こんにちは! 世界と日本を旅しながら暮らしている、ライターの伊佐知美です。
私は31歳の女性です。
これまで海外は40カ国100都市ほど、国内は47都道府県を旅しました。
もう少し詳しくプロフィールを紹介すると、2018年1月現在私は固定の住居を持っておらず、約2年間住所不定で生きています。
「では、その間寝泊まりはどうしているの?」とよく質問をいただきます。
その答えは、「旅に連動して、短期の仮住まいやホテルなどを転々として過ごしています」です。
そして私の場合、その主たる選択肢が民泊サービスのAirbnb。
なぜかというと、ホテルよりもリーズナブルな場合が多く、また現地在住のホストと仲良くなれるため、生きた観光地情報なども手に入りやすくなるからです。
私は「ただ泊まる」というよりも、Airbnbのコンセプトのひとつでもある「暮らすように旅をする」スタイルが好きで、Airbnbにその実現をすごく手伝ってもらっている部分が大きいです。
そんな中、「実際に快適に過ごせたAirbnbって、どんな部屋だったかな?」と思い出し、エピソードや経験と共にリスト化したのがこちらの記事。
アメニティや設備、費用を鑑みて総合値で部屋を決めているので、「こんな部屋を選ぶと、一人旅がもっと快適になるんだ!」という目線でも、ぜひご覧ください。
※Airbnb選びの基準については、以下の記事にまとめています。
記事を読む上での注意事項
このAirbnbリストは、私が2016年4月から2017年12月までに宿泊した部屋をもとに作っています。そして、参考までに当時実際に支払った、1泊あたりの宿泊費も掲載しています。
旅をしている当時の1泊あたりの予算は3,000〜5,000円です。なのですが、2018年1月現在、同じ部屋を見るとオーナーの意向で値上がりしているものもありました。
Airbnbの部屋の値段は季節や、泊数によっても変動の可能性があるので、宿泊時はご自身でご確認くださいませ。
海外で宿泊してよかったAirbnbの部屋5選
1.イギリス・ロンドン「Private double room with TV + WiFi」- ホスト名:Manuel And Cecilia(夫婦)
- タイプ:一軒家の個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):5,435円
- ホスト名:Manuel And Cecilia(夫婦)
- タイプ:一軒家の個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):5,435円
イギリスの中心部「リバプールストリート駅」から電車で北に15分。郊外にある一軒家の一部屋です。
今でも心に残っている滞在で、「なぜあんなにも心地よかったのかなぁ?」と思い返すと、この家には「圧倒的な自宅感」があったという理由に行き着きました。
ロンドンはとても都会で、おしゃれなお店もマーケットもたくさんあります。美術館や博物館、植物園なども多く、テムズ川沿いは歩いているだけで楽しいです。
けれどその分、観光地にいる気持ちがどうしても拭えず、私はロンドン滞在中、物価の高さも相まってなぜかあまり落ち着かず。
そんな中、Manuel夫妻の家はまるで実家のように過ごせた空間でした。
Airbnbは部屋によってアメニティや設備が違い、ホストによっては「キッチンは使用NG」「共用部は廊下とシャワールームだけ」というケースもあります。
が、ここは自室のほか、リビングやキッチンなどもすべて自由に出入りしてよく、ゲスト専用のシャワールームもあるため、本当に「暮らすような旅」ができました。
とにかくホストが親切で、安心できる旅の拠点になるので、一人旅初心者の方にもおすすめです。
2.オーストラリア・バイロンベイ「Dolphin Dreaming – sunset room」- ホスト名:Joselle
- タイプ:一軒家の個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):5,000円(1人あたり)
- ホスト名:Joselle
- タイプ:一軒家の個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):5,000円(1人あたり)
今まで宿泊したAirbnbの中で、もっともおしゃれで快適、立地も最高、もう一度泊まりたい部屋NO.1のおうちがこちら。
なぜ1番に紹介しなかったかというと、時おり実施する「旅人同士のシェア」で宿泊した先であり、通常10,000円ほどの部屋を2人で割って5,000円程度で泊まったというレアケースだからです。
ホストのJoselleは、Airbnb上でやりとりはしましたが、実際には一度も顔を合わせていません。
家に住んでいるのは、別の男性(私は「マサ」と呼んでいました)でした。アクセサリーデザイナーの彼女「パカリア」も一緒に暮らしていて、よく彼女は「一緒に海まで散歩する?」と誘ってくれました。
この2人がとても気がよく、ゲストの時間を一切邪魔しようとしないカップル。距離感のとり方が絶妙でした。
インテリアのセンスは抜群で、観葉植物がそこここに置いてある。そこはまさに、「いるだけで幸せ」な家!
バイロンベイは海沿いの、時間がゆったりと流れるとても美しい街です。ショッピングモールは一軒もなく、小さな路面店や丘の上のカフェが並ぶ、ヒッピー文化が息づく場所。
立地は、街の中心部から徒歩15分といったところ。気持ちいいお散歩コースです。バイロンベイを訪れた際には、ぜひ。
3.スペイン・シッチェス「3 mins to beach, retro rentaroom」- ホスト名:Peter
- タイプ:マンションの個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):3,718円
- ホスト名:Peter
- タイプ:マンションの個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):3,718円
忘れられないAirbnbの部屋といえば、シッチェスも欠かせません。
シッチェスは、スペインのバルセロナから電車で1本、30分ほど北へ向かった場所にある小さな海辺の街です。
中心部には教会が佇み、街のひとはみな夕暮れになると美しい色の移り変わりを楽しみます。
芸術の街として知られており、映画祭の開催地にもなっています。ヌーディストビーチがあったり、LGBTの方々が集まる街といわれていたり、ちょっぴり個性的な街でもある。
Peterの部屋は、そんなシッチェスの中心部に位置しています。駅からも徒歩5分かかりません。海までは3分……ではなく5分ほどはかかりますが(笑)。
Peterは3LDKに一人暮らしをしているようで、奥の小さなテラス付きの一室がゲストの部屋になっていました。
インテリアはレトロでおしゃれ、キッチンは使い放題、Peterは音楽が好きなようで、夕暮れはいつも素敵なジャズをかけていました。一緒にワインを傾けながら音楽を聴く時間はとっても豊か。
何の計画もせずふらりと1週間ほどステイしたシッチェスでしたが、次に訪れることがあったらもう絶対またこの部屋に泊まろう、と現地で決めるほど本当に心地よい家でした。おすすめ!
4.モロッコ・フェズ「Dar Elmathaf」- ホスト名:Abdelfattah
- タイプ:一軒家の個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):2,244円
- ホスト名:Abdelfattah
- タイプ:一軒家の個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):2,244円
アフリカの最北端、もっともヨーロッパに近いといわれるモロッコの古都・フェズの部屋です。
モロッコには「リヤド」と呼ばれる旧邸宅を改装した宿があり、Airbnb登録をされているケースもあると聞き、探してこちらに宿泊しました。
宿は家族経営のようで、1階フロアは受付兼キッチン・ダイニングになっており、いつも女性たちが名物のミントティーを飲みながら楽しそうに会話していました。
旅人のメインの対応は若い学生の「ナビル」が担っているようで、彼がとっても気さく。別料金になりますが、宿内でおいしいモロッコ料理が食べられたり、街中を案内してくれたりもします。
屋上は洗濯物干し場になっており、フェズの街並みが見渡せます。日中もきれいですが、日暮れ後も美しかったです。
水回りも清潔で、異国情緒たっぷりのモロッコにおいても落ち着ける空間でした。ナビルに会いに、また戻りたいなぁと今でもたまに思い出す宿です。
5.オーストリア・ウィーン「My castle is your castle」- ホスト名:Julia
- タイプ:マンションの個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):2,800円
- ホスト名:Julia
- タイプ:マンションの個室
- 当時の宿泊費(1泊あたり):2,800円
女性ホストのJuliaの部屋。
ターミナル駅である「ウィーン」駅から路面電車で数駅の場所に位置しており、観光地の「ベルヴェデーレ宮殿」まで歩けます。
思い出深い理由は、これぞAirbnbの醍醐味のような点なのですが、とにかく家が特徴的。外観はこんな感じ。
何やら昔は兵隊さんの寮だったとかで、レンガ造りでなんだか物々しい雰囲気……! 部屋名に「キャッスル=城」と入っていますが、外観の初見の印象は「ここ、城やん」でした。
部屋は6〜7畳ほどでベッドが1台、シンプルな造りですが、Juliaはとても趣味がよくインテリアも落ち着くチョイス。
またシャワールームがゆったりとしていて、メイク時間もなんだか気分がいい! シャンプーやコンディショナーはもちろん、「肌に合うならスキンケア用品も自由に使ってね」と言ってくれました。
女性向けで、とても快適な空間だったと思います。夜はよく2人でおしゃべりして、最近ウィーンの若者の間で話題になっているスポットを教えてもらったり、観光地情報を交換したり、笑いの絶えない時間を過ごしました。
残念ながら現在は部屋の受け入れをストップしているようですが、再開するつもりと言っていたので、私もまた泊まりに行きたいなと思っています。
Airbnbで思い出深い旅をしよう
以上が私のおすすめのAirbnbの部屋5選です。
人によってAirbnbの思い出は色々だと思いますが、私は「自宅のように」快適に過ごせる部屋だったかどうかと、ホストとの個人的な思い出があるかどうかに印象がとても左右されている気がしました。
海外でのAirbnb利用はちょっと怖い、という意見も聞きますが、このように楽しく活用している女性の旅人もいるので、ぜひみなさんもどこかで利用してみてくださいね。
ではではまた次回。