PDFファイルを自炊してKindle Paperwhiteに保存するには?Adobe Acrobatを使わず無料ソフトだけで保存する方法を紹介します

森山愛美夏の画像

お手元に「かさばるけど必要な書類」はありませんか?

「ずっと取っておくよりも、データ化して断捨離したい」「家にファイリングしておいたけど、外出先で見たい(見せたい)んだよな」など、紙の書類は用途に合わせて、データ化すると便利です。

  • 古い取扱説明書
  • 夫婦で情報共有しておきたい子どもの教育関連の書類やプリント
  • 気になった雑誌の切り取り
  • 昔、つくったスクラップブック

たとえば、上記のような書類は、データ化したいですね・・・。

そんなとき!

Kindle PaperWhite」があれば、スキャンしたPDFをdocumentフォルダに入れるだけで、簡単に保存して閲覧することができます。

PDFをそのままKindle PaperWhiteに入れると見づらい

ただ、ひとつ問題が。印刷物をそのままKindle PaperWhiteに入れるだけでは、閲覧時に、周りの余白が大きくなってしまいます。

1ページめくるごとにズームしなくてはいけないため、ファイルが見づらくなってしまうんです。

そんなとき、通常はAdobe Acrobatを使って加工するのが一般的かもしれませんが、Adobe Acrobatは購入するとなると、高価なソフトです。

参考:Adobe Acrobat Pro 2017|Mac版

また、年額18,960円で契約して使う「Adobe Acrobat Pro DC」もあります。

どちらにしても、このためだけに購入するのは心が折れそう・・・。

今回はまったく同じ加工を、Macに付属のプレビューソフトやフリーソフトだけで、簡単に見やすく加工していく方法をご紹介します。

実際にやってみよう!まずは、Mac付属の「プレビュー」を使います

まずはPDFを見やすくするために、Macにもともと入っている「プレビュー」機能だけで、手間なく全ページの周囲を切り取ってみましょう。

今回はサンプルとして、先日私が書いた記事「東京都内で安いモーニングは?1,000円未満&おいしいモーニング9選」のページをPDFにしたものを使って切り取ってみます。

この記事は東京中のモーニングを食べ歩いた結果、「ここが美味しくてお得だった!」と感じたモーニング情報を集めたページです。

PDFファイルの余白を切り取る前のビフォーはこちらになります。

説明用キャプチャ1

フォルダを開いて「⌘+A(コマンドオール)」を押して、すべてを選択し、「⌘+O(コマンドオー)」を押します。こうするとすべてのファイルを見やすく一気に閲覧することができます。

Kindle PaperWhiteに入れるとリンクが機能しなくなるので、本文と写真だけを切り取りましょう。

全ページを選択してから「長方形で選択」

切り取るために、まずすべてのページを選択して、切り取りたい範囲を選択します。

左側のページのひとつをクリックしたあと、「⌘+A(コマンドオール)」を押してすべてを選択します。

そして、上のバーの中にある「ツール」メニューから「長方形で選択」を選び、切り取りたい範囲を囲みましょう。

すると、こんな感じの画面になります。

説明用キャプチャ2

「切り取り」を選択して、必要な部分を切り取る

囲むことができたら、今度は「ツール」メニューの中から「切り取り」を選択します。

ちなみに「⌘+K(コマンドケー)」を押すことでも同じ「切り取り」操作ができますよ。

すると、あっという間に全ページ、長方形で選択したエリアを切り取ることができました。

説明用キャプチャ3

切り取り範囲を指定するときは「これだけ大きめに囲んでおけば、他のページが欠けてしまうことがないだろう」と思えるよう、一番たくさん文字や絵があるページを選んで囲むことが失敗しないコツです。

これでファイルの切り取りは完成です。

このままPDFとしてドキュメントフォルダに入れても十分に読むことができるのですが、より文字をクリアに、重いファイルでも軽やかに閲覧するためには「MOBIファイル」という形式に変換すると良いでしょう。

この工程もフリーソフトで簡単にできます。ぜひお試しください。

Macバージョンだけでなく、もちろんWindowsやLinuxバージョンもあります。

MOBI形式にするためのフリーソフト「Calibre」を使ってみよう

Calibre(カリバー)」は、電子書籍を登録して管理したり、テキストやPDF、HTMLファイルを電子書籍端末で閲覧できるさまざまな形式に簡単に変換できるソフトです。

MOBI形式以外にも、EPUBやAZW3形式、ソニーのLRF形式などにも設定ひとつで簡単に変換できるそう。書籍版iTunesみたいですね。

それではまず、ソフトをダウンロードしてみましょう。

参考:作者であるKevin Goyalさんの公式サイト

Calibreは初期設定をすればあとは簡単!

インストールして開いたら、最初に「Japanese」を選択して言語を指定します。

そして、「ページ設定」をクリックして「Kindle Paperwhite」を設定すれば完了です。

それから実際に読み込みたいファイルを、このように選択してOpenを押します。

説明用キャプチャ4

実際に変換するのはボタンひとつ

ファイルが読み込まれたら「本を変換」を押せば完了です。

説明用キャプチャ5

このように切り取られた状態でMOBI形式に無事変換されました。

説明用キャプチャ6

Kindle Paperwhiteに入れましょう

変換できたファイルをKindle Paperwhiteに入れていきましょう。

USBケーブルでMacとKindle Paperwhiteをつなげると、このような画面が出てきます。

説明用キャプチャ7

PDFや変換したMOBI形式のファイルをKindle Paperwhiteで閲覧できるようにするには、この「documents」フォルダに放り込むだけです。

あっけないほど簡単ですよね。

自炊したPDFをKindle Paperwhiteに入れてみた感想

私は最初に書いたような書類以外にも、自分の本や、情報が詰まった古い手帳も自炊しています。ファイル自体は軽いのですが、「できればiPhoneより大きな画面で持ち歩きたいなー」と思っていました。

正直に言うと、Kindle Paperwhiteは動作自体があまり早くなく、MacやiPhoneで慣れている人にとっては「もっさり」という印象は否めないでしょう。画面の切り替えはまばたきのようですし、開いたあとに待ち時間も少しあって、最初は故障かと思ったほどでした。

それでもその動作にさえ慣れてしまえば、ゆったりした気持ちで目に優しく読書ができるので、なんだかんだ言って愛用し始めています。

1ページ1ページをズームしながら読んでいくのはとても手間がかかり面倒ですよね。

それをこんなに簡単な方法で解決できるのは、嬉しいことだなと思いました。

しかも容量が小さくなることで、表示速度が若干早まったというよい効果も。

「Kindle Paperwhite少しでも便利にPDFを閲覧できるようになりたい」とお考えの方は、ぜひ試してみてください。

この記事を書いた人

CM音楽、作詞作曲、歌手、翻訳、ライター、料理講師。 卵乳アレルギーの8歳と1歳の母。出産を機に自分も同じアレルギーを持っていたと知り、卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲業、執筆業のかたわら、さまざまな自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期の食事、菜食と肉食ごはんの同時レシピ、アレルギー対応食などを専門としている。