こんにちは! トラベルライターの伊佐知美です。
私は年間100日以上を海外で過ごすのですが、宿泊はAirbnbを利用することが多いです。理由は、ホテルやゲストハウスよりも、現地の暮らしに近い時間が過ごせるから!
そんなAirbnbに、2018年2月に新しく「Airbnb Plus」なるグレートの部屋が登場したと聞いて、ずっと気になっていました。そして、2018年11月、ついにオーストラリア・メルボルンで実際に宿泊することができたので、この記事ではその時の体験をまとめます。
「Airbnb Plus」とは?
「Airbnb Plus」とは、「クオリティと快適さが認定された、Airbnbの宿泊先の新グレード」のこと(引用元:Airbnb)。
Airbnbは、2028年までに利用者を10億人にする事業計画を発表しています。
そして、そのためにいくつかこれまでにない取り組みを始めると宣言しており、「Airbnb Plus」はその柱の戦略にあたるようです。
サイトには「Airbnb Plus」の特徴がたくさん並んでいるのですが、見るだけではちょっとよくわからない。
で、Airbnbマニアの私が調べた「Airbnb Plus」の要約は、以下です。
- ゲストからの評価が4.8以上(最大5評価)、年間キャンセルが0件のホストが保有する部屋
- 「Airbnb Plus」登録の部屋はすべて、Airbnb担当者が訪問の上、快適性・一貫性・デザイン性など、100以上のチェック項目をクリアした「本当に快適なステイが約束されている部屋」
※チェック項目のすべては明かされていませんが、Airbnbサイトには、たとえば「上質なリネン類」「ぐっすり眠れるベッド」「プライバシーが保たれる窓」「贅沢なバスグッズ」「高速Wi-Fi」「動画配信が視聴できるTV」「調理器具フル装備」のキッチンなどが書いてありました - 「Airbnb Plus」登録の部屋は、Airbnbサイト上で「Airbnb Plus専用のページ」で検索が可能
- 「Airbnb Plus」登録の部屋の詳細は、通常の部屋とはまったく別デザインのページで説明されている
つまり、これまでAibnbはゲストとホスト同士で評価し合う世界で、Airbnbの「オフィシャル評価枠」等は一切ありませんでした。が、「Airbnb Plus」の登場により、今回初めて「Airbnbのお墨付き物件」ができたということができるのです。
「Airbnb Plus」の対象エリア
とはいえ、「Airbnb Plus」の取り組みはまだ始まったばかり。限られたエリアでしか提供されていません。現在の提供エリアは以下13都市のみ。
- オースティン
- バルセロナ
- ケープタウン
- シカゴ
- ロサンゼルス
- ロンドン
- メルボルン
- ミラノ
- ローマ
- サンフランシスコ
- 上海
- シドニー
- トロント
悲しいことに、日本にはまだない! なので、先日オーストラリア・メルボルンを旅した際に、「Airbnb Plus」の部屋を探して泊まってみることにしました。
メルボルンで「Airbnb Plus」に泊まってみた
値段は、清掃料など込みで、1泊9,486円(2018年11月時点)。
メルボルンの街の中心部まで電車で15分程度の、駅近くのこんな部屋を選びました。選んだ決め手は、宿泊したゲストが、全員満点の評価を付けていたからです。
内装に統一感があり、おしゃれ。観葉植物はもちろん、ファブリックや絵画もかわいい。
キッチン設備が最高に整っている。まな板、包丁、食器やカトラリーをはじめ、Airbnb滞在で意外に困る調味料類がオイル、塩胡椒のほか、ビネガーや醤油までそろっていました。あと、なぜか料理本がたくさんある部屋でした。
ケトルやレンジはもちろん、食器乾燥機まであるのには感動しました。もちろんラップや食器拭きといった細かい設備もしっかりと用意されています。
こちらはベッドルーム。ベッドはふかふか。枕は4つ。窓は大きく、朝の目覚めが気持ちいい! 反対側にはウォークインクローゼットがあるので、旅の道具をしっかり収納できます。
あとは、これが高ポイント。とにかく眺めがいい!
借りた部屋は10階で、視界を遮るものが何もない。メルボルンの街並みが一望できつつ、反対側にはちょっぴりですが海まで見えるという最高さ。Wi-Fiはもちろんサクサクなので、昼夜問わず仕事も捗ります。
トイレ・シャワールームは清潔。ハンドソープはもちろん、シャンプー、コンディショナー、ドライヤー、はたまたボディクリームやフレグランスまで、「ここまでか」と唸るうほどのアメニティ完備っぷり。
当然のようにタオルもたっぷり。しかも、洗濯機・乾燥機付きなので、毎日洗って清潔に使用することができます。もちろん洗剤や柔軟剤、ファブリックミストも常備。
滞在の感想「とても快適でした」
結論から申し上げますと、大変快適でした。私は今まで、Airbnbの部屋を探す時は、ゲストからの評価が高い「スーパーホスト」を選んでいました。
スーパーホストとは、以下の基準を満たしたホストのこと(引用:Airbnb)。
- 年間の宿泊受入れ実績が最低10件
- 返答率は90%以上をキープ
- 受けたレビューの80%以上が5つ星評価で、泊まったゲストの半数以上がレビューを残している
- 確定した予約はキャンセルせず、すべて宿泊完了まで履行した
スーパーホストの部屋はいつも予約でいっぱいなので、なかなか希望の日程で部屋が借りられないことが多いのですが、何を隠そう「Airbnb plus」の部屋は、最低基準がスーパーホストレベルなのだとか。
それは、ゲストが満足するポイントが散りばめられているわけです。
いや、今回借りた部屋は、本当にきれい&快適で、何一つ文句がありませんでした。
旅先って、どうしてもいつもと環境が違うから、眠りづらかったり興奮しすぎたりと「楽しいけど疲れちゃった」という気持ちになりがちです。
でも「Airbnb Plus」の部屋では、本当に気持ちのよい滞在ができたので、「旅疲れ」がなかった!
これぞ、Airbnbのコンセプトの一つである「暮らすように旅する」体験の具現化だなぁと、伊佐はそう思ったわけです。
ということで、信頼の「Airbnb Plus」オススメです!
今回のステイは、100点でした。
2018年2月時点のAirbnbの発表では、「Airbnb Plus」のさらに上位グレードの「Beyond by Airbnb」なるものを作る構想があるとも言っていました。
今後、Airbnbがさらに新しい宿泊体験や、お金の使い道を提示してくれる可能性は高いです。引き続き、快適な旅をするためにAirbnbウォッチングを続けてきたいと思います。
ぜひ機会があったら、「Airbnb Plus」の部屋を探してみてください。では、また次回!