こんにちは、ライターの森山です。
私の義父の趣味は、畑いじりです。
ですから、採れたての作物が詰まった段ボールが、季節ごとにいくつも届きます。
ソラ豆、トウモロコシ、そして写真のようにジャガイモという風に毎回旬を教えてくれます。
ちなみに端っこで新聞紙に包まれているものは、ズッキーニです。
いくら食べ盛りの子どもたちがいるとはいえ、母としては「こんなにジャガイモがいっぱいあってもなぁ・・・どうしよう」と一瞬ひるむんですよね。
そんな中、今回は片っ端から作っていった、我が家の美味しいズボラレパートリーをご紹介します。
(1) クリーミーマッシュポテト
ジャガイモレシピのうち、「まずこれを作っておけば便利」というのがマッシュポテトです。
このままでも十分美味しいのですが、コロッケやポテトサラダなど、自在に使いまわせます。
写真右ではパーティーでの主食、「寿司ケーキ」のクリームとして使いました。
クリーミーマッシュポテトの作り方材料
- ジャガイモ:3個
- コンソメ:5g
- 塩胡椒:適宜
- 豆乳:適宜
- ジャガイモ:3個
- コンソメ:5g
- 塩胡椒:適宜
- 豆乳:適宜
※コンソメ5gは、固形タイプだと1個、顆粒タイプだと小さじ1ぐらいです。
作り方
- 洗ったじゃがいもを一口大くらいに切って鍋に入れ、ひたひたより上くらいまで水を入れて火にかける
- じゃがいもに火が通ったらお湯を捨て、熱いうちに皮を剥いて潰す
- コンソメと塩胡椒で味付けして混ぜ、「少し固めなクリーミー」になるまでお好みの量の豆乳を加えたらできあがり
ポイント
豆乳や塩胡椒の量が「適宜」となっているのは、ジャガイモの大きさによって量がかなり変わるからです。
コンソメも、使用するジャガイモの量によって調節してみてくださいね。
寿司ケーキなど絞って飾る時はこのままで、そうでない時は炒めたタマネギを加えても美味しいですよ。
番外編:コロッケ&挽肉そぼろの作り方
クリーミーマッシュポテトは、炒めた肉とタマネギを混ぜて、丸めて衣をつけて揚げればコロッケになりますが、そのひき肉の具は、冷凍しておくといつでも使える肉そぼろにもなるんです。
ただご飯に乗せて「そぼろ丼」にしても美味しいですし、炒めた野菜と和えるだけでも野菜炒めになります。そこにさらに卵とごはんを加えて軽く炒めれば、簡単にチャーハンも作れます。
まずはコロッケに使う「そぼろ」の作り方からどうぞ。
材料
- ひき肉:200g
- タマネギ:1/2個
- てんさい糖:小さじ1
- みりん:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 塩胡椒:適宜
作り方
- 中火でひき肉を炒めて、玉ねぎを加えてさらに炒め合わせる
- フライパンに出た余計な油をふき取って、甜菜糖とみりんと醤油と酒を加えて炒めつける
- 塩胡椒で味を調えたら出来上がり
番外編:コロッケの作り方
コロッケは、クリーミーマッシュポテトにお好みの量のひき肉そぼろを混ぜて丸め、水で溶いた薄力粉をくぐらせてパン粉をつけて揚げます。
すでにもう具には火が通っているので、表面がキツネ色になるまで軽く揚げればできあがりです。
揚げたてをどんどん並べて、熱い熱いと言いながら食べるのって、美味しいですよね。
余ったコロッケは、アルミホイルに包んでジップ袋で密閉し、バットに入れて急速冷凍すると、翌日のお弁当にも使えますよ。
ポイント
今回コロッケで使わなかった分の肉そぼろは、ジップ袋に平らにして冷凍しておけば、使いたい時に使いたい量をポキポキ折って使えます。
クリーミーマッシュポテトと肉そぼろを混ぜて丸めた状態でも、バットに並べて冷凍すれば保存が効きますよ。
(2) 揚げないコロッケ
狭心症の祖母が滞在している時は、我が家のコロッケは揚げないバージョンになります。
お弁当に入れやすく、ダイエット中の方には最適ですね。
一滴でも油を使いたくない方は、フライパンでパン粉を乾煎りしても良いと思いますが、少量の油を使った方が、心にも体にも満足感があるので、食べ過ぎずに済む気がします。
材料
- パン粉:大さじ 5から6
- オリーブオイル:大さじ1/2
- コロッケの具
作り方
- フライパンにオリーブオイルを少量たらし、パン粉を香ばしくきつね色になるまで炒める
- 丸めたコロッケの具の周りにパン粉をつけて、トースター200度で10分焼く(トースターの機種によって焼き具合が違うので、焼き色の様子を見ながら追加で焼いたり途中で止めたりしてみてくださいね)
揚げないコロッケ番外編:草履型コロッケ
ちなみに、この写真では「大きなコロッケが食べたい」と言われたので、大きく丸めてパン粉をかけた、揚げないコロッケです。
「どう見ても草履だよね」と家族に笑われました。
「ソースを鼻緒の形にかけてあげれば、より近付けられたかもしれない」と答えたら、「そっちのリアル感を追求するのはやめてほしいな」と真顔で言われました。
味の感想は「美味しい。けど上半分にしかパン粉がかかってないと寂しい。追いパン粉プリーズ!」でした。
大きさと厚みがある草履型にした場合は、全面にパン粉をしっかりまぶした方が食感が楽しめて、良いようですね。
ビジュアル的には、やはり最初の写真のように小さめに丸めた方が美味しそうです。
揚げないコロッケ番外編:スコップコロッケ
そして、草履型コロッケのズボラぶりを、さらに発展させるとこのようになります。
ニトリの耐熱グラタン皿にコロッケのタネを敷き詰め、上から炒めたパン粉をかけただけの超簡単スピードレシピ。
簡単な割に、これは家族内で意外にヒットして、「スコップコロッケ!食べやすいね!」と定番になりました。
(3) ポテトサラダの包み揚げ
材料
- クリーミーマッシュポテト:100g
- 蒸しニンジン(5mm角に切る):20gくらい
- タマネギ(粗みじん切り):20gくらい
- キュウリ(薄切り):1/2本
- 寿司酢:小さじ1
- マヨネーズ:お好みで
作り方
- キュウリを薄切りにして軽く塩して揉んで、絞って水気を切る
- クリーミーマッシュポテトに、ニンジン、タマネギ、キュウリ、そして寿司酢を和えて、塩胡椒で味を整える(お好みでマヨネーズも混ぜても美味しいです)
- 餃子の皮の真ん中に小スプーン一杯分くらいを置いて、周りからひだを寄せるように包む
- 少量の油でさっと揚げ焼きしたらできあがり。これも具に火が通っているので、表面に焼き色がつき、カラッと揚がったら完成
ポイント
時間がない時は、ただのマッシュポテトを包んで揚げただけでも充分美味しいです。
また、このポテトサラダに明太子を混ぜたものもおすすめ!
明太子が入る時はマヨネーズ入りで作った方が美味しいですよ。
余談ですが、餃子といい、シュウマイといい、肉まんといい、おやきといい、おまんじゅうといい・・・。
具材が包まれると、なんでも美味しそうですよね。
我が家も「偏食で困ったら、とにかく小さくして包んで焼くか、蒸すか、揚げるかすれば食べる」という方法で、子どもの好き嫌いを乗り切りました。
スナック代わりのおやつにもなるので、「お菓子ばかり食べて心配」と感じたら「こんな手もある」と思い出してください。
子どもと一緒に包むのも楽しいです。
(4) 冷たい油からでOK!簡単フライドポテト
みんな大好きフライドポテト。
揚げものをしようと思った時、一番最初にフライドポテトから作り始めます。
作り方はとても簡単、失敗いらずです。
外で買う必要なくなるくらい、あっけなく出来上がりますよ。
材料
- ジャガイモ:大1個
- 塩胡椒:少々
作り方
- ジャガイモをスティック状に切って、鍋に入れる
- 油をひたひたくらいに入れたら、弱火から中火で熱す
- 中温で5分くらい。最初の3分は動かさず、そこから時々返すように混ぜて、色よく揚がったら引き上げる
- 塩胡椒したらできあがり
写真は、フライパンにジャガイモを入れ、1cmくらいひたひたになるくらいまで油を注いで熱している様子です。
あ冷たい油から揚げていくことで、デンプン質がゆっくりと甘みと旨みに変わって、ホクホクカラッと美味しくなります。
ポイント
このフライドポテトはあまりに簡単なので、多めに作りすぎてしまうことがあります。
そんな時は、ホイルに包んでジップ袋に入れて、バットに置けば冷凍できますよ。
解凍は、アルミホイルを広げてトースターで温め直せば良いだけなので簡単です。
これに青海苔やバジルをふりかけても、チーズと和えても美味しいですね。
(5) 油は小さじ1で充分!ローカロリーオーブンポテト
油で揚げるフライドポテトも美味しいですが、こちらもとても美味しいです。
使うのは小さじ1の油だけ!しかもトースターで、ファーストフード店のような美味しいオーブンポテトが簡単にできます。我が家ではもう10年以上定番入りしているじゃがいも料理です。
材料
- ジャガイモ:2個
- コンソメ:5g
- 塩胡椒:少々
- 片栗粉:小さじ2
- オリーブオイル:小さじ1
作り方
- よく洗ったジャガイモをくし型に切って、ビニール袋に入れる
- 1のビニール袋にコンソメと塩胡椒をかけて、全体に行き渡るように揉み込み、片栗粉をさらに全体に行き渡らせる
- トースターの網にくっつかないアルミホイル(ない場合は普通のホイルを丸めて広げて、接地面を少なくしたものでも大丈夫)を敷いて、2の全体にオリーブオイルをまぶしたものを乗せる
- 220度で20分焼けば、できあがり
ポイント
絶対両面カリカリに仕上げたい場合は、途中220度で15分焼き、ひっくり返して10分焼くと両面サクッとします。
手間を省きたいなら片面焼きでもOKです。
お好みで使い分けてみてください。
(6) ハッセルバックポテト
聞きなれない難しそうな名前ですが、要は「ジャガイモに切り込みを入れて、塩胡椒とスパイスとオイルをかけてオーブンで焼いただけ」という簡単料理です。
写真の左上にあるように、本当にラクに「もう一品!」が叶うので定番になりました。
材料
- ジャガイモ:大1個
- 塩胡椒:適宜
- お好みのスパイス(この時はクミン)
- オリーブオイル:大さじ2
作り方
- よく洗ったジャガイモをまな板に乗せて、下3-5mmくらい残してじゃばら状にスライスする(ジャガイモの前後を挟むように割り箸を置いて、その上から切っていくときれいにつながったまま切れますよ)
- 1のジャガイモをじゃばら状に少しだけ開いて、でんぷん質をしっかり洗い流す
- 2をじゃばら状に開いて、その切り込み部分に塩胡椒とスパイスとオリーブオイル混ぜたものを、まんべんなくかける
- 天板の上にクッキングシートを敷いて、その上に乗せてオーブンに入れる
- 220度で50分焼いていきます。(各家庭のオーブンによって、火の入り方を調節してください)
ポイント
「塩胡椒+オリーブオイル」を基本にして、「パセリ」「パルメザンチーズ」などを混ぜても美味しいです。
ベーコンやハムを挟むのもオススメ。
焼く工程の最後の10分あたりで、チェダーチーズなどを乗せても美味しいですよ。
(7) もちもちジャガイモパンケーキ
甘いものが食べたい!という時にも、ジャガイモは大活躍します。
朝食に卵やベーコンに合う、もちもちパンケーキになりますよ。
材料
- ホットケーキミックス:150g
- クリーミーマッシュポテト:50g
- 豆乳:50g+適宜
作り方
- クリーミーマッシュポテト50gに豆乳50gを加えて混ぜる
- ホットケーキミックスを加えて混ぜ、普通のホットケーキ生地くらいになるまで豆乳を足す
- フライパンで裏表焼いたらできあがり
(8) 肉じゃが
ジャガイモといえば、肉じゃがは定番料理の一つです。
炒めた肉とジャガイモ、そしてタマネギ、ニンジンを甘辛く煮ただけの簡単料理ですが、どこか安心するお味です。
作りすぎて余ったら、つぶしてコロッケにしてもすごく美味しいですよ。
(9) スペアリブ煮
肉じゃがと途中まで同じ工程で作り、焼き上げたスペアリブをジャガイモと煮れば、スペアリブ煮に!
簡単なのにワンランク上の食事を楽しみたいときに使えます。
(10) じゃがバーグ
こちらはヘルシーなハンバーグ「じゃがバーグ」。
ハンバーグに、すりおろしたジャガイモを少量入れれば完成です。
すりおろしたジャガイモは、卵なしでハンバーグを作りたい時のつなぎ代わりにもなりますよ。
(11) ジャーマンポテト
メインディッシュに添えるのにも、朝食にもぴったりな「ジャーマンポテト」。
鍋に切ったジャガイモを放り込んで、ひたひた以下の水で蒸し焼きにします。
タマネギとウィンナーなどを炒めてコンソメと塩胡椒すれば完成です。
余ったら、茹でたほうれん草を混ぜて卵で閉じればスパニッシュオムレツになりますよ。
(12) くり抜きトマポテト
ジャガイモの本当の美味しさは「ただ蒸しただけ」「ただ焼いただけ」「ただ茹でただけ」にある気がします。
「くり抜きトマポテト」は、まさに「ただ茹でただけ」のふかし芋を半分に切って丸くくり抜いたものです。
くり抜いた部分をつぶして、ケチャップと少量のソースで和えて戻しました。
これだけでお弁当の一品になりますよ!
ちなみに、この写真の真ん中には、先ほどの「ポテトサラダの包み揚げ」の具を「ポテトサラダ」「甘いカボチャ」「タマネギとツナ」の3種類にしたものが入っています。
こういうロシアンルーレット調の包み揚げにすると、家族で食べてもパーティーに出しても楽しいんですよね。
まとめ
たくさん届いたジャガイモを、飽きずに美味しく食べるためのバリエーションをまとめてみました。
他にも、ザッと思い浮かぶだけでも
- ハッシュドポテト
- 合挽き肉と煮る
- スープの具として使う
- 味噌汁にする
- ジャガイモ餅
- チヂミ
- 和風ポテトサラダ
- ポテトグラタン
- オムレツに入れる
- アンチョビとガーリックと炒める
- きんぴら
- キッシュ
・・・などなど、もう書ききれないほどのジャガイモ料理があります。
我が家に段ボールで届いたジャガイモも、気づけばあっという間になくなりました。
みなさんも、根菜置き場に余らせてるジャガイモはありませんか?
加熱しても壊れないビタミンCなどが豊富なジャガイモ。
芽が出る前に、いろいろな料理に使ってみてくださいね。
夕食やお弁当作りのご参考になればうれしいです。