こんにちは、『灯台もと暮らし』編集部の伊佐知美です。
私は2016年4月から、世界数十カ国を旅しながらライターや編集者の仕事をする、というスタイルで仕事をしていました(※2017年5月現在は日本滞在中)。
タイやインドネシア、イギリスや北欧など、訪れる国々は食べ物はもちろん、雑貨や洋服、靴や現地でつくられる民芸品など、「これを今、おみやげで買わねばいつ買うのだ・・・!」と惑わせる出会いばかり。
とはいえ荷物が増えると困ることも増えます。
たとえば、単純に移動が大変になったり、飛行機に乗る時に重量オーバーや預入荷物の増加で追加料金をとられてしまったり。
そのためずっと「買い物は一時帰国の際に持ち帰れる程度に」とマイルールを決めて運用していたのですが、アフリカのモロッコに訪れた際、そのかわいさについに敗北!
両手に持ちきれない荷物を抱えて、次なる国スペインに到着したことがこの記事のはじまりです。
※本記事は、【伊佐知美の世界一周とお金の話】という連載の第9回目です。今までの記事を読みたい方はこちらからどうぞ!
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さて、この荷物をどうするべきか?
荷物が増えてしまった際、旅人がとるべき行動はまず以下です。
現状の荷物を捨てる、または衣類を圧縮するなど工夫して、増えてしまった荷物をどうにか往路と同じ装備で持って帰れないかを検討する。
理由は、冒頭文で書いたとおり荷物が増えると「困ったこと」も増えてしまうから。
あらかじめ荷物には余裕を持って日本を出てきていたものの、私は長引く旅に比例して荷物を最軽量化していた真っ最中。
これは余談ですが、長く旅を続けていると、たとえば衣類が最小限になったり現地で買い足せる日用品はあまり持ち歩かなくなったりと、生活必需品が極端に少なくなっていく現象が起こりがちなのです。
そのためスペイン滞在時は、荷物は機内持ち込みできるサイズの小さなスーツケースと、20数リットルのデイリーユースのリュックサックの2つのみ(どうしてこんなにおみやげを買ってしまったんだ・・・!)。
機内持ち込みができるのは、基本的にどの航空会社も2点まで。3点目になってしまった私のおみやげたちが入ったトートバッグは、じつはモロッコからスペインに移動するLCCの時点で、預入手荷物と化し超過料金を徴収されてしまっていました。
値段は30ユーロ、日本円にして3,500円くらいだったでしょうか。
以後の予定は、スペインからイタリア、中東のUAEを経由して日本に帰るというもの。しかもすべてLCC。
同じ調子で超過料金を支払いながら過ごすか、はたまた今持っているスーツケースを捨てて新たに大きなスーツケースを購入して持ち運ぶか。
いやいやそれも、どのみち機内持ち込みできないサイズになってしまったら超過料金を支払うことになるじゃないか・・・などと迷っていたら、「そうだ!日本に荷物を送ればいいんだ!」という発想に行き着きました。
持ち運べない荷物は送る。単純明快な思考回路ですが、旅人にとってはあまり馴染みがない選択肢のため、画期的な案に思えました(笑)。
ということで私は、郵便事情があまりよくないとされているスペイン滞在中ではありましたが、持ち運びの便利さと発生する金額の総額を考慮して、荷物を送るという選択をすることに決めたのです。
「海外から日本に荷物を送ったことがない」
しかしハタと気が付きました。「私、海外から日本に荷物を送ったことがないぞ」と。
しかも滞在中の国はスペインのバルセロナ。第一言語はスペイン語ですらなく、ローカルの言語カタルーニャ語で、第二言語がスペイン語、次いで英語の異国です。
せめて英語が通じる場所で荷物を送らねば・・・と考えた私は、これまでたくさんの異国からの旅人を自宅に受け入れてきたAirbnbのホストに相談。
「急いでいないなら、リーズナブルな国際郵便がオススメだよ。スペインの郵便局は『コレオス』という名前。街中にたくさん支店があるけれど、英語ができるスタッフが常駐していると保証できるのは、中央郵便局。ここからそう遠くないから、行ってみるといいよ」
とのアドバイス!
調べてみると、コレオスのつづりは「Correos」で、日本の郵便局と同じ機能を持っている機関のよう。
郵送の金額は、荷物の大きさや重さ、届くまでの日数指定の如何によって当然変動するようですが、10,000円以内には納まりそうな気配。しかも本当に英語が堪能なスタッフが常駐していそうな口コミが多数!
ついに私は、GoogleMapを片手に中央郵便局を目指します。
スペイン・バルセロナの中央郵便局「コレオス」とは
バルセロナ中央郵便局の正式名称は、スペイン語で「Oficina de Correos」だそう。
場所はこちら。
「Barceloneta」や「Jaume I」という地下鉄の駅が最寄駅で、「Estacion de Francia」というローカル列車の発着駅や、ボルン地区というバルセロナの美しい街並みやショッピングが楽しめる旧市街に近接しています。
つまり、なかなかの中心地。観光も一緒に楽しめる上、なんとこの中央郵便局の建物自体が著名な建築家によって建てられた年代物。
外観はこんなに立派です。もはや郵便局に見えない・・・! 実際、このあたりを歩く外国人観光客の1つの目的地にもなっているようでした。
中に入ってみる
中に入ってみると、こんな感じ。
建物は厳かですが、内観や仕様は日本の郵便局とそう変わらない印象です。カウンターがあって、そこに利用者が行って伝票を書いたり、支払いを済ませたりしている様子。
インフォメーションには誰もいない
ただ困ったことに、インフォメーションだと思われる席に誰も座っていません。さすがスペイン。ちょうどお昼前の時間帯だったので、もしかしたら早めのランチに出かけてしまったのかもしれません。
スペインに限らず、海外ではこういったことが往々にして起こり得ます。とくに動揺せず、周囲の人の動きを観察・・・。
番号札をとる
すると、気が付きました!
郵便局に新しく入ってくる人たちは、どうやら入り口脇に置いてあるこちらの機械で受付票を取得し、番号が呼ばれたら順番に受付をしているらしいということに。
日本とまったく一緒ですね。
言語は、カタルーニャ語とスペイン語、英語の3言語のようです。こちらはスペイン語表示なので、左下の言語をタッチパネルで操作して・・・。
英語表記に変えます! こちらの方が断然わかりやすい。
余談ですが、スペインを旅するならスペイン語は勉強してきた方がはるかに楽しく過ごせると思います・・・。
待つ
番号札を取ったら、番号が呼ばれるのを待ちます。放送は音声と、フロアの壁に設置してある電子掲示板に同時表示されるようでした。
待っている間に、そういえば荷物を入れるためのダンボールを購入しなければ、ということを思い出します。フロアにダンボールが並べてあったので、近づいてみます。
けれど、どうやらこれは国内専用ダンボールのよう。国際郵便についてはわからなかったので、カウンターでスタッフに直接聞いてみることに。
電子掲示板を確認し、該当するカウンターへ
そんなこんなしているうちに、私の番号「E115」の順番がやってきました。待ったのはほんの10分程度だったでしょうか。
ちなみに一目瞭然だとは思いますが、念のため電子掲示板の表示のTicketは英語と同じく、隣の「Puesto」はカウンターの番号を示しています。
私は17番のカウンターへ。
荷物を送りたい旨を伝える
カウンターには、女性スタッフが1名。「I’d like to send my parcel to Japan.(荷物を日本に送りたいのですが)」と英語で話しかけると、女性スタッフは「?」の表情。
どうやら彼女はスペイン語しか話せない様子。ごめんなさい・・・。
そして、奥から英語が話せるであろう男性スタッフを呼んできてくれました。ここからは2名体制での対応に変更です。
ダンボールを購入
購入したおみやげを、日本に国際郵便で送りたい旨を伝え、中身をあらかじめ見せます。
その日私が持っていた荷物は、モロッコで購入した民族衣装「ジュラバ」やモロッコ式スリッパの「バブーシュ」、コスメの「アルガンオイル」やスペイン雑貨等々。
家族や友人への贈り物として購入したものが大多数だったので、なぜか大量。「こんなに買ったの!」「どこで?」など少々和やかに会話もしつつ、手続きを進めます。ちなみに荷物の中身はすべて問題がないそう。
想像以上にやさしいスタッフの対応に、ちょっぴりほっとしたのは内緒。
ダンボールは大きさによって2〜6ユーロほどで購入可能。ただし、国際郵便だとダンボールのサイズによってかなり値段が変わるそうなので、できるだけ小さいものを選んだ方がいいとアドバイス。
私は3.58ユーロのダンボールと4.04ユーロのダンボールの2つのサンプルをもらって試しに荷造り。3.58ユーロの小さな方で納まったので、それを購入します。
ちなみに全体の郵送費用がいくらになるのかは、荷物を詰めた後に重量と、到着までの期間を確定させたあとにわかるということなので、この時点では不明です。
おおよそ50〜100ユーロほどになるのでは、とのことでした。アバウトな提示に思わず苦笑。
伝票記入
諸々の準備が整ったところで、伝票の記入も開始。伝票はスペイン語一択。読めない箇所はスタッフに聞きながら必要項目を埋めます。
内容は日本とほぼ一緒。注意点があるとすれば、スペイン国内の連絡のとれる住所の記入が必須なため、滞在ホテルや友人宅など、住所を控えておくと便利かも。
尚、郵便局内にはWi-Fiは飛んでいないのでご注意を。
インボイス作成
伝票を記入し終わったら作業完了と思いきや、今度はそれをシステムに打ち込み、国際郵便に必須の書類「インボイス」を作っていきます。
ダンボールの中に詰めたものを明記し、重量を量り、そして到着までの期間を選びます。
こちらはスタッフさんがすべてやってくれます。日本の住所はかなり読みづらいらしく、何度も綴りを確認されました。間違っていると確実に届かないと思われますので、ここのチェックは念入りに。
ちなみに、期間は最短で2〜3日後の到着、1週間後の到着、2週間後の到着が選べました。それよりも時間がかかる船便もあり、料金は多少安くなるようでしたが、私は航空便の2週間後を選択しました。
確認
先程からチラチラと写真に映り込んでいたこちら。
クレジットカード決済時にサインをするパネルのようですが、まさに機能はそれと同じ。
カウンターの奥で、スタッフがインボイスに打ち込んでいた情報が、まとめてこちらに一覧表示されるという優れもの。
内容をこのパネルで再度確認して、ペンでサインしたら、書類作成終了です。
支払い
支払いは現金(ユーロ建て)またはクレジットカードで可能です。
郵送料が59.65ユーロ。ダンボールの代金が3.58ユーロ。合計で63.23ユーロ、当時の為替で日本円にして7,800円ほどでした。
繰り返しになりますが、詳細の料金はダンボールの大きさや重さ、期間によってかなり変動があるため一概にはいえないのですが、やはり目安としては最初にスタッフさんが教えてくれたとおり50〜100ユーロほどのようです。
ちなみにもう一回り大きなダンボールにしていたら、110ユーロほどになっていたそう。
やっぱり国際郵便、なかなか値が張りますね・・・!
これにて終了、出口へ
さて、お世話になった中央郵便局を去るときがやってきました。
荷物が手から離れ、重要ミッションをやり遂げた思いでさわやかに建物をあとにします。
ちなみにスペインのポストはこんな感じ。
鮮やかな黄色で気分が明るくなります。
中央郵便局の周囲にはポストと同じ色の、コレオスの車がたくさん停まっているので目印にもなるかもしれません。
〜後日談があります〜
「さて、以上でスペインから日本に荷物を送る方法の記事でした」と締められればよかったのですが、じつはこの話はまだ現在進行形で続いています。
じつは、この作業をしてから1ヶ月経ち、配送先に指定した住所で暮らしているまさに今(2017年5月現在)でも、荷物は手元に届いていない!(笑)
現在電話でスペインに問合せ中です。果たして無事届くでしょうか・・・?
現地で知り合ったバルセロナ在住の日本人の友人たちにも聞いてみたのですが、スペインの郵便事情は日本と異なり、予定通りに荷物が届かないことが多いよう。
期日までに荷物を受け取りたいという強い希望がある場合は、重いかもしれませんが手荷物で運んだ方が確実かもしれません・・・。進捗があり次第、こちらの記事も更新します。続きを乞うご期待。
それではまた次回!