車に乗っていると必ずやらないといけないのが、定期的なエンジンオイルの交換ですね。
エンジンオイルは、エンジンを滑らかに動かすなど、いろいろな役割があります。
だから、エンジンオイルが汚れてくると燃費が悪くなったり、加速が悪くなったりして、エンジンに悪影響が出るんですよ。
しかし、いざエンジンオイルを交換しようと思って、カー用品店やインターネットショップでエンジンオイルを探しても、たくさん種類があって、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。
そこで、このページではエンジンオイルを選ぶポイントはどこか、おすすめのエンジンオイルはどんなものかなどについて紹介していきますね。

エンジンオイルを購入するときはカー用品店やインターネットショップがおすすめ

エンジンオイルは、定期的に交換が必要です。
また、エンジンオイルを交換する方法はいろいろあります。
▼エンジンオイルを交換するおもな方法は、以下のとおりです。
- ディーラー(自動車販売店)で交換してもらう
- カー用品店で交換してもらう
- 自動車整備工場で交換してもらう
- ガソリンスタンド(GS)で交換してもらう
- 自分で交換する
- 交換ができる家族・友人・知人にお願いする
このうち、ディーラー・自動車整備工場・GSで交換する場合、指定のエンジンオイルになって、好きなものを選べないことが多いです。
もし選べたとしても、種類が少ない場合が多いですよ。
いっぽう、カー用品店で交換したり、自分や家族・知人などにたのんで交換したりする場合は、エンジンオイルは自分で用意します。
また、自動車整備工場の場合は、持ち込み可能なことも。
そのとき、自分や家族・知人が交換したり、自動車整備工場に持ち込んだりする場合も、カー用品店やインターネットショップでエンジンオイルを購入するのがおすすめです。
カー用品店やインターネットショップだと、たくさんのエンジンオイルの種類があるからですよ。
エンジンオイルを選ぶときのポイント
カー用品店に行けば、たくさんのエンジンオイルがあるとわかっても、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで、ここからはエンジンオイルを選ぶときのポイントを紹介していきますよ。
実は、購入の前に調べることがあります。
▼購入する前にチェックしておく、自分の車のエンジンオイルに関する項目は、おもに以下のとおり。
- エンジンオイルの量
- エンジンオイルの推奨粘度
- エンジンオイルの規格
必要なエンジンオイルの情報は、車の取扱説明書に記載されていますので、必ず事前に確認してくださいね。
エンジンオイルの規格は、説明書に書かれていないこともありますよ。
また、各メーカーの公式サイトに記載されていることもあります。
▼たとえば、スバルは公式サイトから取扱説明書のPDFが閲覧できました。

参考:取扱説明書ダウンロード|アフターサービス|SUBARU
さらにカー用品店の店頭には「車種別適合表」とうものがある場合が多いです。
車種別適合表で確認するのも手ですね。
▼なお店頭だけでなく、カー用品店の公式サイトでも車種別適合表が見られたり、適合検索ができたりする会社もあります。

エンジンオイルを選ぶときに見る項目
では、実際に店頭でエンジンオイルを選ぶときに、何を見ればいいかが気になりますね。
▼エンジンオイルを購入するときに、見る項目は以下のとおりです。
- エンジンオイルの量
- エンジンオイルの粘度
- エンジンオイルの規格
- エンジンオイルのベースオイル
車の取扱説明書で事前にチェックする項目に、ベースオイルの項目を加えたものですね。
次からは、エンジンオイルを購入するときに見る項目を、ひとつずつみていきますよ。
エンジンオイルの量
まずは、自分の車のエンジンオイル量にあった量のエンジンオイルを選びましょう。
実は車種・グレードによって、必要なエンジンオイルの量が決まっているんですよ。
また、エンジンオイルのみ交換するときより、エンジンオイルとオイルエレメントの両方を交換するときのほうが、必要なエンジンオイルの量が少しだけ多くなります。
多くのカー用品店では、エンジンオイルは量ごとに陳列されています。
自分の車に必要な量のエンジンオイルが陳列された棚を探しましょう。
ちなみにエンジンオイルは、1リッター・3リッター・4リッターで販売されていることが多いですよ。
車種・グレードによっては、1リッター+4リッターのように複数個必要なこともあります。
エンジンオイルの粘度
次に、エンジンオイルの粘度を紹介していきます。
エンジンオイルの粘度は、メーカー推奨の粘度のものを選ぶのがおすすめですよ。
エンジンオイルの粘度の見方ですが、エンジンオイルの粘度は数字で表されています。
▼たとえば、以下のエンジンオイルだと「5W-30」と書かれているのが粘度です。

「5W-30」のうち、ハイフンより前のWが付いた数字は「低温粘度(ていおん ねんど)」、ハイフンよりうしろの数字は「高温粘度(こうおん ねんど)」といいますよ。

低温粘度のWはWinter(ウィンター)の頭文字です。
実はエンジンオイルは、エンジンオイル自体の温度によって粘度が変わってくるんですよ。
数字が小さいほど粘度が低く(粘りが弱い)、大きいほど粘度が高く(粘りが強い)なります。
▼低温粘度が低いと、以下のような特徴がありますよ。
- エンジンの始動がいい(寒いときでもスムーズに始動する)
- 燃費効率がいい
▼高温粘度が低いと、以下のような特徴がありますよ。
- エンジンの保護性能が高く、高熱でもエンジンを保護する
- 高速性能にすぐれる
外気温など環境面を考えたり、高速走行の多さなどの使用状況を考えたりして、粘度を選ぶのも手です。
しかし、車に詳しくないと基準がわかりにくいと思います。
もし車に合った粘度でない場合は、エンジンに負荷がかかって、燃費が悪化しますよ。
そのため取扱説明書にある、メーカーが推奨する粘度を選ぶのが無難で、おすすめです。
エンジンオイルの規格・等級(グレード)
つづいて、エンジンオイルの規格・等級(グレード)について紹介します。
エンジンオイルの等級は、たくさんのものがありますが、おもに3つの規格が主流ですよ。
API規格 | ・米国石油協会(API)・アメリカ自動車技術者協会(SAE)・アメリカ材料試験協会(ASTM)が定めた規格 ・アルファベット2文字で表す ・1文字めがSはガソリン車、Cはディーゼル車 ・2文字めのアルファベットが後になるほど高性能 |
---|---|
ILSAC | ・日本とアメリカの自動車工業会(ILSAC)が定めた規格 ・API規格に省燃費性能をくわえたもの |
JASO | ・ディーゼルエンジン車用オイルの規格 |
さらに、エンジンオイルの規格はたくさんあり、新しい規格も生まれていますよ。
▼そのなかでも主流となっているおもな規格・等級と特徴は、以下のとおり。
規格 | 等級 | 特徴 |
---|---|---|
API | SM | ・2004年制定 ・浄化性能・耐久性能・耐熱性・耐磨耗性にすぐれる |
SN | ・2010年制定 ・省燃費性能の持続性を向上させ、触媒保護性能を強化 | |
ILSAC | GF-4 | ・2004年制定 ・浄化性能・耐久性能・耐熱性・耐磨耗性にすぐれる |
GF-5 | ・2010年制定 ・省燃費性能の持続性を向上させ、触媒保護性能を強化 | |
JASO | DL-1 | ・2005年制定 ・クリーンディーゼル乗用車に対応 |
選ぶときはまずガソリン車かディーゼル車かを見ましょう。
まちがって、ガソリン車なのにディーゼル用を買ったりしないように気をつけてください。
ちなみに、ガソリン・ディーゼル共用のものもあります。
規格の制定年が新しいもののほうが値段が安く、性能も高くなります。
取扱説明書に推奨の規格が書いてある場合は、それを目安にしましょう。
説明書に推奨規格が書いてないときは、価格を重視するか、性能を重視するかで選んでいいと思います。
エンジンオイルのベースオイル
最後に、エンジンオイルのベースオイルを紹介しますね。
エンジンオイルというものは、ベースとなるオイルに添加剤を加えたものです。
▼そして、ベースオイルには以下のような種類があります。
種類 | 別名 | 特徴 |
---|---|---|
鉱物油 | スタンダード | ・安いものが多い ・劣化しやすい |
化学合成油 | 全化学合成油、全合成油、フルシンセティックなど | ・劣化しにくい ・性能が高い ・高価なものが多い |
部分合成油 | セミシンセティック、パートシンセティック | ・鉱物油と化学合成油をブレンドしたもの ・両方の中間的な性質 |
当たり前かもしれませんが、安いものだと劣化しやすく、高価なものは性能が高くなっていますね。
車の取扱説明書には、基本的にベースオイルについて書かれていないことが多いです。
そのため、価格を重視するか、性能を重視するかでベースオイルを選ぶのがいいと思います。
エンジンオイルの量・粘度・規格はメーカー推奨条件のもの、ベースオイルは自分の好みで選ぶのがおすすめ!
エンジンオイルを選ぶときのチェック項目を紹介してきました。
もう一度、エンジンオイルを選ぶときのチェック項目をまとめてみますね。
▼エンジンオイル購入のチェック項目ごとのおすすめは、以下のとおり。
チェック項目 | おすすめポイント |
---|---|
オイルの量 | 車の説明書記載の規定量 |
粘度 | 車の説明書記載の推奨粘度が無難 |
規格・等級 | 車の説明名所に推奨規格・等級があれば、それが無難 記載がなければ、価格重視か性能重視かで選ぶ |
ベースオイル | 価格重視か性能重視かで選ぶ |
エンジンオイルを買うときに、参考にしてみてくださいね。
探すのが面倒ならメーカー推奨オイル(純正オイル)に
エンジンオイルを選ぶときのチェック項目を紹介しましたが「4つのポイントをチェックしながら探すのは面倒だ」と思う場合もあるでしょう。
そんなときは、車の取扱説明書に書かれている、メーカー推奨のエンジンオイル、いわゆる純正オイルにしてください。
ただし、価格はあまり安くない場合が多いですよ。
ちなみに、純正オイルは車のメーカーのディーラーへ行くと手に入りやすいです。
さいごに
エンジンオイルは車に必要なものだけど、たくさん種類があってわかりにくいですよね。
でも、選ぶポイントさえわかれば大丈夫です。
このページを参考にして、エンジンオイルを選ぶポイントを見極め、自分の使用状況にあったエンジンオイルを選んでくださいね。