月額定額制で好きなクルマに自由に乗り換えられるサービス「NOREL(ノレル)」。
今回は、ノマド的節約術の運営者松本さんと一緒に、NORELのサービスが利用できる店舗の一つ「LIBERALA(リベラーラ)神戸」にお邪魔して詳しいサービス内容についてお話を伺ってきました。
お話させていただいたのは株式会社IDOM・NOREL事業部の伊東さんと、奥坂さん。
実際にNORELでクルマを借りるときに、どういう手続きをすればいいのかなど、気になる質問を直接聞いてみました。
このページでは、NORELについて質問して分かったメリットやデメリット、どんな人におすすめかなどを紹介していきますね。
NORELとはどんなサービス?
NORELは、中古車販売大手のガリバーを運営している株式会社IDOMが手がける月額制クルマ乗り換えサービス。
月額料金以外に、駐車場代・ガソリン代・消耗品代を払えば、輸入車を含め豊富な車種から乗りたいクルマを選べます。
また最短90日で次のクルマに乗り換えることができるので用途や目的によって、シーズンごとに違う車種のクルマに乗ることもできますよ。
今や音楽や映画、書籍、ブランドもののバッグなど、月額料金を払えば聴き放題、見放題、使いたい放題というサービスはいろいろと出てきていますが、クルマが乗り放題というサービスは画期的!
「モノを持たない」というライフスタイルが浸透してきている今の時代だからこそ生まれた、新しいサービスですね。
ちなみに、NORELでは新車も取り扱っています。
料金は少し高くなりますが、「中古車ではなく、新しい車を楽しみたい」というときは、新車から乗りたいクルマを探してみてはいかがでしょうか。
利用条件
NOREL事業部の伊東さんによると、「NORELの利用条件は免許証とクレジットカード、住民票をもっていることの3つです」と教えていただきました。
NORELは現金払いには対応していないので、クレジットカードは必須ですね。
利用料金
NORELでは、車種や年式、走行距離によって利用料金が分かれています。詳しい料金プランは以下の通り。
【新車の場合】
- 79,800円(税抜)
- 99,800円(税抜)
- 150,000円(税抜)
- 200,000円(税抜)
【中古車の場合】
- 59,800円(税抜)
- 79,800円(税抜)
- 99,800円(税抜)
- プレミアム:119,800円(税抜)
料金プランが高いものになれば、ベンツやBMW、アウディ、レクサスといった高級車にも乗れますよ。
この利用料金のなかには車検代や自動車税、保険代が含まれています。
NORELケア
NORELの月額料金のなかに保険も含まれていますが、自損事故や当て逃げなどの補償内容を充実させたい人向けに「NORELケア」というオプションサービスもあります。
NORELユーザーの約8割は、このオプションを利用しているそうです。補償内容は以下の通り。
NORELケアの料金は、利用する料金プランによって15000円(税抜)、20,000円(税抜)、25,000円(税抜)に分かれています。
すでにクルマを持っていて「別のクルマも補償対象になる」というような特約をつけているなら、わざわざ加入する必要はないと思いますが、そうでない場合は入っておいた方が安心です。
利用できる車種
各プランで貸し出しができる車種の一部(2018年6月現在の在庫)を紹介しますね。
59,800円(税抜)プラン
79,800円(税抜)プラン
99,800円(税抜)プラン
プレミアムプラン
NOREL事業部の奥坂さんは、
「NORELで借りることができるクルマは、その時々によって変わります。
というのも、NORELが貸し出しているクルマは中古車販売大手のガリバーが所有しているものなので、店舗で販売が決まればNORELのサイトから消えてしまうからなんです。
ですからクルマとの出会いは、一期一会。気に入ったクルマがあれば、ぜひお早めに予約することをおすすめします」
とおっしゃっていました。
どんなクルマに乗れるかは、そのときのご縁なんですね。
会員登録は無料なので、まずはどんなクルマがあるのか、ぜひサイトをチェックしてみてください!
予約から納車までの流れ
1.クルマの検索
ボディタイプやメーカー、車種名、料金プランから乗りたいクルマを検索します。
クルマの基本情報や装備、オプションなども記載されているので、検討するときの参考になります。
料金プランやNORELケアの料金、利用期限、最低利用期間なども一目で分かります。
料金シミュレーションもできるので、気になるクルマで試してみてくださいね。
2.クルマの予約
納車(受け取り)店舗を指定して、クルマを予約します。
予約をするときは事前に会員登録(無料)が必要です。
3.書類の準備・発送
予約手続きが完了すると、NOREL事務局から必要書類をまとめたキットが届きます。
記入する書類は以下の通り。
- 委任状
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 自認書
- 保管場所使用承諾証明書
- 個別リース契約申込書
書類に必要事項を記入して、返信用封筒に書類を同封し、返送しましょう。
4.納車予約
NOREL事務局で書類を確認したあと、不備がなければサイト上で納車予約ができます。
予約方法はサイトにログインして、納車日(受け取り日)を選択すればオーケーです。
5.納車
納車日に店舗でクルマを受け取ります。
このとき契約書にサインが必要なので、免許証と印鑑を忘れずに。
予約から納車までの期間は最短24日ですが、書類の郵送状況や書類の不備によって期間は前後します。
「この日にクルマを使いたい」という場合は、早めに予約するのがおすすめ。
6.クルマの利用
定められた利用期限日までクルマを利用できます。
NORELのカーライフを楽しみましょう。
NORELで借りたクルマは自分の用意した駐車場に停められるので、レンタカーやカーシェアと違って、わざわざ返却する必要がないところも便利ですよ。
7.クルマの乗り換え・返却
【乗り換えの場合】
今のクルマの利用期限までに、次のクルマの予約をしましょう。
手続きには最短24日~1ヶ月半ほどかかるので、スケジュールに余裕をもっておくと安心です。
【返却の場合】
返却・退会の場合は、サイトのお問い合わせフォームからNOREL事務局にその旨を連絡。
返却日に店舗へクルマを返せば、返却・退会完了です。
ちなみに返却と退会の違いですが、返却は会員情報を保存したまま、サービスの利用(月額料金の発生)を停止することです。
一方退会は会員情報が保存されないので、サービスを再開するときに再度登録が必要になります。
NORELのメリット・デメリット
NORELのサービスを利用するときに気になるのが、それぞれのメリットとデメリットではないでしょうか。
それぞれまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット1 自由度が高い
NORELを利用する上で一番のメリットは自由度が高いところです。
たとえばクルマをローンで購入するときはまとまった頭金が必要だったり、「○年間支払い続けなければならない」という縛りがあったりしますよね。
もし給料が下がったり、子どもの習い事が増えたりして家計の負担が増えても、このローンは払い続けなければいけないものです。
一方、NORELならこうした問題が発生したときは、料金プランを一つ下げて月々の家計の負担を軽減させることもできます。
実際にクルマに乗ってみて「少し違うかも」と思ったら別のクルマに乗り換えられますし、NORELが自分のライフスタイルに合わないと感じたらすぐに退会することもできますしね。
こうした自由度の高さが、NORELの一番の魅力ではないでしょうか。
メリット2 利用できる車種が豊富
レンタカーやカーシェアリングの場合、乗るクルマのタイプは選べることができても、基本的に車種の指定まではできませんが、NORELは自分の乗りたいクルマを指定することができます。
料金プランによってはスポーツカーや輸入車などの高級車も選択肢に入るので、クルマを選ぶ楽しみもありますね。
メリット3 「わ」ナンバーではない
レンタカーやカーシェアのクルマは、「わ」ナンバーなのでナンバープレートを見たらすぐに分かります。
その点NORELは「わ」ナンバーではないので、「レンタカーだと思われるのが嫌」という人にもおすすめです。
メリット4 クレジットカード払いが可能
NORELの支払い方法はクレジットカード払い。
現金払いやローンではポイントはつきませんが、NORELなら同時にカードのポイントもお得に貯められます。
参考:(年会費有料あり)ポイント還元率が高いクレカまとめ
参考:(年会費無料のみ)ポイント還元率が高いクレカまとめ
デメリット1 書類手続きが必要
NORELでクルマを借りるときには、新しいクルマを借りるたびに住民票を取ったり、書類を記入したりとする手続きが必要なので、面倒に感じるかもしれません。
とはいえ、クルマの購入やレンタカー、カーシェアの場合も書類の手続きがあるのは同じ。
NORELの場合は自宅に届いた書類に記入して郵送するので、空いてる時間にその作業ができることを思えば、大きなデメリットにならないのではないしょうか。
デメリット2 乗りたいクルマに乗るまでに最短24日かかる
デメリット1でも伝えたように、NORELでクルマを借りるには書類手続きが必要なので、クルマを予約してから納車まで最短24日はかかります。
そのため、急にクルマが必要になった場合などは少し不便を感じるかもしれません。
NORELを利用するときの注意点
初月は運搬費がかかる
NORELでクルマを借りるときに、初月は利用料金(+NORELケア)のほかに運搬費(23区内=5,000円[税抜]・ 北海道〜沖縄県=130,000円[税抜])がかかります。
これはクルマを乗り換えるときも同様です。
この運搬費は借りるクルマが置いてある店舗と、受け取り店舗の距離によって変わるので、場所によっては運搬費が高くなるケースもあるので、注意してくださいね。
月間平均2,000Kmを超える場合は追加料金が発生する
月間の走行距離が平均2,000kmを超える場合は、対象自動車に係る月額利用料の20%に相当の追加料金が発生します。
とはいえ、2,000Kmは東京-山口を往復するくらいの距離なので、日常生活で使う分には特に心配はなさそうです。
NORELを使うときに気になる疑問 Q&A
利用をやめるときに費用はかかるの?
NORELサービスの利用をやめるときの退会手続きに、費用は一切かかりません。
クルマの返却が完了した時点で、退会完了となります。
ただし1台のクルマに、そのクルマの最低利用期間が決められていて、その間は返却・退会はできないので気をつけてくださいね。
退会する場合は、サイトの「お問い合わせ」から事務局宛に退会希望の旨を伝えればオーケーです。
禁煙車はあるの?
NORELには禁煙車はありません。
ただし、クルマを返却するときは「原状復帰をして返す」という約束なので、納車時にはなかったタバコの匂いがする場合には別途クリーニング代を請求されることもあります。
ペットの同乗は大丈夫?
ペットの同乗も可能ですが、こちらもタバコの匂いと同じように返却時には原状復帰が必要。
場合によっては別途クリーニング代が発生するので、車内に毛や汚れがないか、きちんと清掃してから返却する必要があります。
NORELはこんな人におすすめ
数ヶ月間だけクルマが必要な方
海外出張に行くまでの数ヶ月間や、子どもが小さい間だけクルマを使いたいという場合は、まさにNORELがぴったり。
特に子どもが小さい間は病院に行く機会も多かったり、スーパーでおむつを買ったりするときに、クルマがあるとなにかと便利です。
クルマを購入する予定がある方
車を購入するときに、試乗だけじゃ分からないことってたくさんありますよね。
たとえば、「いつも通る道がこの車幅で通れなかった」「スーパーで買い物したときに荷物があまり乗らない」「駐車場に入れてみたら意外とせまかった」とか。
そういうときに検討しているクルマをNORELで3ヶ月間乗ってみて、購入の比較材料にするのもおすすめ。
実際に乗ってみて「これはまずい、もう少し大きいクルマの方が良さそうだ」となれば、クルマを買う前に別のものを考えることもできますよね。
いろいろなクルマに乗りたい方
「乗りたいクルマがたくさんある」という方にも、NORELのサービスはぴったり。
購入するとなると、次々クルマを乗り換えるのは難しいですが、NORELなら1年で最大4台のクルマに乗れます。
「帰省のときはワゴンが必要だけど、普段はスポーツカーに乗りたい」という願いが叶えられるのもNORELの魅力です。
個人事業主の方
個人事業主として自分で事業をおこなっていると、「収入が不安定」というのは不安要素の一つかもしれません。
そんなとき「クルマには乗りたいけど、事業が傾いてローンが払えない」というリスク回避をするために、NORELを利用するのも一つの手です。
料金的には割高になるかもしれませんが、NORELなら3ヶ月で辞められることも可能。
クレジットカード払いもできるので、経費として計上するときにも便利です。
さいごに
NOREL事業部の奥坂さんは、
「『クルマを買ったから旅行や引越しは諦めよう』ではなく、『旅行に行ったり、引越ししたいから料金プランを下げて家計の負担を軽減しよう』という考え方ができれば、ライフスタイルをより柔軟に変化させられますよね。クルマにライフスタイルを合わせるのか、ライフスタイルにクルマを合わせるのかだと思うんですよ」
とNORELの魅力を語ってくださいました。
正直いって、NORELはすべての人におすすめできるサービスではありません。
「同じクルマに5年以上乗りたい」という場合は購入した方がお得ですし、「月2、3回しか使わない」という場合はレンタカーやカーシェアの方が安くすみます。
でも、「海外出張に行くまでの数ヶ月間だけクルマが必要」「いろいろなクルマを乗り換えてカーライフを楽しみたい」「ライフステージやシーンに合わせて乗るクルマを変えたい」という人にはまさにぴったりのサービス。
会員登録は無料なので、まずはNORELで気に入ったクルマを探したり、料金シミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。