私は離婚して今年で10年です。
同じシングルマザーの方で、「養育費なんかいらない、私は一人で子供を育てていく」と言って感情的になっていまい養育費を受け取らないで、離婚が成立してしまったという方によく出会いました。
離婚をする時はその時の辛い状況から何とか早く抜け出したいと思いますよね。
精神的にも疲れ切ってしまい、混乱もしていると思います。
ですが、女性が一人で子供を育てていくのは本当に大変だということを身をもって感じました。
離婚を考えた当時、私は29歳で息子は2歳。
このページでは子連れ離婚を考えたとき、最低限知っておきたいことを私の経験を元にまとめました。
子連れ離婚を考えた時に、参考になればと思います。
落ち着く、冷静になる
離婚したいと考えた時は、感情的になってしまいますよね…
今後の自分の生活や仕事、子供のこと相手に対する怒りや不満で普段とは違う精神状態になってしまいます。
私もそうでしたが、考えるほどパニックになってしまいました。
感情的になる離婚は失敗するケースが多く、後々自分自身も子供も大変にってしまいます。
そういう時は信頼できる友達や、家族に話して心を落ち着かせるようにしていましたね。
弁護士に依頼する場合は費用が必要になる
話し合いで離婚が進まない場合、弁護士に依頼するという方法もありますよ。
私の場合、協議離婚だけでは希望の養育費が毎月もらえる可能性が低かったので弁護士に依頼することに。
こちらから離婚を切り出す前にひそかに相談をしていました。
弁護士に任せて離婚する場合(離婚調停)の弁護士費用の相場の全国平均は約60万円ほどといわれています。
離婚の内容によっても異なりますが、私の場合も弁護士費用は約60万円、離婚成立まで6ヶ月かかりました。
弁護士に依頼しようと考えたときは、お金の準備もある程度必要です。
もし、弁護士さんに相談する場合は、日本法規情報の離婚サポートを使うなどしてみましょう。
公的な助成金や手当のことを知っておこう
あらかじめ、どんな助成金がもらえるか知っておくことでその後の生活の設計がしやすくなりますよね。
仕事を持っていたり、すぐに仕事ができる状態が理想ですが、子供が小さい場合はフルタイムの仕事も大変です。
収入にもよりますが、受けられる助成金はたくさんあります!
区役所や役場の「保健福祉課」の窓口で詳しく聞いてみてくださいね。
- 児童手当
- 母子扶養手当(母子手当)
- こども医療費助成制度
- 保育園料補助
- 就学援助
- JR交通費助成
- マザーズハローワークの利用
- 母子自立支援プログラム策定等事業
- 高等職業訓練促進給付金
離婚後の生活費と養育費はどうなる?
公的な助成金があるとはいえ、それだけでは生活はできません。
私は元夫からは月々4万円の養育費を受け取れることになりました。
母子扶養手当がその当時4万円前後だったので合わせて8万。
将来のための貯金もしたいし生活していくためには、あと10万円は欲しいところだったので、「月々10万円で働けて子育てと両立できるところ」という基準で探しました。
2人での生活が慣れて落ち着くまでは、収入が少なくても仕方ないと割り切りましたね。
シングルマザーの生活費についてはこちらから。
離婚後の仕事をどうしたか
保育園に預けながら仕事をすると考えた時、融通が利いて子供が病気になった時にでもすぐに迎えに行ける職場という条件でした。
そのため、子供が保育園のうちはスーパーの事務でパートをしていましたよ。
9時から17時まで、月曜日から金曜日の仕事でした。
子供が保育園の通っている間は風邪や病気になりやすかったりしたので、何かあったときに休める一人親に理解のある職場はありがたかったですね。
収入は月に9〜10万円ほどでしたが、母子扶養手当や元夫からの養育費などで何とか生活していました。
子供が小学生になると、新聞社で契約社員の仕事をして仕事時間も増やすことができましたよ。
今はフリーでライターやイラストレーターの仕事をしています。
現在は子供も中学生になり、私も家で仕事ができるので急な風邪などのお休みは心配がなくなりましたね。
離婚後の住まいは家賃が安いところで
離婚をして、始めに住所を決めないと自分の仕事も、子供の保育園や学校も探すことができませんでした。
子供が小さいうちは実家に頼れる場合は頼ったほうがいい場合もあります。
私の場合は離婚が成立するまで半年ほど実家に置いてもらい、成立してから子供とふたりで住めるアパートに引っ越しましたね。
実家が私の住んでいる札幌市とは遠く離れていたので、実家で暮らすということはできませんでした。
引っ越しした時は、仕事も保育園も決まっていない状態だったのでなるべく安い所を探しましたよ。
1DKで37,000円ほど。
37,000円とはいえ収入が少なかったので、家賃の支出は大変でした。
そこのアパートには3年ほど住みましたが、狭くて冷蔵庫の横に寝る生活は今思い出しても辛いですね…
その後、市営団地に入ることができたので当時よりは広い場所に住むことができました。
家賃は月々21,600円ほどで、2LDKですよ。
市営団地は離婚後すぐに入居することはできず、申し込みをして抽選で当たる必要があります。
市営団地は時間がかかっても、住居費が安く済むので入居できて良かったなと思いました。
保険の見直しもしておこう
離婚したあとは、そこまで収入が見込みづらいため、少しの支出でも負担が大きいです。
もし、何かしらの保険に入っているのであれば、毎月の支払額を下げるためにも、保険の無料相談を使いましょう。
月に5,000円でも安くなれば、年間60,000円ですし、その金額の大きさは身にしみます。
子供と別れた親とのかかわり
離婚した時に息子は当時2歳だったため、あまりよくはわかっていませんでした。
離婚時に、元夫のほうから「合わせる顔が無い」と言ってきたので、特に面会するなどの予定はありませんでしたね。
だんだんと物心がついてくるようになると「お父さんってどんな人?」「お父さんに会ってみたい!」と言うようになってきました。
息子が小学生になって会う機会をこちらからつくり、それから年に数回会うようにはなりましたね。
息子も父親と会う時は楽しそうで、自分の父親のことを知れて気が済んだという気持ちがあるようです。
今は息子も中学生になり会う事は無くなりましたが、たまにLINEでやりとりはしているようですよ。
離れて暮らすと微妙な距離感になるので、うちはこのくらいで良かったのかなと思っていますよ。
いつも心がけていたのは“父親の悪口は絶対に言わない”ということですね。
父親との関係を断ったわけではないので、会いたいときはいつでも会えるということも伝えていますよ。
さいごに
“子連れで離婚したい”と決めたら相当な覚悟と準備は必要です。
あのまま結婚生活を続けていてもお互い幸せではなかったし、子供にもいい影響は無かったと思いますね。
離婚は不幸になるためにするのではなくて、お互いがより幸せになるために選んだ決断だと思います。
ひとりで子育ては大変ですが、今は離婚ができて心から良かったと思いますよ。