秋川国際マス釣り場の料金や現地での流れを解説・子供とバーベキューと釣りをしてきた感想

東京都あきるの市にあるマス釣りの穴場「秋川国際マス釣り場」

JR新宿駅から約1時間で行ける、青空と緑に囲まれた自然豊かな釣り場です。

道具はレンタル可能、釣った魚のアラもその場で処理してくれるので、持ち帰るだけでなくバーベキュー場で肉や野菜と一緒に調理して食べられます。

釣れないんじゃないかと不安でしたが、子供と楽しく釣れました!

このページでは、秋川国際マス釣り場の料金や現地での申込みの流れ、バーベキューの様子を紹介します。

秋川国際マス釣り場の基本情報

「秋川国際マス釣り場」のある秋川渓谷は、渓流釣りだけでなくキャンプやバーベキュー、トレッキングなどの山遊びも楽しめます。

  • 住所:東京都あきる野市養沢1311
  • TEL:042-596-0568
  • 営業時間:8:00-16:00
  • 駐車場:200台
  • 休業日:年末年始、11月~3月末は毎週木曜定休
  • 公式サイト:秋川国際マス釣り場

魚を釣って持ち帰るだけなら別ですが、バーベキューもしたい場合はバーベキューエリアを早い時間に確保しておくのがオススメです。

朝8時から営業しているので、なるべく早めに向かったほうがよいでしょう。

秋川国際マス釣り場へのアクセス

秋川国際マス釣り場へのアクセスは以下のとおりです。

  • 電車・バス:JR武蔵五日市駅からバス養沢線で「秋川国際マス釣場」まで約30分
  • 車:八王子ICから40分

秋川国際マス釣場」のバス停で降りると「国際マス釣場」のつり場食堂の入り口が見えます。

秋川国際マス釣場の入り口

秋川国際マス釣り場での入場〜バーベキューまでの流れ

秋川国際マス釣り場で釣りとバーベキューを楽しむ際の流れは以下のとおりです。

  1. 入り口で申込書に記入する
  2. 貸竿・バーベキュー道具の取り扱い所へ行く
  3. バーベキューエリアでセッティング
  4. 釣る
  5. 釣った魚を下処理してもらう
  6. 焼いて食べる
  7. 片づけて帰る

受付で申込書に記入すること

申込書に書き込むのは以下のような情報です。

  • 本日の目的は?→釣りのみ or 釣りとBBQをする
  • 本日の釣りは?→エサ釣り or ルアー・フライ・テンカラ
  • ご来場総人数を教えてください→大人(15歳以上)・中学生・小学生・未就学児・合計
  • エサはどちらにされますか?→イクラ 300円 or ぶどう虫 500円
  • 入漁券 何枚
  • 貸竿 何本

秋川国際マス釣場の入り口で受付をしている様子

ぶどう虫はブドウスカシバという蛾の幼虫で、渓流釣りで使う生餌の中でも「必ず釣れる餌」として知られています

本気で釣りたい人はぶどう虫を買う人が多いそうなので、私たちも深く考えずそうしてみました。

そして、その選択がのちにちょっとした悲劇を呼びます・・・。

マス釣りのエサ、いくらとぶどう虫

秋川国際マス釣場の料金

一般エサ釣り場の料金は以下のとおりです(2023年1月1日からの料金改定を反映済み)。

  • 入漁料:小学生以上1人1日3,600円(10尾まで、リリース禁止)
    ※釣りのみの場合、総人数の5割以上の入漁券の購入が必要となります。
  • バーベキューをする場合(自分たちで火を扱う):小学生以上総人数の7割以上の入漁券が必要
  • 貸竿は、入漁券1枚につき1本200円でレンタル可能。ただし、持ち込み竿がある場合はレンタルできません。
  • 磯竿やルアー竿などのリール付きの竿は使用禁止です。
  • 10尾以上釣った場合:釣果料金1尾200円

ルアーやフライ・てんから釣りをする場合は、別の入漁券(3,600円/日)を買ってくださいね。

私たちの場合は大人は私と夫の2人、子どもは小学生と幼稚園児と赤ちゃんの3人ですが、実際釣りができそうなのは夫と小学生だけ。

なので大人と小学生2人分の入漁券6,600円(訪問時)、それに貸竿の2本レンタル料金400円(訪問時)が加わり、合計で7,000円(訪問時)を支払いました。

マス釣りのエサのぶどう虫、入漁券、貸竿引換券

バーベキューは入漁券を購入した人だけが申込できる

釣場の入り口

入漁券を購入した人のみが、バーベキューを申し込めます。

機材や燃料、食材の持ち込みは無料です

事前に準備しておけば安く済みますね。

私たちが持ち込んだ機材については、こちらの記事をご参照ください。

100均である程度揃ってしまいますよ。

すべてレンタルした場合は以下の料金がかかります。

機材レンタル料

  • 炭入れコンロ 2,000円
  • 鉄板(大60cm×45cm 10人用) 1,000円
  • 鉄板(小60cm×28cm 5人用) 500円
  • 金網(魚焼き用)無料

燃料

  • 木炭 3kg1,000円(6kgは1,500円)
  • マキ 1束 350円

バーベキューハウス(コンロ・ベンチイス付き)

  • 12人用:2,750円
  • 15人用:3,850円
  • 17人用:4,400円
  • 25人用:4,950円

バーベキュー用食材

  • 1人前:2,100円(牛肉180g・焼きそば・野菜5~6種類・はし・紙皿)
  • 1人前:1,900円(豚肉200g・焼きそば・野菜5~6種類・はし・紙皿)

油・たれなどの調味料もついています。

気軽に釣るにはぴったり!超初心者向けの釣り堀も

「1人3,300円なんてちょっと高いな」「短時間だけ楽しみたいのにな」という場合は、つかみ取りや釣り堀の利用がおすすめです。

釣り堀は1時間の時間制限こそありますが入漁料は必要なく、エサ付き・竿交換ありの貸竿が1時間200円で借りられます。

魚が多めに放流されている釣り堀専用のエリアはかなり釣りやすいですし、「ニジマス1匹釣るごとに300円支払って持ち帰るだけ」というシンプルなルールなので、小さな子ども達に人気があります。

一方つかみ取りは1人2匹600円支払って持ち帰ることができます。

両方とも安価で楽しめますが、バーベキューや川原での休憩や食事はできないので注意してください。

ここで釣った魚は持ち帰りのみとなっているので、釣った魚は保冷バッグに入れておきます。

また、ニジマスより一回り大きなヤマメ釣りもできます。

こちらは入漁料が1人1日4,000円(10尾)とマスよりも料金は高めですが、ヤマメが10尾に満たなかった場合は、ニジマス含めて10尾まで持ち帰ることができるので、お得かもしれませんね。

いろいろ選べて迷ってしまうかもしれませんが、「やりたいこと」と「食べたいもの」で決めてしまっていいと思います。

貸竿などの道具の取扱所から振り向くとすぐ、小さな子どもたちが集まっている釣り堀がありました。

普通の入漁券を持っている私たちは、その向こう側のエリアで釣ることになります。

ニジマスとヤマメの釣り堀

貸竿・バーベキュー道具の取り扱い所で釣竿を受け取る

階段を降りてすぐのところに、竿やバーベキュー道具を貸してくれる取扱所があります。

ここで貸竿券を渡して竿を2本借り、簡単な説明を受けたら、さっそくバーベキューエリアに荷物を置きにいきましょう。

竿やバーベキュー道具を貸してくれる取扱所

バーベキューエリアでセッティングしよう

釣場には60箇所のバーベキューエリアがあります。

朝からバーベキューを始める人が多いので、昼頃には撤退するグループもちらほら。

マスが放流される時間は9時40分と13時の1日2回だけなので、釣れる確率を考えつつ、バーベキューエリアが空き出す時間を狙って行きたいものですね。

バーベキューは、16番、17番、など小さな看板の下に荷物を置いてチェアなどを設置していきます。

私たちはコストコで3,000円くらいで購入したテーブルを使いました。

お手頃価格でしたが、サイズが70×70×70なので少し小さめですね。

組み立て前のコストコで購入した簡易テーブル

そして今回急遽購入したのが、こちらの折りたたみ式コンロです。

卓上でも使用可能なコンパクトサイズで、ステンレス製なので丈夫でサビに強く、丸洗いできます。

折りたたみ式コンロが入ったケース

組み立てた形はこのようになります。

組み立てたあと、内側の凹み部分に炭を入れて使ってもよいですが、アウトドア専門店で売っている厚いアルミホイルを敷いてみたら使いやすかったです。

バーベキューが終わって炭の始末をしたら、そのままホイルを取り外すだけで折りたたみ式コンロは全く汚れません。

今回はアルミホイルが大活躍してくれました。

バーベキュー終了後に組み立て式コンロを分解した様子

いよいよマス釣り!エサの「ぶどう虫」と「いくら」について

コンロを組み立てて火の支度ができたら、さっそく釣りを始めましょう。

貸竿の針の先にぶどう虫をつけます。

ですが、容器を開けたらこんなことになっていました。

【以下にぶどう虫の画像を掲載します】

【苦手な方は、薄目で画面を見ながら画像を飛ばしてください】

【以下、画像です】

マス釣りのエサのぶどう虫

慣れている方からすれば当たり前かもしれませんが、

虫が、生きて動いています!!

私は道具まで全てレンタルしたあとなのに、中を開いて見た瞬間に「ムリ・・・」と気が遠のいて家に帰りたくなりました。

容器からぶどう虫が逃げようとしています。
このままフタを閉じたらつぶれてしまう。

「ぶどう虫なら絶対釣れると言われたけど、触るのムリ。釣らなきゃ。いや、やっぱムリ」と震えました。

見上げると夫も同じ状態で、「あなたがやってよ」「いや、君が開けたんだろ」「いやいや開けただけですから」と押し問答が始まりそうでしたが、結局、娘たちから「パパ、がんばって」の眼差しを向けられ夫がやることに。

ぶどう虫が渓流の中に落ちないよう、針に2回ひっかけます。

また、受付には300円でいくらもエサとして販売していました。

いくらとはお寿司屋さんなどにあるあの「いくら」です。

これを2つ1組にして針にかけ、渓流に放ってマスを釣るそうです。

でも、いくらを針で刺すと中の成分がすぐに流れ出て、渓流に入れるとすぐなくなってしまいそうですよね。

そんなときは、小麦粉か片栗粉をまぶしてから針にかけると、コーティングされて持ちがよくなりますよ。

「・・・でも本気で釣りたいならやっぱりぶどう虫だろうけどね」と言われたので、私たちはぶどう虫を使いましたが、どうしても「ムリ」と思う人や子どもがいるグループは、いくらを選んでもいいかもしれません。

さて、気を取り直して、本題に戻りましょう。

秋川国際マス釣場は、えさ釣りとルアー釣りが一年中楽しめますが、5月から8月までの間がハイシーズンです

私たちはゴールデンウィークの終わりに行ったためか、かなり混み合っていました。

バーベキューをしなくても、釣った魚を保冷ボックスに入れて持ち帰り、隣の食堂や近隣のカフェで食事をして帰るという楽しみ方もありますね。

マスの釣り堀で多くの人が釣りをしている様子

ここは一年ほど養殖で育てたマスを放流していますが、針にかかることなく生き延びている貫禄ある魚もゆっくり泳いでいます。

初心者は大きな魚を狙うよりも、多くの魚がいるエリアに針を投げてみてください。

虫をかけた釣り針がついた貸竿を、他の人のエリアに近付きすぎないようなるべく遠くに一投して、魚がかかるのをじーっと待ちます。

水がきれいで全く濁っていないので、魚たちの動きもはっきり見えますよ。

魚との駆け引きを楽しむことができて、初心者ながら集中して楽しめました。

釣れた魚は勇気を出して釣り針を抜きます。

貸竿と一緒に受け取った青い網に入れて、足元にある浅瀬の大きな石で固定しておきましょう。

釣糸を釣り堀に垂らしている様子

もちろん子どもたちもたくさん釣りに参加しています。

うちも、12歳の長女が挑戦して1尾釣り上げることができました。

ゴールデンウィークだったからか親子連れも多く、他の兄弟の声や叱られる声も聞こえてきます。

「ママー!お兄ちゃんがいくら食べてる!」

「え!待って!やめて!それエサだからーー!」

と飛んでいくお母さんに「空っぽー!」と笑う男の子がいました。

釣り場全体が「いくらだもんねー」と微笑ましい空気に包まれました。

「お腹空いてたのかな」とうちの子ども達と話していたら、また弟らしき子の叫び声がしてきたのです。

「ママー!今度はお兄ちゃんがぶどう虫食べてるよ!」

「ひーーー!やめてーー!!」

お母さんの声にならない声が響き、釣り場全体も凍りつきました。

私たち夫婦は目を伏せて、「おつかれさまです」としか言えません。子どもって、ときに想像の斜め上の行動を起こしますよね・・・。

釣り堀に釣糸を垂らしている子ども達

魚が釣れたら無料で下処理をしてもらえます

浅瀬に重石しておいた網を持つと、マスはまだ元気に生きています。

お腹が空いたので、釣った魚を焼きながら釣りを続けます。

釣れないんじゃないかと心配していましたが、無事に釣れてよかったです。

釣り上げた後、網に入れられたマス

釣れた魚は入漁券と一緒にレストハウスの下にある「マスの腹裂き処理場」へ持っていくと、釣った魚のアラを処理してくれます

処理済みのマスは、保冷剤に入れてこのまま持ち帰っても家で美味しく食べられますし、その場で調理済みのマスと交換してもらうこともできますよ。

もちろん自分たちで焼いて食べるのも格別です。

釣ったあとにすぐ内臓を取り出してもらえるので状態が悪くならず、安全に持ち帰ることができてとても助かりました。

保冷ボックスに凍った保冷剤を入れて、なるべく涼しい車内に入れて持ち帰ればさらに安心ですね。

マスの腹裂き処理場の受付

あとは焼いて食べるだけ!バーベキューの楽しみ方

この日、私たちは「魚を釣る班」と「肉や野菜を焼いて待っている班」とに分かれていました。

釣りは待ち時間が長いですから、途中交代して食べながら釣るという作戦です。

今回は釣りがメインなので、肉も野菜も控えめに持参しました。

  • ささみに梅としそを巻いたもの
  • 牛ロース
  • 牛バラカルビ
  • 玉ねぎ
  • 蒸し南瓜
  • 焼きおにぎり
  • キャベツ
  • 冷やしきゅうりとプチトマト

魚は釣りをしているのと同時進行でどんどん焼いておきます。

組み立て式コンロで持参した網や料理を焼いている様子

ちなみに、魚は網にくっつきやすいので、串に刺して炙り焼きするのがおすすめです。

どうしても網で焼かなくてはいけない場合は、網にうすく油を塗った方がよいでしょう。

今回使った調味料のラインナップは、「醤油」「焼肉のたれ」「オリーブオイル」「わささんしょう」と比較的シンプルでした。

味に変化をつけて食べるのも楽しいですよね。

家から持参した醤油、焼肉のたれ、オリーブオイル、わささんしょう

釣った魚を焼きあがった魚と交換することもできます

「焼き場」では、釣った魚を1匹100円で塩焼きと交換することもできます

釣った魚を焼くのに時間がかかりすぎた私たちは、後半4本の魚を交換してもらうことにしました。

マスを串に刺して焼いている焼き場の様子

「やっぱりプロが焼いた魚は美味しいね」というのが、アウトドア初心者の率直な感想です。

串の刺し方、焼けた形の美しさ、塩加減、見事でした。

このように紙に包んで速攻手渡してくれます。

「長時間ジリジリと焼いていたあの苦労は何だったんだろう・・・」と後悔しそうになりましたが、それはそれでいい思い出です。

焼き場で交換した、マスの串焼き

魚はこれまで骨を全て取ってほぐして食べさせていましたが、

プロが焼いたマスを見て5歳の次女も勇気が出たのか、こわごわかじりつきました。

でも一口食べたあと、「美味しい。けど、骨がある」とすぐにあきらめてしまいます。

5歳には「小骨を噛んで食べる」というのはまだ早く、怖かったようですね。

マスの串焼きにかぶりつく筆者の次女

片付けは炭を回収してもらってホイルを丸めるだけ!

やがて肉も野菜も魚も食べ終わり、そろそろ帰る時間になりました。

バーベキューの片付けはとても簡単!

秋川国際マス釣場では、使用済みの炭を腹裂場で回収してくれるのです。

あとは、折りたたみ式コンロに敷いた厚手のホイルを丸めるだけ。

写真の通りコンロはピカピカなままでした!家に帰って軽く洗い流せばよさそうです。

チェアとテーブルを畳んで、貸竿を返したらお礼を言って帰りましょう。

使用後の組み立て式コンロ

秋川国際マス釣場へ行ってみた感想

緑に囲まれた渓流での釣りは、水のせせらぎを聞きながら、静かな気持ちで魚が針にかかる時間を持つことができました。

子どもたちも初めての釣り体験を通して「待つ」ということの大切さを学んでいた気がします。

それに何より焼きたてのマスの塩焼きの美味しさ!

皮がパリパリで身はホクホク、魚の旨味がぎゅっと凝縮していました。

小さな子どもは小骨が怖いようでしたが、ほぐしてあげたらあっという間に1本たいらげて「美味しい!」と喜んでいました。

自分たちで釣った魚を食べる体験は、都会に住んでいるとなかなかできませんよね。

子どもたちに「魚は切り身で泳いでいるんでしょ?」と言われる前に、いつかは釣りに連れて行きたいと思っていました。

そんな体験がここ秋川国際マス釣場では1日どっぷり味わえます。

コスパだけ考えると、ここでマスを釣って持ち帰って他でバーベキューをやった方が安く済んだかもしれません。

ですがかゆいところに手が届くサービスで私たち親は体力が温存できましたし、「魚を釣ったその場で食べる」という経験ができて本当によかったです。

ノマド的節約術の裏話

ブログでは公開していない情報をメールやLINEで受け取れます。無料で登録可能ですので、下記のボタンよりお気軽にご登録ください!

この記事を書いた人

ライター、料理講師。 アレルギー持ちの8歳と1歳の母。 フリーランスとして20年以上、節約を意識しながら暮らしを楽しんでいます。 普段はベジタリアン料理と普通食、離乳食や制限食など、両立した料理の展開メニュー開発など多数提案。 インタビュー記事、料理レシピやレストラン紹介、コラム執筆、人物や料理撮影も担当しています。