青色申告と白色申告の違い・どちらを選ぶのがお得かを解説

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フリーランスになると、今まで会社がやってくれていた経理的な業務や所得税の申告(確定申告)などを、自分でやらなくてはいけません。

最初に立ちはだかる壁が、『青色申告』にするのか、それとも『白色申告』にするのかですね。

フリーランスになったばかりだと、どちらがいいのかわからないと思いますし、青色申告と白色申告の違いもわからないものです。

そこでこのページでは、青色申告と白色申告の違いや、それぞれどんな特徴があるのかをわかりやすく紹介していきますね。

青色申告と白色申告の簡単な違い

まずは、青色申告と白色申告の簡単な違いから。
▼ざっくり比較すると、以下の通りです。

青色申告と白色申告の簡単な違い
申告の種類内容
青色申告手続きに手間がかかるけど、納税上のメリットが多い
白色申告手間はかからないが、納税上のメリットが少ない

納税上でのメリットをとるか、手間がかからないメリットをとるかの違いですね。

次からは、もう少し詳しく見ていきましょう。

青色申告は厳密な税務手続きが必要

青色申告を選択したのであれば、納税地を所轄する税務署へ『所得税の青色申告承認申請書』を提出しなければなりません。

難しそうな名称の申請書ですが、必要事項を記入して窓口に提出するだけなので、手続き自体は簡単ですよ。

また、青色申告では事業に関するお金の出し入れの記録として、帳簿を作成しないといけません。

▼その帳簿とは、以下の2種類のうちから選びます。

  • 簡易簿記
  • 複式簿記

▼簿記で記録するのは難しそうですが、今は会計ソフトがあるのでそれらを利用するといいですよ。

またお金の出し入れの記録を付けるということは、それらの領収証などの証書の保存もしなければなりませんよ。

青色申告の帳簿書類の種類や保存期間について

青色申告の帳簿書類の種類や保存期間については、以下のとおりです。

保存が必要な帳簿や書類名称保存期間
帳簿仕訳帳
総勘定元帳
現金出納帳
売掛帳
買掛帳
経費帳
固定資産台帳など
7年
決算関係書類損益計算書
貸借対照表
棚卸表など
7年
現金預金取引等関係書類領収証
小切手控
預金通帳
借用証など
7年
(前々年分所得が300万円以下は5年)
その他書類請求書
見積書
契約書
納品書
送り状など
7年

たくさんありますよね!

白色申告は税務手続きが簡単

白色申告を選択した場合、納税地を所轄する税務署へ「白色申告にします」という申請書を届け出る必要はありません。

平成25年(2013年)までは、事業に関するお金の出し入れの記録として帳簿類を厳密に作成する必要はありませんでした。

簡単な出納記録だけでよかったため、そこがメリットだったんです。

でも、平成26年(2014年)から収入金額や必要経費などの日々の取引を記録し、なおかつ関連する請求書などの書類を保存する必要がでてきました

なんだか、青色申告とあまり変わらなくなってきましたね。

作業としては青色申告よりは楽チンですが、納税面のメリットは青色申告より少ないのが現状です。

白色申告の帳簿書類の種類や保存期間について

白色申告の帳簿書類の種類や保存期間については、以下のとおりです。

保存が必要な帳簿や書類保存期間
収入金額や必要経費を記録した帳簿(法定帳簿)7年
業務に関して作成した上記以外の帳簿(任意帳簿)5年
決算に関して作成した棚卸表その他書類5年
業務に関して作成し、または受領した請求書、納品書、送り状、領収書などの書類5年

青色申告と白色申告の比較

白色申告より青色申告のほうが納税上でメリットが多くなっています。
具体的な表にしてみたので、見てみましょう。

メリット青色申告白色申告
特別控除簡易簿記:10万円
複式簿記:65万円
なし
事業専従者給与支払った給与金額分配偶者:86万円
その他家族:50万円
純損失の繰越しと繰戻しありなし

青色申告のほうが、より節税ができるようになっていますよ。

青色申告と白色申告の節税の比較

青色申告と白色申告で、どれくらい節税効果の違いがあるか気になりませんか?

国税庁が作成しているパンフレット『はじめてみませんか?青色申告!』内にある表を引用するので、見てみましょう。

▼比較のための条件としては、以下のとおりです。

内容金額
事業の利益600万円
配偶者の青色事業専従者給与の金額120万円
社会保険料控除50万円
生命保険料控除12万円
地震保険料控除5万円
扶養控除38万円
基礎控除38万円

引用元:はじめてみませんか?青色申告!

▼上記から計算すると、青色申告・白色申告の税負担は以下のとおりとなります。

申告の種類金額
青色申告の税負担
(特別控除65万円の場合)
598,200円
青色申告の税負担
(特別控除10万円の場合)
709,400円
白色申告の税負担824,100円

引用元:はじめてみませんか?青色申告!

青色申告の『青色申告特別控除65万円』を利用する方法が、一番納税額が少なくなっていますよね。

『青色申告特別控除65万円』と『白色申告』の納税額を比べると、差額は225,900円にもなります!

青色申告から白色申告への変更はどうする?

「青色申告を選んだけど、帳簿付けが難しくて白色申告に変更したいな」と思うことがあるかもしれません。
変更できるかどうか、気になりますよね。

青色申告をやめようと思った場合、やめようとする年の翌年3月15日(土日祝日の場合は翌平日)までに、納税地を所轄する税務署へ『所得税の青色申告の取りやめ届出書』を提出します。

届出書の提出日付をみると、ある事に気づきます。
確定申告と同じ提出期限の3月15日になっていますよね。

たとえば、青色申告する予定で帳簿の準備などをしていたけど、どうしても間に合わない場合は白色申告の確定申告書類を準備して、『所得税の青色申告の取りやめ届出書』と一緒に提出してもOKです。

なお、青色申告をやめる理由が以下の場合は、『個人事業の開廃業等届出書』の提出も必要です。

  • 廃業
  • 法人成り(個人事業主から法人化する)

青色申告から白色申告に切り替えても、ペナルティはありませんよ。
また手数料はかかりません。

白色申告から青色申告への変更はどうする?

最初から白色申告を選んでいた場合、青色申告に変更するにはどうすればよいのでしょうか。

また、さきほどのように『青色申告から白色申告』に変更したあと、再度青色申告に変更したい場合も気になりますね。

これらの場合は、『所得税の青色申告承認申請書』を納税地を所轄する税務署に提出すればOKです。
申請期限は、青色申告をしようとする年の3月15日(土日祝日の場合は翌平日)までとなります。

手数料はかかりません。

さいごに

白色申告よりも青色申告のほうが、納税上メリットがあることがわかりました。
事業のお金の出入りに対して記録をするのであれば、青色申告を選んだほうがお得ですね。

おまけ

ノマド的節約術では、青色申告について紹介しているページが他にもあります。
ぜひ読んでみてくださいね。

この記事を書いた人

岡山県在住の主夫Webライター。お金の使い方は「ドケチ」、一方で奥様が「散財系」なので、困っています…。それでも僕としては「お金に愛されている」と思っていますよ。社会保険系・給与系でのお金のこと、福祉的なことをわかりやすく丁寧にお伝えします。あらゆる「手順系」も得意です!

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