでした。
また、後日聞いた話ですが、100均で売ってるバトミントンのラケットだと、しなってくれるので、もっと取りやすいそうです。
ちなみに、この丸い網は、ダイソーで見つけた「いくら取り網」です。
まさかこんなストライクゾーンが狭い製品までも取り扱っていたなんて、ダイソーさん、驚きです。
さて、イクラの下ごしらえに戻ります。
ほぐした後のイクラの皮は、こんな感じになりますよ。
イクラの粒はもう一粒も残っておらず、本当に筋だけ。
ほぐした後のイクラがこちらです。
これをもう一度塩水でやさしく洗って、浮いてきた皮や筋を除いて、きれいにします。
この時は本当に優しく、さらっとさらっと洗いましょう。
つぶれたいくらの皮などを見つけたら、そーっとすくい取ります。
次に、水気を切ってバットに入れます。
そして作ったタレを上からかけて、フタをしたら冷蔵庫で一晩寝かせるだけで出来上がり!
この日は、焼き鮭とともにごはんに乗せて、親子丼にしました。
長女の好物がイクラなので、本人に「今日は好きなだけ盛って良いよ」と言ったら、本当に器からこぼれそうになるくらいモリモリにしたので、「鮭よ!鮭を土手にしましょう!」と急遽焼き鮭をグイグイとごはんに差し込んでいます。
そのため、妙に立体的な鮭いくら親子丼になりましたよ。
小分け冷凍すれば、いつでもイクラが食べられる!
イクラは生ものですが、タレに漬けたものであれば冷凍保存ができます。
小分け冷凍したものを開けて見ると、こんな感じです。
これは夫と長女の2人が一度に食べる量で、丸い方に3~4人で食べる時のためにタッパーに入れて保存しました。
これらは、手巻き寿司の時などに活躍する予定です。
また、お節料理にはバットの中にアルミカップを並べて、そこにイクラを入れて蓋をしておけば、出すだけの自然解凍され、お手軽な一品になるのでおすすめですよ。
「イクラが冷凍庫にある」と思うと、やさしい気持ちになれます
このように、冷凍庫にイクラを仕込んでおいて、「いつでも自然解凍で食べられる」という状態にしておけると、いろいろな意味でホッとします。
たとえば、子供が「今日はどうしてもお寿司が食べたい!」と駄々をこね出した時にも、外出することなく「イクラなら、あるよ?」という魔法の呪文が使えます。
疲れ果てて帰宅する道すがら「外食しちゃおうかな・・・」という誘惑に負けそうになっても、冷凍庫にイクラがあると、ほぼワンステップでできる、ワンランク上質な定食メニューが思い浮かびますね。
心の余裕にも節約にもやさしい、イクラの前仕込み。
手順も「ほぐして、洗って、漬ける」だけで簡単です。
うちの子もスーパーで生筋子を見かけるたびに、ヨダレを垂らす勢いで欲しがります。
何しろ物入りな年末年始に向けて、早めの準備はしておいて損はありません。
お節料理にもとっても便利なので、ぜひお試しくださいね。