カメラ機材沼にハマったあるある失敗談3つと買いすぎないためのコツ

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こんにちは。フリーランスの編集者・フォトグラファーの小松﨑拓郎です。

普段は「灯台もと暮らし」の編集長兼フォトグラファーを務めるほか、さまざまなメディアで誌面をつくってきました。

最近では2018年7月にオリンパスプラザ東京にて「好きに夢中。」展を、2019年3月には「御苗場2019」FUJIFILMの暮らしと写真ブースに作品「ゲミュートリヒな時間」を展示しています。

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この記事では僕の失敗とそれから学んだことをふまえた「カメラの選び方」をお話していきますね。

大切にしている機材の選び方が、写真をはじめようとする時の節約の参考になれたら嬉しいです。

カメラ機材沼にハマったあるある失敗談

そもそもカメラでお金がかかるというと、どんなことを想像しますか?

よく聞くのは「機材沼にハマっちゃって……(笑)」という話です。

機材沼とは、カメラの虜になって様々な機材を買い続けること。

もちろん、いろんな機材を使って楽しいならそれは良いことだと思います。

しかし節約したいのに高価な機材を買い続け、散財してしまうならストップをかけるべきです。

では、なぜ多くの人々が機材沼に足を踏み入れてしまうのでしょうか?

これに関して、キャッシュバックキャンペーンなどを利用する「買い方」による節約方法は知られていても、「選び方」についてあまり紹介されていないのが原因だと思います。

あくまでも選び方の基準は、画素数や連射速度といったカメラの機能に偏っているから。

「購入前に想像していた使い心地と違った」
「毎シーズン新しいスペックの製品が発売されるから欲しくなる」

このような理由で非効率な選び方をした結果、散財してしまう。

では、なぜ回り道をしてしまうのでしょうか?

ここからは僕の失敗談を紹介します。

非効率な機材の選び方

1)価格で選ぶ

僕がはじめてカメラを買ったのは大学生の頃です。

どのカメラメーカーも入門者向けの初級機、アマチュア向けの中級機、ハイアマチュアからプロ向けの上級機と一連のモデルを揃えています。

当時は「はじめてのデジタル一眼レフカメラだから入門機にしよう」と、入門機を基準に選ぼうとしていたので、中級機以上のカメラを見るとものすごく高価に感じてしまいました。

こんなに高価だと中級機以上のカメラは買えないぞ……と、自分を制限してしまっていたのです。

モノを買う時には予算はつきものですが、まずは価格に影響を受けないように意識して選ぶことが重要です。

2)はじめての1台目だから「入門機」を選ぶ

さきほどお話したように、「初めてのカメラだから」という理由で数あるデジタル一眼レフカメラの中でも「入門機」の中から選ぼうとしていました。

初心者だから、プロやハイアマチュアが使うような上位機種のカメラを使ってはいけないのだと思いこんでいたのです。

本来は、そんなルールはありません。

また、いい写真を撮るためにデジタル一眼レフカメラでなければならない決まりもありません。

初心者だからといって必ずしも入門機がフィットするわけではないということを覚えておいてほしいです。

結果的に学生の頃にはじめて買ったデジタル一眼レフカメラの入門機は、1年も経たずにすぐ手放してしまいました。

当時に戻れるなら、自分にこんなふうに声をかけたいです。

「入門機の中だけから選ぶんじゃなくて、いちばんワクワクするものを選びなさい」と。

3)写真を上達するためにカメラを買い替えようとする

カメラ

結果的にカメラを買い替えた僕ですが、当時はカメラを変えれば写真も変わり、上達すると思っていました。

たしかにメーカーや機種ごとに色味や精細さに機微はありますが、根本的に写真が変わるかというと、そうではありません。

写真の上達=カメラの力だけではないからです。

実際にインスタグラマーと呼ばれる人々は、iPhoneで撮影しても素晴らしい写真を撮ります。

(重要なことは、カメラが目となり手となることです。)

何に心動かされたのか、どんな視点から見るか、光の扱い方、スタイリング、画像編集力、キャプションのコピーライト力といった、さまざまな要素の掛け算から文脈が生まれ、写真は他者に評価されます。

しかし写真をはじめて間もない頃に陥りやすいのは、上達するために新しいカメラを買おうとすること。

とくにカメラを買い換えようとする時には「写真を上達するためにカメラを買い替えようとしていないか?」と自分に問いかけ、一息おいて冷静に判断できると良いと思います。

ありがたいことに現在はInstagramなどのSNSをつうじて、世界中の素晴らしい写真をいつでも無料で観ることができます。

もし写真の上達が目的であるなら、自分が好きだと思えるようなお手本を研究し、今ある機材でできることにトライしてみるのはいかがでしょうか?

スペックで選ぶよりフィーリングを優先する

ここまでは機材沼に陥りがちな「選び方」によくある3つのことをお話してきました。

ここからは節約に結びつくようなカメラ選びをするうえで、僕が大切にしていることをお話しますね。

といってもすごくシンプルな考え方です。

長く付き合うことができる機材を選ぶことが、結果的に機材沼に足を踏み入れず、長い目で見ると節約になります。

そう考えるとカメラという道具と出会うことも、恋人や会社との出会いと似ているように思いませんか?

春夏から秋冬のシーズンごとに、新しくて魅力的な機能が搭載しているカメラがどんどん登場してきます。

スペックだけで選んでしまうとそのたびにとっかえひっかえ乗り換えることになり、それは楽しいかもしれないけれど、お金がかかることは間違いないです。

大学生の頃にカメラを買ってもすぐに乗り換えて結果的に費用もかさんだ失敗をしてから、長く付き合えば付き合うほど愛着が増すカメラを選びたいと思い、スペックに偏らずにフィーリングで相棒を決めてきました。

たとえば気になるカメラをお店で触れて、以下のようなことを問うてみたのです。

  • グリップを持った時に、手に馴染んでしっくりくる?
  • ファインダーを覗いた時に、心高鳴る?
  • シャッター音は、シャッターを切りたい!と思わせるくらい好き?
  • 操作性で戸惑わず、使いやすいと感じられる?
  • このカメラ・レンズで撮られた写真は好き?
  • つくり手の想いに共感できる?

繰り返しますが、「画素数」や「連射速度」、「重さ・軽さ」などのスペックを指標にしながらも、フィーリングを優先してみてくださいね。

ぼくが今も大切にしている富士フィルムのX100やオリンパスのomd EM1 Mark Ⅱは、自分の感性を活かして出会っています。

オリンパスのカメラ

「不安」を優先させない。本当に必要な機材はミニマム

もう一つ、機材沼にハマらないために持っておきたいのは勇気です。

カメラは使用できるレンズがメーカーごとに違います。

もし他社製のカメラを使うなら、それまで使っていた別のメーカーのレンズの多くは、使うことができなくなります。

それでも僕は、2018年にカメラとレンズの一式をオリンパス社製にしました。

使っているのは35m換算で「35m」と「90m」のレンズです。

  • オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
  • オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO

雑誌、ウェブマガジン、コーポレートサイト、ポートレートから料理、インテリアの撮影まで、たった2本のレンズですべてを手がけてきました。

ある程度広い画角で撮る必要がある室内や狭い空間でのポートレートには「35m」のレンズを、ポートレートや物撮りは「90m」のレンズというように、最低限必要な道具だけを選びました。

たったこれだけの道具で仕事をやり抜くのかと、買うまでは不安でいっぱいでしたが、「この2本で撮るのだ」と覚悟を決めてしまえば、案外できてしまうものです。

ミニマムゆえに持ち運びやすく、撮ることに集中できるのもメリットでした。

重要なことはカメラを買い換える時に「あったほうが良さそうだから買っておこう」という不安に負けないことです。

運動会や旅行といったその時かぎりの撮影は、ちゃんと撮って残したいという強い想いやプレッシャーから万全に準備したくなるものですが、「このカメラとレンズで撮ろう」と最低限の本当に必要な道具を選び抜くことが節約にもなります。

また現在はレンズを気軽にレンタルできるサービスが充実してきているので、必要に応じてそういったサービスを利用すると無駄な出費を避けられますよ。

値崩れしづらい機材を選ぶ

そのうえで値崩れしづらい機材選びをすることを、頭の片隅に置いてみてください。

もし買い替えや手放さなければならなくなった時にも、購入した時点とほぼ価値に変動がなければ、たとえ回り道をしても次の購入代金に補填できるからです。

カメラやレンズでいう値崩れしづらい機材とは、プロやハイアマチュアが使うような上位機種であったり、Leica(ライカ)のような熱狂的なファンのいるブランドのもの。

逆に値崩れしやすい機材は、中古の市場に多く出回るような入門機や買いもとめやすい手頃なレンズです。

ぼくが常用しているのは、オリンパス社製のレンズの中でもPROシリーズのレンズ、ライティング機材はprofoto社製のA1を2つ。

もし手放さなければならなくなった時にも購入時とほぼ価値に変動がないものを選んでいます。

長く続く価値を生むものになるか?

ここまで読んでいただいて、自分にフィットするカメラはあの子かもしれないな……と、少しづつ想像できるようになっていたら嬉しいです。

さいごに「この子は自分が嬉しくなる機会を生み続けてくれるかな?」と、尋ねてみてください。

卒業旅行や文化祭。カメラが欲しくなったきっかけや目的が果たされたあとも、カメラとの関係は続きます。

いえ、正確には買ってそれっきり押入れのなかに眠ることもありますよね……。

しかしカメラという道具を活かすことができれば、お金で支払ったこと以上の価値を生むことができます。

それはたとえば、友達と繋がれること。写真をつうじて人に会いに行けること。人の話を聞けること。まだ行ったことのない場所に訪れること。

それらを通じて、新しい価値観と出会い、自分の可能性を広げること。

あくまでも一例ですが、これらは写真を仕事として対価をいただくこと以上に僕が道具に感謝していることであり、価値だと思っていることです。

カメラと関係を深めていければ、その関係は長く続いていき、回り道をして無駄にお金を使うことも減るはずです。

短期的な目的のために選ぶのではなく、カメラがあることで長く続くような嬉しいことを探してみてくださいね。

「買い方」と「選び方」は違う

今回は「買い方」ではなく「選び方」のお話をしてきました。

お得に買うテクニックもあるけれど、選び方もまた重要だと考えているからです。

もちろん選び方に正解はありませんから、こんな話を聞いたなぁ……と頭の片隅に置いていただければ幸いです。

もし気になることがあればいつでも小松﨑までお気軽にメッセージをくださいね。できるかぎりご返信いたします。

それでは、良き写真生活を。

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この記事を書いた人

小松﨑拓郎

編集者/フォトグラファー。ベルリン在住、茨城県龍ケ崎市出身。「灯台もと暮らし」をはじめ、暮らしをテーマに活動しています。

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