昔は「運動会」といえば夏休み明けに行われるものでしたが、今は春か秋に分散していますよね。
半年も離れていると毎回「運動会のお弁当って何を詰めればいいんだっけ?」と忘れがち。
そんな時に、手早く作れて常備菜にもなる17品をご紹介します。
写真は2017年の春の運動会弁当です。
カンタンなレシピをご紹介しているので、「今回はこれとこれを作ろう」というふうに、ぜひピックアップしてみてくださいね。
一段目はメインの集まり揚げたもの、炒めたもの、焼いたもの、蒸したもの
一段目は左上から時計回りに、「唐揚げ」「ハンバーグ」「宇宙人ウィンナー」「タラのカレーフリット」「コロッケ」「鶏胸肉のバンバンジー」が入っています。
家族のリクエストがバラバラだったので、揚げ時間の分だけ早起きして作りました。だけど前日から仕込んでいたので比較的簡単。
揚げ物は「コロッケ」→「唐揚げ」→「たらのカレーフリット」の順で揚げていくと、時短になり味も混ざりませんよ。揚げている間に見守りつつ、他のおかずを仕上げたり詰めたりすることができます。
1.コロッケ
前もって作った時に、衣をつけて「あとは揚げるだけ」の状態にして冷凍しておく。
当日の朝、冷凍庫から出してそのまま油を入れた揚げ鍋に入れて弱火から揚げる。
2.唐揚げ
前日の夜に好みの味で下味をつけてジップ袋に入れておく。
当日の朝は、そのジップ袋に片栗粉と米粉(もしくは小麦粉)を合わせたものをまぶして揚げる。
3.ハンバーグ
前々日の夜に焼いておいたものを冷凍しておく。
当日の朝は蒸し直しただけ。
4.タラのカレーフリット
前日の夜にカレー味に下味をつけてジップ袋に入れておく。
当日の朝は、そのジップ袋に唐揚げと同じ配合の粉をまぶして、唐揚げの後に揚げる。
5.鶏胸肉のバンバンジー
前日の夜に玉ねぎを粗みじん切りにしておき、鶏胸肉を蒸して割いておく。
当日の朝、鶏胸肉、玉ねぎと重ねて、最後にきゅうりの千切りを乗せてポン酢をかけただけ。
6.ロックンロール宇宙人ウィンナー
一段目の最後はロックンロールウィンナーです。ウィンナーを斜めに半分に切り、真ん中に足になる切れ目をひとつ入れます。両端に手になるよう切れ目を入れ、にっこりするように口も切ります。
そして、髪の毛に見立ててサラスパを刺して、お好みの長さでポキポキ折りましょう。今回はロックンロールなウィンナーを作りたかったので、ロン毛にしました。
サラリーマンのおじ様風なら、七三分けを意識してもいいですね。
よくウィンナーの目には黒ごまが使われていますが、朝からそんな小さいひと粒ひと粒と格闘する時間はないので、サラスパを刺して、短めにポキっと折って目にします。
茹で上がったのがこちらです。
まだ味付けと髪の毛のセットができていないので、ペペロンチーノ風かナポリタンに仕上げていきます。時間がない時は、今回のお弁当のようにハンバーグの上に髪の毛を乗せて、上からハンバーグソースをかけるだけでできあがりです。
見た目がいい子たちをオーディションして、お弁当箱に入る数だけピックアップしてあげてくださいね。残りは冷蔵しておいて、夜ごはんに並べても盛り上がりますよ。
手を抜くのではなく、工程を合体させて効率よく!
二段目は常備菜を詰めていきます。これらは前日に作っておけるものが多いので、夜のうちに詰めておいても大丈夫。
野菜は一気に茹でたり蒸したりすれば、和えるだけで数品できるものばかりです。さっそく作り方の説明に入っていきます。
7.キャロットラペ
千切りにした人参をひとつまみの塩して揉んで、水気を絞ります。
ジップ袋に入れて、酢、塩、オリーブオイルで和えて、最後にレーズンを散らして、一晩寝かせておきます。
翌朝には美味しくなっているので、そのまま詰めればできあがりです。
8.肉団子とブロッコリー
1段目のハンバーグに、醤油と砂糖とみりんで照り焼きソースを作ったものを絡ませただけです。
そこに彩りに塩蒸ししたブロッコリーを乗せます。
9.ツナひじきの五目サラダ
フライパンで粗みじん切りした新玉ねぎ、パプリカ、豆、ひじきとツナを軽く炒めて、
ポン酢で味付けしてゴマを和えればできあがりです。
10.切り干し大根煮
玉ねぎ、切り干し大根、油揚げ、人参、ひよこ豆、の順番で小鍋に重ねて、材料の半分がひたひたになるくらいの水と、みりんと醤油と塩で味付けして煮詰めたらできあがりです。
疲れている時や、動物性食品(肉など)の比率が多いお弁当の時は、油で炒めないで仕上げています。
体にやさしい一品になりますよ。
11.かぼちゃ煮とバター醤油コーン
醤油と米飴で煮たかぼちゃと、バター(うちの子ども達は卵乳アレルギーなので発酵豆乳マーガリンを使っています)と醤油で炒めたコーンを和えればできあがり。2品の常備菜を同じ器に入れてしまいました。
一緒に口に入れても美味しいので気に入っています。
12.高野豆腐と枝豆
枝豆はピックに刺すと小さなお子さんも食べやすくなります。
高野豆腐は出汁と塩と醤油とみりんで煮付けたもの。
無地のブロック状になった高野豆腐を買って、時間がある時に焼印を押してストックしてあります。
13.ピクルスいろいろ
ピクルスはピクルス液を作っておけば、そこにポイポイ入れておくだけでできあがり。酢のものは、運動会日和の暑い日でも衛生的に安心。重宝するおかずになりますよ。
小鍋に酢と塩とメープルシロップとローリエを、お好みの割合で合わせます。
ひと煮立ちさせて、固そうな野菜を加えて、冷めたら柔らかい野菜を入れるだけ。少し濃いめに味付けしておくと、野菜から水が出るのでちょうどよくなります。
14.入れると絶対喜ばれる鉄板デザート!フルーツやゼリーは保冷剤代わり
ぶどうって一気に食べきれない量がパック売りされていることが多いですよね。
うちでは、すぐに食べきれない分は房からバラしてジップ袋に入れて冷凍してしまいます。
皮ごと食べられるぶどうだから、そのままアイスみたいに食べられて美味しいです。(写真はチェリーも入っています。チェリーは種を取らない方が、他のものに色がうつりません)
お弁当箱には凍ったまま入れれば、保冷剤代わりにもなって、お昼にはちょうど食べごろになっています。
「あらかじめお弁当の容器にゼリーを作って、冷凍しておく」というのもよくやりますが、ぶどうそのままならもっとラクで時短です。
ただ、色がにじみそうなフルーツや、変色しやすいものは避けた方がいいでしょう。
三段目はごはんものいろいろ
一段目、二段目、と開けてきて、三段目はやっぱり安定のごはんもの。おにぎりだと子どもの年齢によって、味付けも量も大きさも変わりますよね。
お寿司にするとよりみんなで「ちょっとずつをたくさん」を味わうことができます。小さいですが二段重ねになっているので、意外とボリュームがあるかもしれません。
15.クマさんいなり
100均でクマさんの耳の形をカンタンに作るグッズが売られていますが、ラップで代用してもいいし、子どもの想像力に頼ってもいいですね。
目と口エリアをマヨネーズ(うちはアレルギー対応のものを使用しています)で色付けしたら、目と鼻と口の形に切った海苔を貼り付けます。
ケチャップで頬紅つけたらできあがり。
中には、酢飯と細かく刻んだきんぴら(甘めに煮詰めたもの)が入っています。
16.梅きゅう巻き
暑い日は梅干しがマスト!
海苔の上に酢飯を乗せ、きゅうりと梅干しを重ねて、ごまをまぶして巻いただけ。
それだけで、栄養的にも衛生的にも安心な海苔巻きになります。
17.野菜太巻き
お寿司屋さんによくある「とろたく」をご存知ですか?
あのとろっとした食感と、コリッとしたたくあんの組み合わせが美味しくて、野菜でもよくやっています。
家はアボカドを使っているのですが、暑い日ですし変色も気になります。
そんな時は、いなり寿司で使ったいなりの皮を細長く切ったものを使うとカンタンにできますよ。
本当は、柔らかめにかんぴょうを甘辛く炊いておくと便利なのですが、今回は時間がなくてできませんでした。
広げた海苔に、なるべく端っこまでごはんを薄く広げて、蒸した小松菜、たくあん、蒸したにんじん、いなりの皮を乗せて手前から巻いていきます。
海苔の一番奥にひとつぶずつくらいごはんをつけておくと、糊代わりになって海苔がきれいに巻けますよ。
残り物はそのまま夜ごはんに並べればラク!
運動会が終わったあとは、子どもたちはすごい充実感。それに比べて、大人たちの身体は疲労でドロドロ・・・「もうダメ」感がすごい!(笑)。
会場の後片付け、使った道具や服やお弁当グッズの片付け、家の片付け、子どもたちの世話・・・。
思わず「夜ごはんは適当で!もう素麺かお茶漬けを各自で食べてー」と言いたくなるくらいですよね。
そこをぐっとこらえて、もっとカンタンなのが、朝のお弁当のおかずの残りを並べた夜ごはん。
子どもたちには「食べ放題だよー!ビュッフェですよー!」と言えば盛り上がります。
手巻きにして食べてもよし、混ぜご飯にしてもよし。取り皿の上で好きに食べてもらえます。
ごはん作りがラクだと、元気に取り合っては頰張る子どもたちを眺めながら、「今日はがんばったね」と労わりあえる余裕が生まれます。
夫婦で「おつかれ!」と乾杯して1日が終わり、「振り替え休日はどうしようか」と話し合うのです。
運動会は、子どもたちの成長のためのお祭りです。
席取りやお弁当作りもすべてその応援だと思うのです。
がんばり過ぎなくても、不器用でも、子どもの背中を押すものには変わりありません。
各家庭の味で「がんばれー!がんばろー!」と伝えられたらよいですね。
(写真は残り物の夜ごはん。たくあんなんて、パックに入ったまま。すみません)