市販のドライフルーツには、植物油や砂糖が添加されていることが多く、カロリーも高くなりがちです。
しかも良質な無添加ドライフルーツを買おうとすると、意外と高価でビックリします。
その点、自家製のドライフルーツならば、果物が安い時に多めに買って干しておけば、添加物ゼロで作れますよ。
そのやさしい甘さに「乾かしただけなのに、どうしてこんなに美味しいんだろう?」と手が止まらず、市販のドライフルーツに戻れなくなります。
家族のお祝いやお見舞い、買い過ぎて余ってしまいそうな果物も、ダメにしてしまう前にドライフルーツにすると、消費期限を美味しく延長できて、便利ですよ。
自家製ドライフルーツはオーブンで1時間でできる!
オーブンで作るドライフルーツは、ベランダで数日天日干しするよりも、ホコリや花粉がつかず、衛生的に作れるのが魅力です。
しかも好みの柔らかさや乾燥具合に、自由に調整できます。
好きな果物を実際に干してみよう
お好みの果物を薄切りにして、等間隔に並べていきましょう。
金柑は縦に三枚切りにすると、果実部分がバラバラにならずきれいにドライにできますよ。
生の状態で種を取るのは大変なので、気にせず並べて乾燥させてしまってOKです。
バナナは5mmくらいの輪切りに。
リンゴは重曹水と普通の水でよく洗ってから、皮ごと薄くスライスします。
イチゴも縦に3枚くらいにスライスして、並べてください。
オーブンペーパーを敷いた天板に果物を並べ終えたら、オーブンに入れ、予熱なしで100度で1時間置き、果物の乾燥状態を確認しましょう。
この時カラカラになったものを取り出し、まだ水っぽいものがあったら10分ずつ延長して乾燥させていきます。
少ししっとり柔らかい状態で引き上げると「セミドライ」状態になりますよ。
これは保存期間は冷蔵で5日くらいもちます。
水分がなくなってカラカラになるまで乾燥させると「ドライ」になり、乾燥剤とともに煮沸消毒した瓶に入れておけば常温で1ヶ月以上保ちますよ。
「ドライ」か「セミドライ」かは、お好みで
ドライになった果物ですが、さきほど種を取らずに感想させた金柑は、オーブンに入れたあとに種を取ると、ポロポロ取りやすくなります。
清潔な手かピンセットで種を取ったら密閉袋に入れて冷蔵庫へ。
バナナをドライにするのは、好みが分かれるかもしれません。
セミドライの状態で引き上げると、ねっとり嚙み切りづらく味にも少しクセがあり、「これはバナナじゃない…」と感じました。
まだ柔らかさが残った状態で引き上げれば、もっと美味しかったかもしれません。
リンゴは、パリパリになるまでドライにしても、セミドライの状態で引き上げてもとても美味しいです。
ドライフルーツ作りは「毎回リンゴのために作る」といっても過言ではないくらい手軽にでき、市販のドライアップルよりも、ずっと美味しくなりますよ。
我が家では密閉袋に入れておくと、毎回翌日にはなくなるくらい人気です。
イチゴは、乾燥させると甘みよりも甘酸っぱさが前面に出る仕上がりになります。
これは、そのまま食べるよりも刻んでパウンドケーキやマフィンに入れると美味しいです。
イチゴが安い季節に多めに作っておいて、ジャム以外にドライイチゴも作って冷凍しておくと、いつでも使えてとても便利です。
ドライフルーツを作った後のいろんな使い道
それでは、ドライフルーツたちを使ってどんな料理ができるのかを、ご紹介します。
1. 干し金柑と干しイチゴとレーズンのヨーグルト
ドライフルーツができたら、一番手軽に使えるのは「ヨーグルトに乗せること」です。
ドライ金柑、ドライイチゴ、ドライレーズンは、どれも噛み応えがあってジュワッと甘さが広がります。
ドライフルーツを一晩ヨーグルトにつけておくのも、柔らかく濃厚で美味しくなります。
これらに一緒に、バジルシードやチアシードを入れておくと、また栄養価もアップしますね。
2. ドライイチゴパンケーキ
作り方の流れは以下の通り。
- フライパンを熱して、一旦濡れた布巾の上でフライパンの底を「シュワッ」と言わせるくらい冷ます
- ドライフルーツを混ぜた生地を流し込む
- フタをして弱火でじっくり焼き、生地の表面にプツプツ穴が開き、周りが少し乾いてきたらひっくり返す
- 焼けたらメープルシロップやクリームを添えて完成
ぺろっと食べられるこのパンケーキは、手軽に作れておやつにぴったりです。
都会で暮らすなら、ドライフルーツはオーブンで作るのが一番安心
まだ少ししっとりした状態で乾燥を止めた「セミドライ」状態のドライフルーツは、冷凍してもカチカチに固まりません。
そのため、ピックで刺してそのままおやつにすることもできます。
甘いものは乾燥させるとどうしても表面がベトベトになり、ほこりや花粉が心配になります。
オーブンの中でなら衛生的に安心で、しかも1時間で完成できて便利ですよ。
果物ではなく、野菜を干すなら以下のページでやり方を説明しています。