こんにちは、バーベキュー経験は5回程度、まだバーベキュー初心者のライター・森山です。
これまでなかなか頻繁にできずにいたのですが、先日友人夫婦が誘ってくれて久々に行くことができました。
食材を用意して、ほぼ丸腰で集合した先に待っていたのは、ボーイスカウト出身者による本気バーベキューです。
そこには日常生活で使える知恵がありつつ、「節約につながるのでは?」と感じた場面もありました。
今回は、バーベキューの下ごしらえレシピやおすすめグッズをはじめ、キャンプ場での鍋炊飯のコツ、初心者が犯しがちなタブーとリカバー方法まで、皆さんにご紹介したいと思います。
何でもない肉や野菜も、外で食べればごちそうになる!
バーベキューの良さは、以下のようなことがあります。
- 普段のごはんでも、外で食べればごちそうになる
- 火を囲んで団らんを楽しめる
- 川があるところなら、冷蔵庫いらず
- 普段お手伝いをあまりしたがらない子供も、外なら楽しんで覚えられる
- サバイバル訓練にもなる
- アスレチックがあるところもある
「火を起こすのは男の仕事」と豪語する男性陣は多いもので、材料を切っておけば勝手に次々焼いてくれます。女性は普段より圧倒的にラクできてありがたいです。
それどころか今回はご夫婦の抜群のチームワークで、すでにタープが張られて、火も起こされていました。
子供達はスイカを川に冷やしに行って水遊びで大喜び。
普段抱っこ抱っこと言ってる時間帯にラクさせてもらって、天国かと思いました。
簡単な下ごしらえだけで、当日がラクになるバーベキューレシピ
だいたいのキャンプ場には「ゴミは必ずお持ち帰りください」と書いてあります。
そのため、材料は切って持って行くのがオススメ。
「時短になり、ゴミが減り、洗い物の手間が省ける」と良いことづくめです!
前夜のほんのひと手間の仕込みで、誰が作っても美味しいごはんがすぐできますよ。
切っておくだけで良い野菜
私たちが先日持って行った「切るだけ野菜」のラインナップはまずこんな感じです。
- 新タマネギ
- パプリカ(赤&黄)
- ズッキーニ(緑&黄)
- カボチャ
- 椎茸
ちなみに、この中の新タマネギを切る時には、あらかじめ楊枝を刺してから切ります。
綺麗に切れますし、バラバラになることなくこのまま焼けて形が崩れません。
下ごしらえしておくと良い野菜(1) トウモロコシ
茹でておくと、すぐに美味しい野菜の代表選手といえばトウモロコシですね。
茹でて粗熱を冷まし、調味料を入れたジップ袋に入れて冷蔵しておけば、炭火の網に乗せるだけで美味しい焼きもろこしのできあがりです。
トウモロコシを漬けておく調味料
- しょうゆ:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 酒:大さじ3
甘みが足りないとうもろこしの場合は、砂糖を小さじ1〜ほど、適宜足しても良いでしょう。
茹で終わった時点で、味見をして決めてみてください。
(2) 漬けておくだけでできる「1本まるごとの浅漬けキュウリ」
前日の夜、仕込んでおきたいものはいろいろあると思いますが、火の前で暑い体を手っ取り早く冷やしてくれるのは、冷やしトマトと浅漬けキュウリです。
それもお祭りの時のように1本まるごと、串刺しで食べると美味しさも格別!
キュウリの代わりに、セロリで作っても美味しいですよ。
漬け汁の配合
- だし汁:1カップ
- 酢:大さじ2
- 塩:小さじ2
- 生姜のすりおろし:少々
- 鷹の爪:少々
包むだけで良い野菜たち
当日の朝、濡らしたキッチンペーパーで包んで、アルミホイルで包んでおくだけでもかなり楽です。
これらはそのまま焚き火やBBQの火の中へ放り込めば美味しく焼きあがります。
- ジャガイモ
- サツマイモ
- 新タマネギ
- ニンジン
- キノコいろいろ
新タマネギやニンジンを同じように包んでも、ホクホクに蒸しあがるので、野菜嫌いの子供も「甘い!」と喜びます。
キノコはホイルで包んでおいて、あとから生鮭を乗せて塩胡椒して酒をふりかけて包んで焼けば、ホイル焼になりますよ。
写真はジャガイモとサツマイモ。
これらは「あらかじめ火を通しておいた方が時短になったかな・・・」という気もしましたが、みんなで火を囲みながら話しているうちに焼きあがりました。
お腹が空いた子どもたちがいるなど、炭水化物を早めに調理したい場合は、あらかじめ蒸して火を通しておくと良いかもしれませんね。
下味バリエーション
バーベキューには焼肉のタレ、というのが一番簡単ではありますが、人数が多い時やキャンプの時は漬け込み技が効きます。
前日に漬け込んでおけばOK。
ジップ袋に入れればプラスチックゴミも出ません。
スペアリブの下味材料
- すりおろしタマネギ(中):1個
- すりおろしたキウイ:1/2個、もしくはパイナップル2切れ
- すりおろしニンニク:1かけ
- ケチャップ:80ml
- ソース 醤油:80ml
- ソース:大さじ3
- 塩胡椒:適宜
作り方
- すりおろしタマネギ(中):1個
- すりおろしたキウイ:1/2個、もしくはパイナップル2切れ
- すりおろしニンニク:1かけ
- ケチャップ:80ml
- ソース 醤油:80ml
- ソース:大さじ3
- 塩胡椒:適宜
材料を全て入れたジップ袋に、スペアリブ1kgを入れて冷蔵庫で一晩漬け込むだけ。
当日は焼くだけでできあがりです。
タンドリーチキンにする場合の下味材料
- すりおろしニンニク:1かけ
- すりおろしショウガ:1かけ
- タマネギすりおろし:1/4個
- ヨーグルト:100ml
- ケチャップ:大さじ1
- カレー粉:大さじ1
- スパイス(ターメリック・クミン・ガラムマサラ・パプリカ・コリアンダー・カルダモン・オールスパイス・チリペッパー)好きな組み合わせで合わせて小さじ1くらい
作り方
- すりおろしニンニク:1かけ
- すりおろしショウガ:1かけ
- タマネギすりおろし:1/4個
- ヨーグルト:100ml
- ケチャップ:大さじ1
- カレー粉:大さじ1
- スパイス(ターメリック・クミン・ガラムマサラ・パプリカ・コリアンダー・カルダモン・オールスパイス・チリペッパー)好きな組み合わせで合わせて小さじ1くらい
ジップ袋に、タマネギ、ニンニク、ショウガ、ヨーグルト、ケチャップ、カレー粉を加えて混ぜます。
お好みでスパイスを加えて、鶏肉(ももでも胸でも手羽元12-3本でもOK)1kgを入れ、なじませたものを冷蔵庫で一晩漬け込みます。
これも当日焼くだけでできあがりです。
お子さんがいらっしゃるご家庭では、スパイスは省いても良いですが、大人味にする時は合わせて小さじ1くらい増減させ、お好みで調合してみてください。
鍋炊飯のコツ
キャンプを始めてすぐ、さっそく炊飯にかかりました。
元ボーイスカウトの友人のセットがこちら。いきなり本格派です。
このバーナーはビンテージものなんだと教えてくれました。
わかる人から見たら目が離せないバーナー。渋いです。
炊飯する時にはまず洗って研いで浸水した米を入れ、水を入れていきます。
この時、米1に対して水は1.1くらいにすると上手に炊けるそうです。
フタをして、コンロにセットして沸騰するまで中火にかけます。
この時、沸騰しているかどうかは、こうして木の枝や棒で鍋の側面に触れて、振動の加減をみて判断すると教えてもらいました。
もしくは、鍋がアルミ製など軽いものな場合は、沸騰するとフタの取っ手から振動が感じられます。
カタカタカタ、と振動を感じたら、2分くらいそのまま待って弱火にして10分くらい再び待ちます。
そのあと蒸したら、できあがりです。
「うちは奥さんがおこげが好きじゃないから」と言いながらフタをオープンすると、そこには確かに全くおこげがないツヤツヤご飯が炊き上がっていました。
まさに匠の技です。驚きました。
鍋炊飯のポイントとしては、以下の通りです。
- 生米1に対して、水は1.1から1.2(季節やお米の水分量によって調節)
- 鍋はアルミなど軽いものだと振動で沸騰しているかどうかを感じやすい
- 沸騰するまで中火、沸騰したら2分、そのまま
- 決してフタを開けず、弱火にして火がほとんど見えないくらいをキープ
- 10分したら火を止めて、10分蒸らす
鍋炊飯は、家で練習してから本番に臨むと良さそうですね。
また、炊き上がったご飯が、ベタッと炊きあがってしまった時は、再度火にかけるとたいてい焦げてしまいます。
それなら強火で鍋を10秒くらい熱して、もう一度蒸らす方法がオススメです。
反対に、芯が残ってしまっていた場合は、少量の水を加えて極々弱火にかけて炊き直しが良いでしょう。
食べてみて「少し芯があるかな?」くらいなら、先ほどのように強火で鍋を10秒熱して、もう一度蒸らす方法を取ると、美味しく炊きあがることが多いです。
「それでもやっぱり失敗してしまった」というなら、思い切って雑炊やリゾットにしてしまう方法もありですね。
怪我の功名とばかりにいろいろな具材を入れて、力技で美味しくしてしまいましょう。
バーベキューにあると便利!おすすめグッズ
なくてもレンタルすることができたり、代用が効くものかもしれませんが、「バーベキューを続けていくなら、あったら便利!」というおすすめのグッズをいくつか紹介させてください。
(1) ロゴス(LOGOS)の1台3役こなす「ピラミッドグリルEVO」
今回のバーベキューでかまどに使っていたのは、こちら。
折りたたみできて持ち運びも軽いので、とても便利です。
友人が用意してくれたものですが、とても使い勝手が良さそうだったので私たちも機会を見て買おうと考えています。
肉を焼いている網の下には、木炭と一緒にサツマイモやジャガイモなどが入っています。
料理が終わったあとは、キャンプファイヤー!と薪を燃やしているところです。網をどければ、こんな使い方もできるんですね。
(2) ロゴス(LOGOS)のピラミッドグリルステンレスグリル
1人でも2人でも使いやすい、卓上コンロバージョンもありますが、こちらも収納に優れたグリルでした。
テーブルに置いて、少しずつ肉などを焼いていくことができます。
写真は牛タンが2枚ずつ焼かれているところ。香ばしいです。
(3) Coleman(コールマン)のエクストリームアイスクーラー
今回のバーベキュー開催前日に、慌ててドンキホーテで購入しました。
Amazonでは現在4,779円で販売されていますが、ドンキホーテでは3,500円くらいで販売されていましたよ。
となりにある普通のショッピング用保冷バッグよりも分厚く、密閉力があるので安心です。
今回私たちはこのバッグを使って、朝から夕方まで肉を冷たい状態で保存することができていました。
(4) THERMOS(サーモス)保冷缶ホルダーJCB-351
缶ビールを冷えたまま保てる保冷缶ホルダーも、バーベキューには必須です。
「キンキンに冷えたまま」というわけにはいきませんでしたが、何もしなかった缶よりは、かなり冷たいままを保っていられました。
長い夏のキャンプに、自宅で缶ビールをそのまま飲みたい時にも便利ですね。
バーベキューで焼いたものいろいろ
次に、私たちが実際にバーベキューで食べたものをご紹介します。
まず最初に、川にスイカを冷やしに行きました。
網に入れたスイカを川の水に浸けておくだけで、食べる頃にはキーンと冷たくなります。
それから仕込んだのは焼きナス!
作り方は、サツマイモやジャガイモと一緒に炭火で焼くだけなので、子どもたちでもできます。
焦げて香ばしい香りがしてきたら、写真のように皮をむいてできあがりです。
出来上がりはこんな感じでした。
炭火で焼かれたナスは、ホクホクで口溶け良く、とても美味しいそうです(私はナスが食べられないのですが、みんなとても美味しそうに食べていました)。
そしてバーベキューの定番の肉。焼肉です。
焼き上がりが遅いカボチャも一緒に並べました。
周りには保温しておきたい芋類を配置して、じわじわ温めています。
炭火で焼いた鶏のささみが美味しかったです。
友人夫婦の「バーベキューといえばこれでしょう」の鉄板の一品がナムルも「たしかに!」と開眼しました。合わないわけがありません。
これからはバーベキューにはナムル! 忘れたら途中で買ってでも持参すべきだと思いました。
そして炊きたてごはんの美味しいことったら!
ごはん→肉→ごはん→肉のループが止まらなくなりそうです。
家族も途中から「誰か止めて〜」とつぶやきながらおかわりしていました。
肉とご飯は黄金コンビ。ご飯を肉で包むように食べ進みます。
そしてせっかくのバーベキューですので、海鮮も忘れません。
今回は、エビとイカを持参しました。
そして「焼けたよ!」とドーンと差し出された大きなお肉! ステーキです! お皿にも乗り切りません。
そして自宅で下ごしらえをしてきた新タマネギも「切ってきて良かった〜!」と叫ぶほど美味しかったです。
バーベキュー番長(友人)から、焼き方のレクチャーを受けている長女です。
人見知りなのに、丸一日とても楽しそうで、すっかり「兄!」と頼り切っていました。
家の中ではなく野外で調理をすると、「ただ焼くだけ」なのに、日頃ないほど密に交流が持てる気がします。
帰ってきたあとも、子ども達は何度も何度も「楽しかったなー」と言っていました。
ちなみにグリルの上に乗っている銀皿には、ニンニクとオリーブオイルが入っています。
低温からじわじわと温めていき、そこに魚介やマッシュルームなどをポイポイ入れていけば、アヒージョになるんですよ。
とろとろになったニンニクも、ご馳走です。
そして最後は、川で冷やしておいたスイカを持ってきて、スイカ割りを試みました。
普段されない目隠しにドキドキして、及び腰で探りながら歩いている次女。
もちろんスイカにはコツンと当たっただけで、割れたわけではありませんが、それでも「スイカ!見つけた!」と喜んでいました。
棒でスイカを探り当てたあとは、人数分に切り分けていきました。
長女が「私の包丁で切る!」と張り切って、手伝ってもらいながらカットしているところです。
このように、スイカで始まり野菜から肉に移り、スイカで終わったバーベキュー。
この日は1家族1,600円がかかっただけで、朝から夕方までがっつり夏を満喫できました。
バーベキュー前の買い物は浮かれ過ぎに注意。買い過ぎないよう気をつけて!
楽しかったバーベキュー。ただひとつ注意ポイントがあるとすれば、買い過ぎです。
我が家の場合、出発前日から家族で浮かれてお祭状態でした。
「何持っていく?」「とりあえず肉を持って行こう」「ステーキ肉?焼肉?両方か!」など、出てくるセリフは普段とは違う人格のもの。
そして以下のものを買い込みました。
- ステーキ肉
- イベリコ豚ロース肉
- 焼肉用カルビ肉
- 若鶏ささみ
- 蒸しするめイカ
- エビ
食費合計金額3,996円分。
バーベキューを終えてみたら、「焼肉セットは多過ぎたね」「結局1/3くらい持ち帰ってきたよ」と家族で反省することになりました。
この改善ポイントは、もちろん「買い過ぎない」ということですが、何家族もが集まってバーベキューをする場合は、必要量がはっきりわからないまま買い出しに行くこともあります。
その結果、買いためたものが多すぎてしまった時は、衛生的に考えても「その場で火を通してから持ち帰る」という対処法がベストです。
とはいえ現場では「火がもうない」「時間ももうない」ということもありますから、生のまま持ち帰る場合に備えて、あらかじめ多めに保冷剤を持っていっておくのが良いでしょう。
私たちも保冷剤はしっかり持参していきましたが、友人の保冷ケースも使わせてもらっていたこともあり、食材を冷たいまま持ち帰ることができました。
翌日炒め物や煮物などに使い切ることができて良かったです。
バーベキューのススメ
バーベキューが「節約につながるかもしれない」と感じたのは、「普段のご飯でも外で食べればごちそうになる!」「非日常の環境で開放的になり、とにかく子どもが喜ぶ」「思い出が長続きする」という理由からでした。
まずバーベキューは「焼いた肉」「焼いた魚介」「焼いた野菜」が中心で、とにかく焼くことを楽しめるアクティビティです。
そこに「口直しに冷たいもの」と「簡単な調理」が加わってきて、上級者になってくると「ダッチオーブン」や「燻製」など、無限に発展させることができます。
無料の施設も多く、道具をレンタルできるところもあってテーマパークに行って散財するよりも、ずっと経済的です。
家族や友達と、起こした火を囲む楽しさも格別でした。
子供の成長を感じるためにも、日常をひと休みするためにも、バーベキューは季節問わず楽しめます。
夏休み、どこにも行けず家でゴロゴロしているだけがつまらなくなったら、肉と野菜を持ってキャンプ!という手を思い出してくださいね。
花火ができるところもあるので、良い夏の思い出がたくさん作れそうです。