東京都内3ヶ所の図書館でパソコン作業した感想の比較。カフェが高いと思うなら静かな図書館を使ってみよう

木村 一輝の画像

暖かい季節になると、オフィスじゃなくてカフェで作業したくなりませんか?

でも、カフェによっては周りの音が気になったり、店内が混んでいたりして作業に集中できない……という経験があると思います。

そこで今回、パソコンでの作業や読書、勉強をするのに適した環境のひとつとして、図書館がおすすめですので、その理由を紹介していきますね。

東京都内の図書館でパソコン作業した感想

カフェは一人で作業する時に気になる3つの点

カフェで作業する時には、以下の3つのことが気になると思います。

  • 店内が混んでいる
  • 落ち着けない・長居しづらい雰囲気
  • お金がかかる

1つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 店内が混んでいる

まず気になることは、店内が非常に混んでいて、席に座れるかどうかが入店した時にすぐにわからないこと。

アクセスの良いカフェにありがちなことですね。
席を探しても空いていないと、別のカフェを探さなければいけません。

2.落ち着けない・長居しづらい雰囲気

席について「さあ、作業しよう!」と思っても、お客さんのトークが盛り上がっていて集中できないことがあります。

例えば、隣にいる高校生が、面白い話や恋愛トークを繰り広げていたら気になってしまいますよね。
集中して作業をしたい時に、落ち着けないのです。

また、お店によっては長居しづらい雰囲気であるとか、勉強やパソコンの使用が認められていないことがあります。

3. お金がかかる

何度もカフェに行くと、当然お金がかかります。
週5回カフェに通い、1回につき400円使ったとしたら、一ヶ月で8,000円。
毎月これだけかかってしまうと、お財布に優しくありませんよね。

もちろん、「誰かと話せること」「美味しいコーヒーが飲める」というのは、カフェならではの良さです。

でも一人で作業をしたいなら、カフェだけではなく図書館を選んでみてはどうでしょうか?

都内3ヶ所(品川・渋谷・目黒)の図書館に行ってきました

実際のところ、図書館は作業環境として適しているのでしょうか?
東京都内の図書館を3ヶ所行ってみましたので、作業する場所として大事なポイントをチェックしました。

チェックしたのは以下の3点。

  • 駅からのアクセスは?店の席数は?
  • パソコンで作業できるの?
  • 飲み物を飲んで良い場所はある?

行ってきた図書館は以下の通り。

  • 品川区立品川図書館
  • 渋谷区立渋谷図書館
  • 目黒区立緑が丘図書館

それでは品川にある図書館から見ていきましょう。

品川区立品川図書館へのアクセスとPC作業した感想

品川区立品川図書館

初めに訪れたのは、品川図書館。4階建て、ガラス張りで新しい印象です。1階が入り口、2階と3階が図書フロア、4階が休憩室となっています。

品川図書館へのアクセスは、京浜急行「新馬場駅」北口から徒歩3分。駅からも近いです!

ちなみにJR「品川駅」からは、徒歩20分程度で行けました。
公式ホームページによると、計220席(児童用:58席)となっています。

図書館内は、四角いテーブルのパソコン・ホットスポット(公衆無線LANサービス)利用可能閲覧席のみでパソコン作業できます。

パソコン利用可能席は、2階に24席、3階に26席。
専用で用意されているのがいいですね。

休日の午後に行ってみると利用率は高くて、6人用のテーブルに4人程座っている状態。

しかし館内が混んでいるというわけではないので、すんなりと席を見つけることができました。
特に3階のテーブルには余裕がありますよ!

パソコン利用可能閲覧席には、各席に1つずつ電源があります。
それ以外の閲覧席にはありません。

フレッツスポット・セキュアドWi-Fiが提供されています。
また、UQ WiMAXのポケットWi-Fiは利用できました。

長時間滞在するとなると気になるのが、館内で飲食できるかどうかですよね。
注意書きによると、館内での飲食は禁止だそうです。

館内での飲食は禁止です。(閲覧席等でのふたつき容器に限り、一時的な水分補給は可としますが、飲み終わったら机の下かカバンの中にしまってください)

4階の休憩室なら自由に飲食できます。

品川図書館に行ってみて思ったのは、パソコン利用可能閲覧席以外ではパソコンが利用できないことが少し不便でした。

とはいえ駅からも近く、館内は空いている傾向なので贅沢な不満かもしれません。
すんなり席を見つけれたので、パソコン作業もしやすかったです。

渋谷区立渋谷図書館へのアクセスとPC作業した感想

渋谷区立渋谷図書館

続いて訪れたのが、赤レンガが特徴的な渋谷図書館。
1階が入り口と図書フロア、地下1階は図書と閲覧フロア、2階が児童用フロアとなっています。

渋谷図書館へは、JR「渋谷駅」から徒歩13分。
駅の東側で、少し住宅街に入った所にあります。

駅前のにぎやかな雰囲気から離れた、静かな場所です。
座席数は1階に18席、地下1階に126席程度でした。

気になる図書館の座席の環境について、館内には下記のように掲示されていました。

パソコン、電卓等、キー操作音など音が出る機器に関しては、他のお客様から苦情が出た場合には、使用をご遠慮頂くことがございます。携帯電源は、着信音、操作音が出ないよう設定してください。

「周りの方への配慮をもって利用しましょう」ということですね。

平日昼間に利用したのですが、館内はとても空いているし静かで良い時間を過ごせました。

地下1階にゆとりがあるのに対して1階は席数が少なめな点だけ、惜しいと思います。

残念ながら、電源は館内にありませんでした。
そのため、パソコンによる長時間の作業には向いていないかもしれません。

一方で、一時的なパソコンによる作業や読書、勉強をするにはとても素晴らしい環境だと思います。

Wi-Fi環境は、ソフトバンクWi-Fiスポット・au Wi-Fi SPOT・Wi2 300が利用可能です。

UQ WiMAXのポケットWi-Fiは地下1階では利用できませんでしたが、地上1階では利用できました。

館内の掲示によると、地下1階の休憩室を除き、原則として飲食禁止。
ただし、カバー付ペットボトルや水筒に限り、着席時に利用して大丈夫だそうです。

渋谷図書館に行ってみて思ったのは、1階の座席数が本棚の数に比べて少ないことです。

1階の蔵書を半分ほど地下に移し、座席が増えるといいと思いました。
また、地下1階は窓ガラスはあるのですが、フロアが少し暗いです。

外の明るさを感じられないと嫌だ!という人には向いてないかもしれませんね。

逆に外の環境に左右されることがないので、集中しやすい場所ではあると思います。

渋谷図書館の公式ホームページ

目黒区立緑が丘図書館へのアクセスとPC作業した感想

目黒区立緑が丘図書館

目黒区立緑が丘図書館は、自由が丘駅近くの緑が丘コミュニティセンターの1階にあります。

アクセスは東急電鉄「自由が丘駅」正面口から徒歩5分程度。
駅の東側にある、ヤマダ電機のすぐそばです。

閲覧席数は机あり34席、ソファーを含む椅子のみで43席、計77席。

中に入ると、キャレル席という、横に仕切りがある個人席が20席あり、そこではパソコン利用可能です。

ただし、「キータッチ音などで他の閲覧席利用者の迷惑にならないようにしてください。」との条件付き。

周りに迷惑をかけないように利用する意識が必要です。
キャレル席以外の座席では、パソコン利用禁止のシールが貼られていました。

平日夕方に行きましたが、ほぼ満席!
5分程待って席に座ることができました。

都内のカフェみたいな感じですね。
蔵書数に対して閲覧席が少ないので、今回紹介する図書館の中では混みやすいかもしれません。

キャレル席には、1席毎に電源があります。他に電源はありません。

docomo Wi-Fi、ソフトバンクWi-Fiスポットが利用可能。
UQ WiMAXのポケットWi-Fiが利用できました。

館内の注意書きによると、飲食禁止(ペットボトル等、口が完全に閉まる容器は可)とのこと。気をつけましょう。

緑が丘図書館は豊富な蔵書に対してフロアが1つなので、テーブル席の数が非常に少ないのがもったいないです。だからキャレル席が混み合っているのかもしれませんね。

目黒区立緑が丘図書館の公式ホームページ

図書館でパソコン作業してみてわかった、図書館のメリットとデメリット

3つの図書館でパソコン作業してみると、それぞれの違いが見えてきます。

まずは、それぞれの図書館を使ってみて気をつけた方がいいと思ったことについて。

図書館で仕事するデメリット

図書館によっては混雑することがありますので、混雑しにくい「座席数に余裕のある」図書館に行くことが大事だと思いました。

品川図書館と緑が丘図書館を比べると、駅からのアクセスの良さは同じくらいにもかかわらず、品川図書館の方が簡単に席を見つけることができましたよ。

建物の立地や蔵書規模は、混雑に関係ないのかもしれませんね。

あと、各図書館に共通するデメリットは、駅を出てすぐ見えるくらいの近場にはないことでしょう。

チェーン店のカフェほどのアクセスの良さはなく、駅から10分ほど歩く必要があります。

「30分だけ時間が空いた」というようなスキマ時間での利用はしづらいと思いました。

図書館で仕事するメリット

集中できる

新聞を読んでいる人、本を読んでいる人、勉強している人、パソコンを使っている人。
どの利用者も本当に静かで、ただパラパラと紙をめくる音だけが聞こえる環境です。

おしゃべりしている人も、スマホでゲームをしている人も居ない静かな図書館では、自然と目の前の作業に集中して取り組むことができました。

信頼できる情報が集まっている

作業が行き詰まった時には、席を離れて歩きながら本棚を眺めるのも良い気分転換になります。

雑誌があれば新聞もあり、小説や文庫本も実用書も学術書もあり、子供向けの本も、郷土の資料もある。
図書館には、人類の知の積み重ねと言える本が集められています。

そんな空間で作業をすれば、きっと新たなアイデアが浮かぶかもしれません。
コーヒーを飲むより図書館に行く方が、脳に良い刺激を効果が与えるのではないでしょうか。

また、ネットよりも図書館で調べ物をするほうが、「信頼のできる情報が効率よく集まることもある」という点が魅力だと考えています。

ネットで見つかる情報は断片的になりやすいですが、本には体系的な情報が集まっているからです。

無料で作業できるのがうれしい

図書館はカフェに比べると数は少ないし、アクセスのしやすさはやや劣ります。

また、カフェの方が一般的にはオシャレとされる雰囲気を持っていますよね。
混み具合や電源・Wi-Fi環境もカフェと同様に、完備されていたり、されていなかったりとまちまちです。

それでも、学びと作業のための静かな環境が「無料」で利用できる。
これは図書館にしかない良さだと思います。

丸一日、ずっと作業していたいと思わせる場所です。

さいごに:お気に入りの図書館を探すと快適でかつ節約になります

お気に入りのカフェがあるのと同じように、お気に入りの図書館を探してみる。
外に出て作業をする時の場所として、近くの図書館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

図書館での仕事は、自分が想像していたよりもはかどるものです。

勉強・読書など、周りにいる人達も頑張っているという環境にいることで、自分のやる気もUPしますよ。

おまけ:カフェを使うなら

やっぱりカフェで作業したいという方は、以下のページも参考にして、少しでも節約していただければと思います。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

木村すらいむ(木村一輝) 文脈をテーマに、フリーランスとして活動中。 ブログ「文脈をつなぐ」 ネットラジオ「文脈ラジオ」、ライティング・文字起こし・イベント企画・ホームページ制作など。 1992年・群馬生まれ。東京工業大学大学院卒(修士・数学)。