シングルマザーの子供の学費が無利子で借りれる「母子寡婦福祉資金貸付制度」を知っておこう

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知り合いでシングルマザーの方がいて、いろいろと頑張っています。

2人でも子育ては大変なのに、1人で子育てというのは本当にスゴイことだと思いました。

仕事と子育ての両方を自分でしていくのは、少しでも子育ての経験がある方であれば、いかに大変ですごいことか分かると思います。

子供も時間とともに成長しますよね。
子供が育ってくるのはうれしいですが、それにともない、学費をどうするの?という悩みが出てきます。

今は、大学まで通うケースが多いです。学費で一番お金がかかるのは、大学に入る時です。そこに備えるにはどうすればいいかを考えてみました。

母子寡婦福祉資金貸付制度

少し長い名前ですが「母子寡婦福祉資金貸付制度」という制度があります。地域によって微妙に名前が変わりますが、だいたい似たような感じです。

私の住んでいる兵庫県だと、母子父子寡婦福祉資金貸付金という名前です。

これは、生活が不安定になりがちな母子家庭向けの貸付金の仕組みです。お金を借りると普通は利息がかかるものですが、この制度を使うと無利子でお金を借りられますよ。

お金を借りるとなると、連帯保証人が必要になるものです。
この制度の場合、連帯保証人がいなくてもお金を借りることができます。その代わり、1.5%の利子が発生します。

学校

借り入れ用途の一覧

母子寡婦福祉資金貸付制度を使って借り入れしたい時、どんな用途なら借りれるのか、一覧にしてみました。

  • 事業開始資金
  • 事業継続資金
  • 就職支度資金
  • 医療介護資金
  • 技能習得資金
  • 生活資金
  • 就学支度資金
  • 修業資金
  • 結婚資金
  • 修学資金
  • 住宅資金
  • 転宅資金

学費に関する借り入れ

この中で子供の学費に関するところは、就学支度資金と就学資金です。ここでは兵庫県を例にして説明していきます。

大学・短大・専門学校に入学する時の費用をまかなうのに使うのが、就学支度資金(償還期間20年以内)です。

兵庫県の場合は、自宅から通学して国公立の場合は370,000円を借りれます。私立で自宅から通学すると580,000円になります。自宅外からだとそれぞれ10,000円アップします。

入学してからかかる学費をまかなうのに使うのは修学資金です。高校〜大学までこの制度が使えます。

大学の場合、国公立・私立や自宅・自宅外によって1ヶ月45,000〜64,000円まで無利子で借りることができます。償還期間は20年です。

就学支度資金と就学資金のいずれも専修学校の一般課程だと償還期間が5年になります。気をつけましょう。

就学支度資金と就学資金として借り入れる場合、親に貸し付けることもできるし、子に貸し付けることもできます。

卒業後に返していく

この制度を使って、無事に卒業までできれば、その後は仕事することになると思います。そのお金で返済していきましょう。

勤めたとすると、給料の一部を返済にすぐに回して、償還期間内に返し終わるようにしていきます。

当然ながら、返済が優先になるので、お金をムダ使いすることが減ると思います。返済が終わっても貯金を増やせる習慣が身に付いていると思うので、お金に対して困りにくくなると思います。

お金のやりくりについては、このサイト「ノマド的節約術」で数多くの節約術を紹介しています。使えるところを使って、うまく支出を減らしていきましょう。

支出を減らすテクニックの一覧

所得が多いと対象外に

母子寡婦福祉資金貸付制度は、親が1人で経済的な自立が大変な方を支えるための仕組みです。

そのため、所得が多い家庭は対象外になります。兵庫県の場合は、前年度の所得が2,036,000円を超えると対象外になります。

住んでいる場所によって、差があるかもしれないので、自分の住んでいる都道府県のホームページで確認するか、問い合わせしてみてください。

さいごに

このように、日本では経済的に不利な方を支える仕組みが充実しています。知ってるかどうかだけの差になってくるので、使える方は使っていきましょう。

母子寡婦福祉資金貸付制度があることで、わざわざ学資保険で準備する必要性が少し薄れます。そのあたりも含めて、詳しく相談したい場合はFPさんにお願いするのがいいと思います。

保険の無料相談でFPさんに相談できます。そちらを試してみるのもいいかもです。

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この記事を書いた人

このサイト「ノマド的節約術」の運営者。節約アドバイザー・クレジットカードアドバイザー。会社を辞めて子どもが産まれるタイミングで家を買いました。収入ゼロから始まった節約生活の日々で身に付けたお金の知識を紹介しています。そもそも論から考えるミニマリスト的な節約術、クレジットカード、ポイントやマイル、株主優待、投資信託、移動を安くする方法に詳しいです。

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