FX取引(外国為替保証金取引)をいざ始めようとしたときには、わからないことがたくさんありますよね。
利益を得る方法は2つあり、1つは『為替差益』。
これは売買したときの差額で利益を得る、通常のトレードでのやり方ですね。
もう1つは『スワップポイント』。
スワップ金利ともいわれていますね。
ポイントと名前がついているので、買い物をしたときに付与されるnanacoポイントだとか、楽天ポイントみたいなものと思ってしまうことはないでしょうか。
スワップポイントは、名前にポイントが入っていますが、ポイントではありません。
このページでは、そんな「スワップポイントが何なのか?」という基本的なことから、税金のことまでひと通りわかるように紹介していきますね。

スワップポイントとは
FXでは、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うと、金利の差額分のお金を受け取ることができます。
異なる2通貨間の金利差のことが『スワップポイント』です。
金利差が大きければ大きいほどスワップポイントが大きくなる傾向がありますよ。
そして、スワップポイントは原則として毎日受け取ることができるため、継続的に利益を得ることができます。
スワップポイントでコツコツ金利をもらい続けるなんてこともできますよ。
金利が高いオーストラリアやニュージーランドのドルを買って持ち続けるという手法が知られています。
スワップポイントは逆に支払わないといけない可能性もある
毎日継続的に利益を得ることができる、といっても例外もあります。
▼スワップポイントの注意点は以下のとおりです。
- 金利水準が大きく変化した場合は、スワップポイントが『受け取り』から『支払い』になることがある
- 実際の取引におけるスワップポイントは、内外の金利情勢に伴い日々変動する
- スワップポイントは金利情勢の変化等により変動するので、必ずしも受け取りが保証されるものではない
ユーロやスイスフランのように金利が低いところの場合は、逆に通貨を買うことでスワップポイントを支払わないといけなくなります。
これも金利水準が変わればまた変わる可能性がありますよ。
スワップポイントを得る方法
先にスワップポイントを支払うケースを紹介しましたが、次はスワップポイントを獲得する方法が気になりますよね。
たとえば日本円を売って、オーストラリアドルを買った場合の金利差を見てみましょう。
▼それぞれの金利は以下のとおりと仮定します。
通貨 | 金利 |
---|---|
日本円 | -0.10% |
オーストラリアドル(豪ドル) | 1.50% |
すると、以下のような計算になりますよ。
- 豪ドル:1.50%-0.10%=1.60%
この『1.60%』の金利差を毎日受け取れることになります!
すごいですよね。
ただし、オーストラリアドルのような高金利通貨を売って、日本円のような低金利通貨を買った場合は、スワップポイントの支払いが発生しますよ。
要はこれが逆になるということですね。
利回りのよいスワップポイントを得るには
高金利国の通貨をたくさん取り扱っている証券会社を選択するのも1つの手です。
▼試しに、SBI証券の『年間スワップポイントランキング(2016年)』を見てみましょう。
順位 通貨ペア 年間スワップ実績(円) 1 南アフリカランドと日本円 44.340 2 トルコリラと日本円 31.060 3 人民元と日本円 27.390 4 ニュージーランドドルと日本円 16.809 5 メキシコペソと日本円 14.660
SBI証券には、他にも以下のランキングがあります。
- 週間変動率ランキング
- 週間スワップポイントランキング
- SBI証券内 週間取引枚数ランキング
そして、『スワップ金利表』もありますよ。

FX業者の口座を作っておこう
SBI証券を例にして紹介してきましたが、スワップポイントをもらいたいのであれば、FX専用の業者の口座開設をしておきましょう。
口座開設自体は無料ですので、取引しながければ一切お金がかかることはありません。
FX口座を作ったあと、売買することでスワップポイントがもらえる通貨ペアを持つことで、毎日少しずつお金が入ってきますよ。
FX業者の代表的なところだと、マネーパートナーズやDMM FXがあります。
マネーパートナーズだと外貨両替手数料も安くできますし、FX以外のメリットも大きいので、個人的にはイチオシです。
また高金利通貨のスワップポイントはもちろん、今なら米ドル/円等の通貨ペアにおいても高水準で取引可能なんですよ。
▼そしてなんといっても、他よりもスワップポイントが高い点が魅力です!

高金利通貨をスワップ運用した場合に得られる金額の例
利回りのより通貨を運用すれば、スワップポイントがたくさん得られることはわかりました。
では実際に運用した場合、どのくらいの金額が得られるのか気になりませんか?
例として、南アフリカランドと日本円の組み合わせで見てみましょう!
1単位を1日130円で運用した場合は以下のとおりになります。
経過日数 | 計算式 | 受け取れるスワップポイント |
---|---|---|
1日 | 1日×130円 | 130円 |
10日 | 10日×130円 | 1,300円 |
3ヶ月 | 90日×130円 | 11,700円 |
6ヶ月 | 180日×130円 | 23,400円 |
1年 | 365日×130円 | 47,450円 |
▼図にすると、わかりやすいですね。

例えで南アランドを紹介しましたが、値動きが激しいため、南アランドを持ち続けるのはそれなりのリスクがあることを理解した上でやってくださいね。
スワップポイントの税金について
FX取引によって利益(スワップポイント)が発生した場合、課税所得の中でも『雑所得』として扱われ、確定申告をする必要があります。
申告を忘れてしまうと、脱税や申告漏れと判断されてしまうので、注意が必要です!
ただし1年間の雑所得(経費控除後の金額)が20万円以下の場合は、申告が不要となっています。
申告分離課税で税率は一律20%。
万が一損失が発生しても3年間の繰越控除が可能で、先物・オプション取引、CFD取引等との損益通算が可能です。
さいごに
もし、スワップポイントを目当てにしていくのであれば、一気に買いすぎるのではなく、失敗してもそこまで影響がないように少しずつやっていくのがいいと思います。
多くの資金があるのなら、スワップポイントだけでの生活も目指せるかもしれませんが、過度に夢見るのではなく、まずは堅実に節約や貯金でお金を増やしていくようにしましょう。
ゆっくりコツコツ、やるべきことをちゃんとやればお金は普通に貯まりますし、お金持ちにもだんだん近づいていけます。
ノマド的節約術では、堅実にお金を増やしていくためにできることを数多く紹介していますので、以下のページなどを参考にしてみてくださいね。