ロケットストーブとは何?ロケットストーブの使い方や気をつけたいデメリットについて

立花 実咲の画像

こんにちは、「灯台もと暮らし」編集部の立花です。

わたしが今住んでいる北海道下川町では、ガスや電気をなるべく自給して暮らしたいという方々も住んでいます。

自分で使うエネルギーは、買い取るのではなく生み出す──そんな持続可能な暮らしが人間にとっても自然にとっても負荷が少ないことは、もう周知の事実になってきているような気がします。

ただ、頭では分かっていても実践するのってちょっと難しいですよね。

かくいうわたしも、忙しさにかまけて自分の庭の草取りすらおざなりにしている始末・・・とても“持続可能な暮らし”をしているとは言えません。

けれど、関心があるのは事実なので、何か気軽に始められるものはないかなぁと思っていました。

そんなある日、森の近くで料理をする機会があったのですが、その時に初めて「ロケットストーブ」なるものを使ったんですね。

これがまたエコで使いやすく、わたしのようなズボラ人間でもエネルギー自給の一歩を踏み出せるのでは!?と感じたので、今日は、そんなロケットストーブを、ご紹介したいと思います。

ロケットストーブの使い方や気をつけたいデメリットについて

ロケットストーブとは

ロケットストーブは、薪ストーブよりも軽く、暖房器具や焚き火の代わりとして使える道具です。

その存在が日本で知られるようになったのは、2000年代に入ってから。意外と新しいんですね・・・!

アメリカで生まれたロケットストーブは、火をつけた時の音がロケットの発射音に似ているからその名がついたんだとか。

ロケットストーブ

ロケットストーブの構造は極めてシンプル。

断熱性の高い煙突と焚き火が合体したストーブ、というイメージです。

空気の通り道を作り、松ぼっくりや木の皮、枝といった小さめの燃料で火をつけることができます。

ロケットストーブ自体も塗料が入っているペール缶や一斗缶を使って手作りすることも可能です。

しかも町内の方に教えていただいたところ、DIYに慣れていない人でも構造さえ分かればすぐできるそう。

インターネット上でも、多くの方がロケットストーブを作った様子を写真や動画付きでUPしているため、参考になりそうです。

制作費は町内の方に聞いたり、実際に作っている方々のブログなどを読んだりして調べたところ、だいたいみなさん3,000円前後でロケットストーブを作っているようです。

ロケットストーブ

使い方としては、まず焚き口から燃料になる松ぼっくりや細めの薪をポイポイっと入れ、火をつけて空気をフーッと送り込みます。

そうすると、バーントンネルという部分に熱がどんどん溜まっていき、上昇気流を生みます。

その熱気がヒートライザーという、いわば煙突のような筒状の部分を上がっていき、その熱が周りを温めたり調理に使えたりする、という仕組みになっているのです。

ヒートは英語で熱、ライズはrise=上昇するという意味ですので、読んで字のごとくの役割を持っているのですね。

ロケットストーブのエコなポイント

ロケットストーブは、暖房器具としても、調理をするときのガスやIHコンロとしても使えます。

ヒートライザーから上がって来た熱を活かして、鍋ややかんを置けば、調理ができます。

ガスも使わないですし、炭も不要です。

カセットコンロだと一台3,000円近くかかりますし、それに加えて使い捨てのガスボンベも要ります。

と、考えるとロケットストーブの方が安く、かつ暖房器具としても長く使えることがわかります。

スペースもそんなに取らない上にコンパクトな作りになっているため、持ち運びも簡単。

大きさや材質にもよりますが、1個5キロ前後くらいの重さですので、女性一人でも持ち上げられます。

さらに焚き火よりも火をつけるのが簡単なんです。

ロケットストーブ

ロケットストーブのデメリット

そんなエコなロケットストーブですが、今までご紹介したのは室外での使い方です。

室内で暖房器具として使うなら、ヒートライザーから上がってくるガスと熱を分離させるための通気口を新たに設けなければならず、構造的にちょっと複雑になるんですよね・・・。

室内用に改造する場合、ロケットストーブ作りに使用する材料自体はホームセンター などで購入でき、制作自体は可能ですが空気の流れや熱の動きをきちんと理解していないと大変なことになります。

また、薪ストーブや焚き火と比べて、使う燃料が小さく細かいことがロケットストーブを使う時の必須条件になります。

長時間ロケットストーブを使う場合は、材料が何キロも必要になる可能性があります。

そのため、燃料を準備するのに薪割りとは違う手間と時間がかかります。

また、ロケットストーブの場合は火力の調整も難しく、基本的には一気に燃えて一気に消えるという使い方をするため、弱火やとろ火などにコントロールできません。

煙もすごく、着火後しばらくは灰が舞うこともあります。

室内に設置できれば暖房費も浮くし、すぐに火がつくため暖かくなるのも早いのですが、今のところ室内で暖房器具としてロケットストーブを使っている方を、わたしは知りません。

もしどなたか使っている方がいたら、是非やり方を教えて欲しいなと思っています。

もしかしたら自分の手で作れるかもしれない

ロケットストーブは一例ですが、普段何気なく買っているもの、お金を払わなければ手に入らないと思っているものでも、本当は自分で手作りできるものっていっぱいあるような気がします。

電気もソーラーパネルを設置したり、身の回りの家具を一から手作りしたり・・・。

手作りするのと既存のものを買うのとでは、どちらの方がお金がかかるかは物によりますし、やってみないと分かりません。

ですが、本来買わなくてもいいものはいっぱいあるはずだなと、ロケットストーブを使って感じたのでした。

ぐるりと周りのものを見渡して、手作りできそうなものから作ってみると視野が広く、頭がもっと柔らかく、そして暮らし自体ももっと楽しくなりそうです。

この記事を書いた人

1991年生まれ、静岡県出身の編集者。これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」の執筆、編集を担当。いつか書道教室をひらくのが夢。