今の世の中でなくてはならないものの1つとして、携帯電話(スマホ)があげられます。
携帯電話の電話番号は『080』や『090』で始まりますよね。
同じような番号の並びで『050』番号がありますが、これは携帯電話の番号なのでしょうか。
でも実際に見たことがないですよね。
見たことがないと、「迷惑電話なのかな?」と考えてしまうかもしれません。
このページでは『050』番号についてどんな意味があるのか、また通話料金についてなどを紹介していきます。
050から始まる電話番号とは? 市外局番ではありません
050から始まる電話番号は、IP電話で使われている電話番号です。
IP電話は平成13年(2001年)にサービスが開始され、その後平成14年(2002年)に『050』から始まる電話番号が付与されました。
なんといっても特徴は同じプロバイダ間、もしくは提携プロバイダ間で通話料が無料になることですよね。
一方で、緊急通報(110番や119番)を利用できない点や、通話品質が一般の電話に比べて低いといった特徴もあります。
なお、050から電話番号がはじまっていますが、この『050番号』が市外局番になるわけではありません。
050から始まる電話番号って迷惑電話?
050から始まる電話番号の正体がわかっても、全然知らない番号から電話があると不安になりますよね。
「も、もしかして迷惑電話なのかな?」と一番に思うのではないでしょうか。
企業や個人で仕事をしている場合など、さまざまな理由はありますが、IP電話を利用している場合もあります。
もちろん、個人宅でも利用している可能性もありますよね。
だから「迷惑電話だよ!」とは、いえません。
その反面、迷惑電話をかけてくる業者がIP電話を使っている場合は、ずばり迷惑電話ですよね。
つまり、050からかかってきた電話に出てみないことにはわからないので、着信だけでは判断はできません。
万が一、電話に出て「これは迷惑電話だったな…」と気づけば、着信拒否の設定を行えばいいと思いますよ。
050番号が使えるIP電話サービス
▼平成30年(2018年)6月20日現在で、IP電話サービスで番号を付与されている業者は以下のとおりです。
- Coltテクノロジーサービス
- KDDI
- NTT-PC
- NTTコミュニケーションズ
- NTTドコモ
- STNet
- ZIP Telecom
- アイ・ピー・エス
- アイテック阪急阪神
- アルテリア・ネットワークス
- エネルギア・コミュニケーションズ
- ケイ・オプティコム
- ソフトバンク
- フリービット
- 楽天コミュニケーションズ
- 株式会社コムスクエア
- 株式会社ハイスタンダード
- 株式会社メディアアドベンチャー
- 九州通信ネットワーク
- 中部テレコミュニケーション
- 東北インテリジェント通信
- 日本通信
すごくたくさんありますね!
携帯電話でも050のIP電話番号を持つことができる『050plus』が代表的
NTTコミュニケーションズの有料サービスで、『050plus』という名前のスマホ用アプリがあります。
▼特徴を何点かピックアップすると、以下のとおりです。
- 携帯電話と固定電話との通話料がお得
- 『050plus』同士なら24時間通話無料
- 無料通話先プロバイダの050IP電話サービスとも24時間通話無料
- 海外からでも日本と同じ通話料でかけられる
- 専用の050IP電話番号が持てる
携帯電話でも『専用の050IP電話番号が持てる』という点がおもしろいですね。
050番号のIP電話から一般加入電話への通話料比較
050番号のIP電話を利用すると、通話料金がお得であるといわれても、どれくらいお得なのかパッとわかりませんよね。
そこで、いくつか事業者をピックアップして比較してみました。
事業者名 | 商品名 | 一般加入電話へ通話3分間(税抜) |
---|---|---|
NTT東日本・西日本 | 一般加入電話 | 市内へ3分間8.5円 |
NTTコミュニケーションズ | OCNドットフォン300 | 全国一律8円 |
KDDI | KDDI-IP電話 | 全国一律8円 |
ソフトバンク | BBフォン | 全国一律8円 |
楽天コミュニケーションズ | IP電話サービス | 全国一律8円 |
比較対象としてNTT東日本とNTT西日本の一般加入電話を基準にしてみました。
市内へ電話したときに3分間8.5円(税抜)になっていますね。市外や県外にかけたときには、もっと高くなります。
一方で各事業者のIP電話の料金をみると、全国一律8円(税抜)とお得になっていますよね。
自宅の電話をよく使う場合、よりお得な事業者を探して契約するほうが、通話料金を節約できます。
また各事業者には、その他にさまざまな付帯プランがあるので、通話料金と合わせて検討したいところです。
050番号のIP電話のメリットとデメリット
050番号から始まるIP電話のメリットとデメリットが気になりますよね。
▼まずはメリットから。
- 一般加入電話より通話料が安い
- 同じプロバイダ間、提携プロバイダ間で通話料が無料
- 今使っている電話機がそのまま使える(050IP電話対応機器の場合)
▼次にデメリットです。
- 緊急通報(110番や119番)を利用できない
- 通話品質は携帯電話以上の品質だが、一般の電話に比べては低い
- 電話帳掲載はできない
- インターネットのネットワーク混雑状況等により通話品質が低下する場合がある
「緊急通報ができないのは大変だ!」と思うかもしれませんが、一般加入電話を契約したままであれば一般電話網に切り替えて電話をかけることができますよ。
たとえば、IP電話対応機器(NTT東日本・NTT西日本提供)を利用の場合は、「0000」をダイヤルしてから「110番」などをダイヤルします。
また事業者のサービスにより、番号をつけなくても自動的に切り替えてくれるところもあります。
さいごに
050から始まる電話番号は、IP電話の番号ということがわかりました。
自宅の固定電話を主に利用することが多い場合は、たいだいの事業者が全国一律通話料金が同じなのでお得ですよね。
もちろんメリット、デメリットはありますがその点は上手に把握して、よりお得に電話を利用していきたいものです。
また、「迷惑電話なか…」と不安になる場合は、電話に出ないのも手かとは思いますよ。
おまけ:通話料金を節約したい方へ
ノマド的節約術では、電話料金節約について紹介しているページもあります。
ぜひ読んでみてくださいね。
また、電話番号の意味についてもそれぞれの番号ごとに紹介していますよ。