こんにちは。
転勤族の夫と三人の子どもがいるライターの幡池です。
このたび、転勤生活13年で7回目の引っ越しをしました。
夫婦と当時5歳で幼稚園年中の長女・3歳で幼稚園2歳児クラスの長男・0歳の次女と5人で、和歌山県から青森県まで約1,300Kmと過去最長の大移動。
このページでは、和歌山県から青森県への引っ越し経験談についてお伝えしていきますね。
なぜ青森に引っ越しすることになったのか?
会社から夫に、辞令が出たからです。
夫はもともと全国転勤でした。
ところが、和歌山に住んでいる間にわたしが入院や自宅安静となって、秋田の義実家に助けてもらう事態が複数回発生。
今後また、義実家を巻き込むことが予想されます。
そのため夫が会社に転勤範囲の縮小を申請し、3月上旬に「4月に青森県へ転勤」と辞令が出ました。
家族5人の引っ越しはどれぐらいお金はかかる?
わが家の引っ越しの費用は、明確にはわかりません。
夫の会社と大手引っ越し業者が法人契約をしており、引っ越し業者から請求される代金は会社負担となっているのです。
引っ越し業者の営業が見積もりに来た際に、どのくらいお金がかかるのか聞いてみましたが、教えられないそうです。
ただし、荷造りサービスは「3〜4月の引っ越しで5人家族分の荷造りをする場合、交通費込みで3人で約10万円」とのこと。
残念ながら3〜4月は引っ越し業者の繁盛期で人員が足りないため、荷造りサービスの利用はできませんでした。
仕方がないので、夫とわたしだけで家族5人分の荷造りをしましたよ。
主な引っ越し費用は会社が負担してくれるため、お金がかからずに引っ越ししているように見えるかもしれません。
しかし、会社負担があっても自己負担は避けられませんでした。
- 年長になる長女の入園費や用品代 35,000円
- 旧居から新居への移動代(ガソリン代)
- 引っ越し業者への飲み物代 搬出・搬入分1,000円
- 引っ越し前後の弁当代や外食代 約10日分50,000円
- 移動中の宿泊代 20,000円
会社に後日申請すれば一部返還されますが、それでもトータルで赤字でしたよ。
引っ越しでやったことを詳しく紹介
わが家が引っ越しでやったことは、以下のとおりです。
- 引っ越し先の情報収集
- 引っ越し依頼
- 賃貸物件の契約解除
- 荷造り
- 引っ越しのあいさつ品を購入
- 職場へ退職の報告
- 冷蔵庫内の食品処理
- 引っ越す前のあいさつ
- 引っ越し前の各種手続き
- 引っ越し先の部屋割り決め
- 引っ越し後の各種手続き
- 引っ越し後のあいさつ
- 3人の子供の相手
引っ越し先の情報収集
引越し先を決めるには、転勤先周辺の情報収集をしないことには始まりません。
わたしは荷造りや各種手続きを行うために、転勤先の地域がわかり次第取りかかりました。
物件の候補は、会社の担当者が探して夫に教えてくれる仕組みです。
ただし、物件情報が来るまで3日ほどかかるため、わたしは事前に転勤先周辺にある複数の自治体の情報をまとめました。
自治体のホームページから気になる事項が掲載されている箇所を印刷した用紙や、電話で聞いて書いたメモをまとめてクリップし、夫婦で共有できるようにしたのです。
あらかじめ情報をまとめておいたことで、収集済みの情報と会社から斡旋される空き物件情報を照らし合わせ、短時間で引っ越し先を決められましたよ。
わたしたちは、以下の事項を重点的にチェックしました。
- 車2台分の駐車場が空いているか
- 子育て支援情報
- 5歳と3歳の子どもが入れる幼稚園・保育園の空きがあるか
- 転勤族の多い小学校はどこか、その小学校の校区
- 0歳の子どもが保育園に入りやすそうか
- 子連れで遊びに行ける場所があるか
- 近くに小児科や内科はあるか
- 子ども医療費の所得制限
- ネットスーパーの対象地域かどうか
車2台を駐車できるかどうかは、わたしたちにとって死活問題でした。
車1台は夫が転勤先への通勤に使うために必須です。
もしわたしが車を手放したら、移動手段は自転車になるのですが、雪が積もる冬季にわたしが子ども3人を自転車に乗せて移動するのは極めて危険。
安全のためにも、車を2台確保しておく必要があったのです。
さらに、会社から斡旋される物件に住みたくない場合は自分で物件を探す必要があるため、不動産情報サイトで物件情報も集めました。
もしもの時に備えていくつか候補を見つけておくことで、不安を軽減しておきたいという思いもありましたね。
数日後、会社から物件情報が来ました。
物件のある場所と事前に調べておいた情報を照らし合わせた上で、特に問題ないと判断し、わたしたちは会社から提示された物件に決定。
次のことが、決め手でしたよ。
- 会社から斡旋された物件に決めると、会社が何割か負担してくれるので節約できる
- 車2台分の駐車場が空いている
- 長女が通う予定の小学校には転勤族が他にもいる
- 転園する予定の幼稚園にはその小学校に通う予定の子がいる
- 0歳の子どもが入れそうな保育園がある
- 土日でも子連れで遊べる施設が新設された
- 子ども医療費の所得制限がない
- 病院やスーパー、コンビニが近い
- ネットスーパーの対象地域である
今回の引っ越しでは、物件を下見せずに決めました。
下見に行くなら夫ひとりで行ってもらおうと考えていましたが、夫はわたしが3人の子どもを見ながらでは荷造りが進まないことを想定し、下見よりも荷造りを優先したそうです。
引っ越し依頼
物件が決まり、夫が会社経由で引っ越し業者に依頼しました。
3〜4月は引っ越し業者の繁盛期で依頼が難しい時期ですが、会社が引っ越し業者と法人契約をしていたため、わたしたちは無事引っ越しの日を決定。
けれども、日程の指定はできませんでした。他の引っ越し依頼と調整する必要があり、どうしても合わせられないと言われたのです。
空いている日が夫の赴任日以降だったため、夫は「引っ越し業者の都合で赴任日には出勤できない」旨をその場で赴任先に連絡。
赴任先も「それではやむを得ない」と理解してくれ、赴任日を変更してもらえましたよ。
自分で引っ越し業者に依頼する場合は、一括見積もりサイトを使うほうが確実に節約できます。
電話が面倒になることだけ覚悟しておきましょう。
面倒な電話を避けたいなら、SUUMO引越し見積もりを使うとメールだけでもやりとり可能ですよ。
賃貸物件の契約解除
引っ越し先が決まったら、現在住んでいる賃貸物件から出ていくことを管理会社に電話で伝えました。
数日後、賃貸住宅賃貸借契約解除届が自宅に郵送で到着。
所定欄に記入して送付した後、立ち会いをする日時を決めましたよ。
荷造り
引っ越し先が決まるまでの間は、不用品を処分して荷造りする量を減らす努力をしました。
洋服類は箱詰めしなくても運んでもらえるように、プラスチックの衣装ケースに入れておき、荷造りを時短しましたよ。
わたしが荷造りする時間は、おもに子どもが幼稚園に行っているときや子どもが夜に寝ているとき。
子どもが起きている間の荷造り作業は、あれこれ邪魔されたりグズられたりして、なかなか進まないのです。
わたし一人で5人分の荷造りは限界だったため、夫も空いている時間は荷造りをしてくれました。
荷造りのタイミングで買い取りできるものは、買い取ってもらうのがおすすめですよ。
荷物を減らしておくほうが引っ越し前後の負担が軽くなります。
引っ越しのあいさつ品を購入
後々になると慌てて忘れそうなので、引っ越しのあいさつ品は事前に準備しておきました。
お世話になった職場や幼稚園、引っ越し業者にも同様です。
引っ越す前の近所にはやわらかいティッシュ、職場には和歌山県外のお菓子、幼稚園にはクラスの子どもたちへの文具類と先生方へのお菓子、引っ越し業者にはペットボトルのお茶を、引っ越し後の近所にはラップを購入しました。
ラップの購入は引っ越し後でも可能ですが、わたしは引っ越し後に子どもを3人連れて見知らぬ土地で買い物をするのは負担が大きいと予想し、あらかじめ準備することにしたのです。
ラップはかさばらないし、余ったら自宅で使えるので便利ですよ。
職場へ退職の報告
わたしはライターの仕事と並行し、地方創生事業で事務やチラシ作りの仕事をしていました。
できれば引っ越しするギリギリまで働きたかったのですが、自力で5人分の荷造りをしなければならない事態に。
できるだけ早く辞めなければならなくなったため、辞令が出た時点で、「4月に青森県へ転勤することになりました」と報告。
あまりもの距離に、ほとんどの方が驚いていましたね。
最後の出勤日には今までお世話になったお礼として、お菓子を渡しました。
冷蔵庫内の食品処理
搬出日の前日には冷蔵庫を空にして水抜きしなければならないため、ほとんどの買い物をストップ。
荷造りや手続きと並行して、メニューを考えながら冷蔵庫や冷凍庫内の食料を使いました。
食料を使い切った後はスーパーやコンビニの弁当や惣菜で乗り切り、当時8ヶ月の次女にはレトルト離乳食を。
料理する時間を、少しでも荷造りに充てたかったのです。
今回は搬出日から搬入日まで3日空いていたため、要冷蔵の調味料は処分して後日引っ越し先のスーパーで再び購入しました。
引っ越し前のあいさつ
引っ越しをした後に近所へあいさつするのは、引っ越しのマナーです。
引っ越す前の近所あいさつは、人によって意見が分かれています。
それでも、わたしは引っ越す前にも近所の方にあいさつしました。
住んでいるうちに子どもが3人に増えて騒がしく、迷惑をかけて申し訳なく感じていたからです。
近所の方が引っ越してくる際には、あいさつで何かしらいただきましたし、そのお礼を返したいという思いもありました。
引っ越し前の各種手続き
引っ越しをする前に行った手続きは、以下のとおりです。
- 転園手続き
- 公共料金の引っ越し・解約手続き
- 日本郵便・ヤマト運輸の転送手続き
- 自治体への転出届
転園手続きは、転居先の市内の幼稚園に電話して、年長クラスと年少クラスの空きがある幼稚園からパンフレットと願書を送ってもらいました。
パンフレットやインターネットの情報を参考にして、疑問点が出てきたらまた電話し、転園先を決定。
願書に記入し郵送で、長女と長男の転園先を確保できました。
引っ越し先の部屋割り決め
今までは1LDKや2LDKのアパートで部屋の数が少なく、特に何も考えずに荷物を搬入してもらっていました。
ところが、次の物件は3LDKのマンションです。
搬入時にあらかじめ部屋と荷物の運び先を決めて、自分たちと引っ越し業者の負担軽減をしたいと考えるようになりました。
夫と話し合って「洋室1を寝室にしよう」「その他のものは洋室2に持っていってもらおう」などと決め、「寝室用のダンボールには青いシールを貼る」「その他のダンボールには黄色のシールを貼る」ことに。
シールではなく、部屋を「A」「B」と決めて記入する方法もありますが、わたしは何回も記入するのが面倒だったので、段ボールの上面と側面にシールを貼りました。
搬入ではA4サイズの用紙に間取りを大きめに書いて部屋ごとにシールを貼っておき、引っ越し業者がわかりやすいようにそれぞれの部屋の前に間取り用紙を貼りましたよ。
引っ越し後の各種手続き
引っ越しをした後に行った手続きは、以下のとおりです。
- 転入届
- マイナンバー通知カードの住所変更
- 転園手続き
- 運転免許証の住所変更
- 自動車の住所変更
- 銀行やクレジットカードの住所変更
- 各種ネット通販の住所変更
転園手続き
願書を送った幼稚園へ、面談に行きました。
面談は特に問題なく、必要書類に記入し、入園費と制服代を支払いましたよ。
ふたりの制服をもらい、長女と長男は無事転園先の幼稚園に入園できました。
引っ越し後のあいさつ
搬入後、隣と上下階のお宅に家族全員で訪問。
わたしたちの名前を知ってもらえるよう、ラップに名字とよみがなを入れた熨斗(のし)を付けて持って行きました。
このときに不在だった家には後日訪問し、それでも会えなかった家には手紙とラップを袋に入れてドアノブにかけておきましたよ。
3人の子どもの相手
わたしが「荷造りや各種手続きよりも大変!」と感じたのが、引っ越しの搬出や搬入の邪魔にならないように3人の子どもを相手することでしたね。
和歌山県での搬出日は幼稚園の春休みで、預かり保育を行っていない日でした。
夫は引っ越し業者への指示出しや掃除のため、わたしが子どもを見るしかありません。
ママ友の家に遊びに行かせてもらえたら良かったのですが、この日は帰省や旅行でいない人が多く、わたしの車はすでに陸送で転居先に運んでいる最中で使えなかったのです。
公園までもかなりの距離があって、歩いて行けませんでした。
わたしと子どもは家の中・車の中・家の周りで過ごすしかなく、引っ越し業者の邪魔にならないようかなり気を遣いましたよ。
それでも3歳の長男はじっとしていられず、わたしは何度も注意したものの何度か邪魔してしまい、引っ越し業者に申し訳なかったです。
青森県での搬入日は4月なのに雪が降っていて外に行けなかったため、家で過ごす一択のみ。
おもちゃで遊ばせたり動画を見せたりして搬入が終わったあとはどっと力が抜け、寒気と頭痛と吐き気が一気に襲ってきたのを覚えています。
疲労とストレスが相当溜まっていたのでしょう。
2週間近くは寝込み、今でも時々体調が悪くなります。
引っ越しはどれぐらい大変?これをやっておけば負担を減らせる
わたしの場合、引っ越しは「2週間寝込み、引っ越しから3ヶ月以上経った今でも時々しんどい」くらい大変でした。
夫や子どもは体調不良になりませんでしたが、このようにダメージが大きい場合もありますよ。
事前に次のことをやっておけば、負担を軽減できたのではないかと考えています。
- 搬出・搬入時に子どもの預け先を確保する
- 不用品を処分しておく
- 荷物を入れたダンボールをリスト化する
- 荷造りサービスを利用する(※今回は利用不可)
搬出・搬入時に子どもの預け先を確保する
今回の引っ越しを経験して、特に重要だと感じたのは、搬出・搬入時に子供の預け先を確保すること。
すべてをわたしがなんとかするしかなく、いつも以上にストレスと疲労を大きく感じましたね。
引っ越した後は誰かを頼れる状態ではなく、夫が仕事に行っている間も寝込みながら最低限の育児をしていました。
回復にも時間がかかるので、誰かを頼れるなら頼ることをオススメしますよ。
不用品を処分しておく
不用品の処分は以前から進めていましたが処分しきれず、残りの不用品は引っ越し先に運びました。
あらかじめ部屋割りと運ぶ荷物を決めていたものの、寝室や仕事部屋にするつもりだった部屋に荷物が入りきらないアクシデントが発生。
残りの荷物をリビングに運ばざるを得なくなり、「不用品を減らしているものの、もともとの量が多すぎる」ことを痛感しました。
今も、仕事や育児の合間を縫って不用品を減らしています。
先ほど紹介した買取サービスやメルカリ・ラクマを使えば、少しずつ減らしていけますね。
荷物を入れたダンボールをリスト化する
時間がなくて断念しましたが、箱詰めしたダンボールのリストも作りたかったです。
ダンボールに通し番号をふって、「1番のダンボールには子ども服が入っている」というようにしておくと、荷解きや荷物の確認をスムーズにできたでしょう。
荷造りサービスを利用する(※今回は利用不可)
また、次回の引っ越しでは荷造りサービスをお願いしようと考えています。
荷造りサービス代は安くありませんが、無理がたたって入院となっては、さらに大変ですからね。
今回の引っ越しでは荷造りが大変になることを見越して、1ヶ月前から荷造りに取り掛かっていました。
それでも、子どもが3人いると世話に時間を取られたりイレギュラーが発生したりして余裕がなくなってしまったのです。
荷造りサービスを利用できれば、引っ越しにまつわる不安の緩和が期待できます。
しかしながら、次回も今回と同様に荷造りサービスを利用できないかもしれないため、どう転んでも大丈夫なように不用品の処分を進めていきますよ。
さいごに
引っ越しは、大変ですよね。
計画的に準備していたにも関わらずグダグダになってしまい、引っ越しの大変さを今回改めて実感しました。
青森生活を楽しみつつ、次の引っ越しに向けて行動していきます!