はやかけんは、福岡市交通局が発行している福岡市営地下鉄を利用したときの支払いができる交通系ICカードです。
電車の改札を通るときに、はやかけんをかざすだけで運賃の精算できます。
それだけでなく、お買い物するときに電子マネーとしても使えるので便利ですよ。
そんなはやかけんを使ってみたいと思ったときは、どうやって手に入れたらいいのか気になるのではないでしょうか。
このページでは、はやかけんの作り方やチャージ方法、はやかけんのおすすめな使い方について説明しますね。
はやかけんの種類一覧
はやかけんを作る前に、はやかけんにはどんな種類のカードがあるのかを知っておく必要があります。
はやかけんには、いろいろな種類がありますよ。
- 無記名式はやかけん
- 記名式はやかけん(大人用、小児用、割引用)
- はやかけん定期(大人用、小児用、割引用)
- ANAはやかけん
無記名式の乗車券は紛失時の再発行ができませんので注意してください。
記名式はやかけんとはやかけん定期には、それぞれ大人用(一般用)・小児用・割引用があります。
小児用は12歳となる年度の3月31日までが対象です。
小児用の申込時には、健康保険証やパスポート等の公的証明書の提示が必要になりますよ。
割引用は障がい者割引が受けられるはやかけんです。
割引用の申込時には障害者手帳の提示が必要ですよ。
また割引用は障がい者の介護者用カードもあります。
介護者用カードはカードの名前は「○○サマノカイゴ」となり、特定者の介護のとき以外は利用できません。
なお、介護者用カードは他社サービスとの相互利用ができませんので気をつけくださいね。
介護者用カードの有効期限は毎年8月31日までとなっていますので、継続使用をする場合は毎年更新が必要ですよ。
ANAはやかけんは、ANAマイレージクラブ会員が利用可能です。
ANAの10,000マイルを交換単位として10,000円相当のはやかけんポイントに交換できるサービスがあります。
ANAはやかけんの申込時には、ANAマイレージクラブカードまたはANAカードが必要になります。
はやかけんの購入方法・作り方の手順
はやかけんの種類がわかったところで、次はどうやってはやかけんを作ればいいのかが気になるかと思います。
作り方ははやかけんの種類によって、少し違ってきますよ。
ただし、はやかけんのすべての種類に共通して、購入時にデポジットとして500円が必要です。
このデポジット500円は購入金額の内に含まれてふくまれています。
なおこの500円のデポジットは、はやかけんを解約したら返金されますので、なくなるわけではありません。
ここからは、それぞれのはやかけんの作り方と入手までの流れについて説明していきますね。
はやかけんの購入できる場所
はやかけんのうち、無記名式はやかけん、記名式はやかけん(大人用・小児用)、はやかけん定期(大人用・小児用)の3種類の購入場所は以下の通りです。
- はやかけんマークのある駅券売機
- 定期券売場
定期券売場は、姪浜・西新・天神・博多・貝塚・別府にある各お客様サービスセンター内にありますよ。
次に記名式はやかけん(割引用)、はやかけん定期(割引用)、ANAはやかけんの購入場所ですが、以下の通りです。
- 定期券売場
記名式はやかけん(割引用)、はやかけん定期(割引用)、ANAはやかけんは定期券売場でしか購入できませんので、ご注意ください。
はやかけんの購入時に必要なもの
ここからは、はやかけんを購入するときに必要な書類について説明しますね。
それぞれのはやかけんごとに必要な書類を一覧にしてみました。
無記名式はやかけん 記記名式はやかけん(大人用) はやかけん定期(大人用) | なし |
---|---|
記名式はやかけん(割引用) はやかけん定期(割引用) | 障害者手帳 |
記名式はやかけん(割引用) ※介護者向け はやかけん定期(割引用) ※介護者向け | 対象となる人の障害者手帳 または福祉割引証 |
ANAはやかけん | ANAマイレージクラブカード またはANAカード |
無記名式はやかけんを券売機で購入する方法
つづいて券売機で無記名式はやかけんを購入する方法を説明していきますね。
はやかけんが購入できる券売機は、はやかけんマークが付いている券売機のみですので、注意してください。
券売機ではやかけんを購入する方法は、以下の通りですよ。
- 券売機の画面で「ICカード」を選択
- 券売機の画面で「ICカード発売」を選ぶ
- 券売機の画面に表示された入力内容を確認
- 券売機の画面で希望の購入金額を選択
- 選択した金額を券売機へ投入
- お釣りとはやかけんを受け取る
実際にやってみた手順を紹介しますね。
▼券売機の前に立ったら「ICカード」を選択します。
▼画面が変われば上にある「ICカード発売」を押しましょう。
▼今回は「無記名ICカード」を選ぶことにしました。
▼購入するときの金額は自分で選べます。
1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円から選べますね。
うち500円はデポジットになります。
▼今回は1,000円を選びました。
お金を入れてくださいといわれるので現金を用意しましょう。
▼現金を入れたら発行手続きが始まります。
領収書が必要なら、横のボタンを押しましょう。
▼これで、「はやかけん」が出てきました!
▼領収書も忘れず取っておきましょう。
記名式はやかけんとはやかけん定期券を券売機で購入する方法
つぎに券売機で記名式はやかけん(大人用・小児用・割引用)とはやかけん定期券(大人用・小児用・割引用)を購入する方法を説明していきますよ。
無記名式はやかけんのときと同じく、記名式はやかけん(大人用・小児用・割引用)とはやかけん定期券(大人用・小児用・割引用)が購入できる券売機は、はやかけんマークが付いている券売機のみになります。
券売機で記名式はやかけん(大人用・小児用・割引用)とはやかけん定期券(大人用・小児用・割引用)を購入する方法は、以下の通り。
- 画面で「ICカード」を選択
- 画面で「ICカード発売」を選ぶ
- 画面で名前・性別・生年月日・電話番号を入力
- 画面に表示された入力内容を確認
- 小児用・割引用の場合は、駅員に確認書類を見せる
- 画面で希望の購入金額を選択
- 選択した金額を券売機へ投入
- お釣りとはやかけんを受け取る
小児用・割引用を券売機で購入しているとき、改札にいる駅員さんに自動で連絡が入るようになっており、券売機に必要事項入力中に駅員さんが券売機のところまえ来てくれます。
やってきた駅員さんに小児用や割引用を購入するときに必要な公的証明書や障害者手帳などを見せてください。
はやかけんを定期券売場で購入する方法
はやかけんは定期券売場で購入することもできますよ。
定期券売場は、姪浜・西新・天神・博多・貝塚・別府の各お客様サービスセンターにあります。
定期券売場で購入できるはやかけんは、以下の通り。
- 無記名式はやかけん
- 記名式はやかけん(大人用・小児用・割引用)
- はやかけん定期券(大人用・小児用・割引用)
- ANAはやかけん
定期券売場でのはやかけんの購入方法
つぎに定期券売場でのはやかけんの購入方法について説明しますね
- 定期券売場に置いてある、はやかけんの申込用紙に必要事項を記入
- 窓口で、はやかけんを購入したいと告げ、申込用紙を渡す
- 小児用・割引用は公的証明書や障害者手帳などの確認書類、ANAはやかけんの場合はANAマイレージクラブカードまたはANAカードを見せる
- お金を支払う
- はやかけんが発行される
なおはやかけんの購入時に支払う料金は、券売機の時と同じくデポジットの500円が含まれています。
そのため、最初はやかけんで利用できる額は支払額から500円を引いた額になりますよ。
もちろん、はやかけんを解約すればデポジットの500円は返金されます。
はやかけんのチャージ方法
はやかけんを手に入れたら、購入金額からデポジットの500円を差し引いた額が使えます。
はやかけんの金額が少なくなったら、はやかけんにチャージ(入金)をしましょう。
チャージすることで、はやかけんで自動的に精算できるようになります。
チャージはできる場所は以下の通りですよ。
- はやかけんマークがある駅券売機・精算機
- 定期券売場
券売機・精算機は、はやかけんマークがあるものがチャージに対応しています。
はやかけんマークがない券売機・精算機はチャージできませんので注意してくださいね。
定期券売場は、姪浜・西新・天神・博多・貝塚・別府の各お客様サービスセンターにありますよ。
はやかけんのチャージできる金額
はやかけんのチャージできる金額は以下の通りですよ。
- 1,000円
- 2,000円
- 3,000円
- 4,000円
- 5,000円
- 10,000円
なお、はやかけんには最大20,000円までしかチャージできません。
20,000円を超える額になるチャージ金額は入金できませんので、気をつけてくださいね。
はやかけんを券売機・精算機でチャージするときの流れ
はやかけんを券売機・精算機でチャージするときの流れは、以下の通り。
- 画面で「ICカード」を選択
- 画面で「現金チャージ」を選択
- 券売機にはやかけんを投入
- 画面で希望の金額を選択
- 券売機に選択した額の現金を投入
- お釣りとカードを取る
はやかけんを定期券売場でチャージするときの流れ
はやかけんは定期券売場でもチャージすることができますよ。
定期券売場ではやかけんをチャージする方法は、以下の通りです。
- 窓口ではやかけんをチャージしたいと告げる
- 駅員にはやかけんを渡す
- 希望のチャージ金額を支払う
- はやかけんを受け取る
誤った金額をはやかけんにチャージした場合
券売機や定期券売場ではやかけんにチャージする額を間違った場合は、誤ってチャージした当日内にチャージした駅や定期券売場の窓口に申し出てください。
誤ってチャージした金額が、手数料無料で返金されますよ。
ただし、誤ってチャージしてしまった当日中でないと返金されませんので、必ず当日中に申し出てくださいね。
また誤ってチャージしたはやかけんは未使用のままでないと返金されません。
誤ってチャージした後にはやかけんを使わないようにしましょう。
はやかけんはクレジットカードでのチャージやオートチャージはできない
はやかけんのチャージは現金でしかチャージできません。
クレジットカードでのチャージには対応していませんので、注意が必要です。
また、オートチャージのシステムもありません。
はやかけんでポイントを貯めよう
はやかけんには独自のポイント制度があります。
はやかけんを利用するごとにポイントが貯まりますよ。
はやかけんのポイントの仕組み
はやかけんのポイントは以下の3種類があります
- 基本ポイント
- ボーナスポイント
- ひと駅ポイント
また、はやかけんのポイントは月ごとに計算されます。
1ヶ月間のはやかけん利用状況に応じたポイントが、翌月の10日に自動付与されますよ。
つぎにポイントの計算方法ですが、基本ポイントは1ヶ月間の乗車料金合計の2%になります。
ボーナスポイントは1ヶ月の乗車料金の合計に応じて付与されるポイントが変わる仕組みです。
付与されるボーナスポイントは以下の通り。
- 1,000円以上3,000円未満 ⇒ 50ポイント
- 3,000円以上5,000円未満 ⇒ 200ポイント
- 5,000円以上8,000円未満 ⇒ 350ポイント
- 8,000円以上10,000円未満 ⇒ 600ポイント
- 10,000円以上 ⇒ 800ポイント
さいごに、ひと駅ポイントですが、はやかけんで1駅区間の利用をした場合、1乗車につき100ポイントが付与されますよ。
ただし小児用・割引用のはやかけんの場合、付与されるのは50ポイントです。
このほかに、はやかけんを使って姪浜駅をまたぐ形で地下鉄からJR筑肥線を利用すると、10ポイントが加算される仕組みもありますよ。
なお、各ポイントが付与される対象となる金額は、1ヶ月の乗車料金の合計12,000円分までが上限となります。
それ以上の金額は、一律で12,000円分と同じポイントになりますよ。
また、1か月間の乗車料金額の100円未満は、切り捨てです。
ポイントの有効期限ですが、ポイントが付与された月から1年後の月末までになります。
有効期限を過ぎるとポイントは失効しますので、注意してくださいね。
さらに、以下の場合はポイントが付与されません。
- はやかけん以外のICカードで地下鉄を利用した場合
- はやかけんで、福岡市営地下鉄以外の交通路線を利用した場合
貯まったはやかけんポイントの利用方法
貯まったポイントは、はやかけんにチャージできます。
ポイントがチャージできるのは、以下の場所ですよ。
- はやかけんマークがある駅券売機・精算機
- 定期券売場
まず、券売機・精算機ではやかけんにポイントをチャージする方法を説明しますね。
券売機・精算機でのポイントのチャージ方法は、以下の通り。
- 券売機の画面で「ICカード」を選択
- 画面で「ポイントチャージ」を選択
- 券売機にはやかけんを投入
- 画面で「チャージする」を選択
- カードを受け取る
づついて、定期券売場ではやかけんにポイントをチャージする方法を説明しますね。
定期券売場でのポイントのチャージ方法は、以下の通りですよ。
- 窓口ではやかけんにポイントをチャージしたいと告げる
- はやかけんを駅員に渡す
- チャージしたいポイント数を告げる
- はやかけんを受け取る
ANAはやかけんはマイルをはやかけんのポイントに交換できる
ANAはやかけんは、ANAマイルをはやかけんのポイントに交換することができますよ。
ANAの10,000マイル=はやかけんポイント10,000円相当となります。
交換単位は10,000マイルごとですよ。
はやかけんって再発行できる?
万が一、はやかけんをなくしてしまった場合、再発行はできるのか?という点も気になりますよね。
記名式はやかけん・はやかけん定期・ANAはやかけんは紛失しても再発行できますよ。
ただし無記名式SUGOCA乗車券は再発行できないので注意してくださいね。
はやかけんを再発行した場合、残高やポイントなども、再発行したカードに引き継がれます。
なお、はやかけんの再発行をするときには、再発行手数料510円と新しいカードのデポジット500円が必要になります。
はやかけんの再発行手続きができるのは、記名式はやかけんは駅の窓口、または定期券売場です。
はやかけん定期券とANAはやかけんの再発行手続きができるところは、定期券売場のみとなります。
はやかけんの再発行手続きは、はやかけんを発行した駅・定期券売場以外でも手続きできますよ。
また、はやかけんが再発行されるのは再発行手続きをした翌日以降となりますので、注意してくださいね。
はやかけんの再発行に必要な情報や持ち物は以下の通りです。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 電話番号
- 公的証明書
はやかけんの再発行は、発行したときに登録した情報を元にしてカードを特定します。
そのため登録時と入力内容が異なると再発行できませんので、気をつけてくださいね。
また、はやかけんの再発行手続きには本人確認できる公的証明書が必要になりますので、忘れないようにしましょう。
つぎに、はやかけんの再発行の流れを説明しますよ。
はやかけんの再発行手続きの流れは以下の通り。
- 窓口で再発行手続きをしたいと告げる
- 渡された申請書に必要事項を記入する
- 再発行整理票を受け取る
- 翌日〜14日以内に再発行手続きをした窓口へ行って再発行整理票を渡す
- 再発行手数料510円とデポジット500円を支払う
- 新しいはやいかけんを受け取る
必ずはやかけんの再発行手続きの翌日から14回以内に、手続きをした窓口まで新しいはやかけんを受け取りに行ってください。
また、紛失したはやかけんが再発行後に見つかった場合、発見したはやかけんは使用できません。
発見したはやかけんは駅の窓口に持っていきましょう。
購入時に支払ったデポジットの500円が返金されますよ。
さいごに
はやかけんを持っていると改札をスムーズに通過できて便利です。
さらにポイントも貯まってお得ですよ。
貯まったポイントをはやかけんのチャージに使うとより効果的ですのでおすすめです。
福岡市営地下鉄をよく利用する方は、はやかけんをぜひ利用してみてくださいね。