海外旅行で自分のスマートフォンをどうやってインターネットに繋げていますか?
こんにちは。海外在住3年目のまえちゃんです。
海外に持っていくと便利というか、そろそろ必須の持ち物になってきたのがスマートフォンでしょう。
スマホさえあれば海外にいながらWi-Fiにつないだり、海外のSIMカードを入れて、グーグルマップを見たり、ネットで海外の美味しいお店を検索することができます。
しかし海外だと自分のスマートフォンをどうやって繋げばいいかわからないこともあるかもしれません。
そこでこの記事では海外在住3年目、渡航国10カ国を数えるぼくが海外旅行でどうやれば自分のスマートフォンをインターネットにつなげられるか?という5つの方法を紹介します。
海外でもネットに繋げられれば効率的に情報を得られるので、その分お金や時間を節約できますよ。
ではどうぞ。
このページの目次
無料のWi-Fiサービスを使う
1つめは海外で無料のWi-Fiサービスを使うことです。
海外では日本以上にWi-Fiが普及しています。
なぜなら通信料を節約するために、通信会社と電話の通話プランだけでしか契約しない現地の人も多いからです。
無料、もしくはお店などでコーヒーなどを頼めばサービスでWi-Fiを使わせてくれる仕組みがたくさんあります。
無料のサービスなので使い勝手は少し悪いですが、お金を使わずにWi-Fiを利用できるので、知識として頭に入れておいて損はありません。
以下、どの国でも共通する3つの代表的な無料Wi-Fiサービスを紹介します。
1.空港の無料Wi-Fiサービスを使う
空港の無料Wi-Fiサービスはどこの国の空港でも共通してあります。
たどり着いた国の空港ではほぼ必ず無料でWi-Fiを使えるので、そこで手持ちのスマートフォンやタブレットを使ってみてください。
10カ国以上海外旅行をしてきたぼくの経験からいうと、海外の空港の無料Wi-Fiサービスは2つあります。
- 登録不要・使用条件だけ承認する1クリック型フリーWi-Fi
- 登録必要・名前、メールアドレス等の登録型フリーWi-Fi
前者の登録不要型無料Wi-Fiはいろんな国で主流になっています。
日本、台湾、香港、マレーシア、オーストラリアなど、いろんな国ですぐつなげられるので使いやすいと言えるでしょう。
後者の登録必要型の無料Wi-Fiは時々見かけます。数は少ないですがタイのドンムアン空港の無料Wi-Fiは登録必要なので、非常に使いにくいです。
登録の煩雑さにあきらめたくなるので、そこは注意が必要ですね。
しかしだいたいどの国でも空港のWi-Fiは無料で使えるので、試してみてください。
2.各国の公共無料Wi-Fiサービスを使う
空港のWi-Fiは誰でも無料で使えますが、街中でお金をかけずに海外でスマートフォンやパソコンをWi-Fiにつなげる方法もあります。それが各国の提供している公共の無料Wi-Fiを使うことです。
たとえば台湾には、観光局がiTaiwanという観光客用に提供している公共無料Wi-Fiサービスがあります。
iTaiwanは台湾の空港や鉄道の駅、地下鉄の訪台観光客用インフォメーションでパスポートを見せて登録すれば、90日以内の利用が可能になっています。
すべての訪れる国に公共無料Wi-Fiサービスがあるわけではないですが、台湾のような取り組みをしている国はあるので、海外旅行先の国が対応しているかを調べてみるのもよいでしょう。
また観光客用の公共無料Wi-Fiサービスがなくても、オーストラリアなどの図書館は無料Wi-Fiを提供しているので、海外の図書館などの公共施設には無料Wi-Fiがあると覚えておくと便利です。
ただし公共無料Wi-Fiサービスの難点は接続の悪さです。
どうしても接続できる場所が地下鉄や鉄道、展示場などの公共施設に限られます。香港の地下鉄でも無料Wi-Fiサービスがありましたが、非常に接続しづらかったです。
しかも都心はいいのですが、少し離れた地方都市に行くと接続できる場所を探すことすら難しくなります。
当てにしているとがっかりすることになるので、外でつなげられたらラッキーくらいの感覚だと思っておいた方が無難です。
3.有料施設のホテルやカフェ、スーパーの無料Wi-Fiを使う
公共交通機関、公共施設以外でも海外ではWi-Fiを使える場所はたくさんあります。
宿泊しているホテルでは当然使えますが、カフェやスーパー、モールなどでも使うことができるんです。
その中でも有料施設のWi-Fiは2種類に分かれています。
- 時間無制限で使えるタイプ (日本より物価の安い国に多い)
- 時間制限があるタイプ (日本より物価の高い国に多い)
前者はカフェのWi-Fiは店員さんに聞けばパスワードを教えてくれて無制限で使えるようになる無料Wi-Fiなどが多いです。
後者はマックやスターバックスを利用すると、レシートの裏に30分間使える店舗内のWi-Fiパスワードが書いてあることが多いですよ。
お店のWi-Fi使いたい放題サービスは台湾やタイ、フィリピンなど物価の安い国に多く、30分間などの時間制限タイプはオーストラリアや香港などの物価の高い国に多いイメージです。
ただ例外もあり、物価の高い国でもスーパーなどで無料Wi-Fiサービスつなげることもあります。
たとえばアメリカ企業のターゲットというスーパーはお店で簡単に使える無料Wi-Fiを提供しています。
だからお店で買い物をする際にスマートフォンを無料でWi-Fiにつなげるんです。
海外の大きなスーパーやカフェにいったら、無料Wi-Fiにつなげるかどうか?スマホのWi-Fi画面を出して確認するか、店員さんに聞いてみるのがおすすめですよ。
SIMフリースマホを使い、各国のプリペイドSIMを購入する
4つめは自分でSIMロックフリースマートフォンを持って行き、その国のSIMカードを購入して、各国ごとの通信会社と契約する方法です。
どこの国も空港の入国ゲートを抜けた先にSIMカード売り場があります。ぼくもマレーシアのクアラルンプール空港に着いて入国ゲートを抜けたら、目の前にSIMカードのショップがありました。
SIMカードを購入すれば、お店の店員さんが設定までやってくれるので、一番楽だと思います。
SIMロックフリースマートフォンの中に格安スマホも含まれるので、SIMカードと合わせて理解したい時は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
やはりどの国に行っても共通することですが、街中のフリーWiFiやホテルのWi-Fiはどうしても使い勝手が悪いのは否めません。
SIMロックフリースマートフォンで海外のSIMを使う時のよい点は6つあります。
- SIM通信なので、Wi-Fiと比べて、電波がほぼまったく途切れない
- 街中や田舎など、場所を選ばずに使える
- レンタルWi-Fiを借りるよりも安い
- 国によっては高速回線 (4G) を使える
- ネットを使いたい放題の国のSIMもある
- 使い捨てなので、返却などのわずらわしい手続きがない
安くて、速く、電波の途切れない回線なので、本当に使いやすいですよ。
反対にデメリットは4つあります。
- 事前にSIMロックフリー携帯を購入する必要がある
- 購入せずともドコモショップなどでSIMロックの解除をお金払ってする必要がある
- 現地で購入する時に英語やその国の言語で購入する必要がある
- 基本的に自分ひとりしか使えない (テザリングできれば友達ともシェア可能)
SIMフリースマートフォンを準備するためには、少し手続きが複雑で面倒です。
なぜなら日本のドコモ、ソフトバンク、auで購入したスマートフォンは最初にロックがかかっていて、他の国のSIMカードや他社のカードを入れられないからです。
またSIMカード購入時には日本語を話せるスタッフが少ないので、そこが海外に慣れていない人には大変かもしれませんね。
しかしここ数年でSIMロックは近くのドコモショップやauショップなどで解除できるようになってきました。
もし自分の手持ちのスマホで格安SIMを使っているなら、SIMロックフリースマートフォンの可能性があります。
ワイモバイルや楽天モバイルで購入したスマートフォンなら、SIMロックフリースマートフォンなので、海外旅行先でプリペイドSIMカードを購入して試してみてくださいね。
レンタルWi-Fiルーターを借りる
5番目の方法は日本の会社や着いた国の空港で有料のレンタルWi-Fiルーターを借りる方法です。
SIMロックフリーのスマートフォンは海外に行く時に一番便利です。
しかし数日間の海外旅行のために自分のスマートフォンを機種変したり、ドコモショップやauショップなどにSIMロックを外す手続きをしに行くのは大変だと言えます。
そこで手持ちのスマートフォンを使うためのもう一つのおすすめ方法が、レンタルWi-Fiルーターを借りることです。
レンタルのポケットWi-Fiルーターを持っていけば、主に4つのメリットがあります。
- SIMロックスマートフォンでも移動しながらWi-Fiが使える
- 複数人でWi-Fiを共有できる
- 複数人で割り勘できれば、レンタル費用も安い
- 日本の会社から借りれば、日本語で説明とサポートを受けられる
レンタルWi-FiルーターさえあればSIMロックのかかったスマートフォンでも海外で使えますし、複数人、複数端末で使っても問題ありません。
SIMロックフリースマートフォンは使いやすいですが、公共の無料Wi-Fiを使うよりレンタルWi-Fiルーターのほうが便利ですね。
一方でレンタルWi-Fiにはデメリットもあります。
- レンタル費用がSIMカードの購入と比べて割高 (複数人で割り勘できれば安い)
- 時々繋がらないなどのトラブルがある
- ポケットWi-Fiルーターの受け取り、返却の手続きが面倒
- 紛失すると弁償の必要性がある
代表的なデメリットは上記の4点でしょうか。
ぼくも何度か借りましたが、たとえばレンタルWi-Fiルーターは4日間借りると2,000〜4,000円くらいして若干高いです。
数日間の旅行ならよいですが、1ヶ月間以上の長期旅行にはレンタルWi-Fiは向かないと感じます。
ポケットWi-Fiルーターの受け取りや返却の手間もありますし、失くすと弁償の必要もあるので、そこが大変だと言えるかもしれません。
しかし誰でも簡単に海外でWi-Fiを使えるので、短期間の海外旅行でSIMロックフリースマートフォンを持っていない人にはおすすめだと言えます。
海外旅行でレンタルWi-Fiルーター会社比較
ではもし海外にレンタルWi-Fiルーターを持っていくならどこがおすすめなのでしょうか?
主要4社の料金比較表を作ってみました。
会社 | イモトのWi-Fi | グローバルWi-Fi | Wi-Ho! | Jetfi |
---|---|---|---|---|
3GWi-Fiプランの値段 容量500MB | 680円/ 980円/ 1,280円/ 1,580円 | 1,170円/ 1,270円/ 1,470円/ 1,970円 | 840円 (台湾)/ | なし |
4GWi-Fiプランの値段 容量500MB | 680円/ 1,280円/ 1,580円 | 1,170円/ 1,370円/ 1,470円/ 1,670円 | 980円/ 1,050円/ 1,480円 | 980円/ 1,280円 |
あんしん保障 | 200円,300円 (税抜) | 200円,300円,500円 (税抜) | 200円 (税抜) | 200円,300円 (税抜) |
商品手配手数料 | なし | 500円 (税抜) | 500円 (税抜) | 円 |
配達手数料 | 500円 (税抜) | 500円 (税抜) | 無料 | 1,250円 |
配達返却手数料 | 有料 (自己負担) | 有料 (自己負担) | 有料 (自己負担) | (往復配送料) |
空港受け取り手数料 | 500円 (税抜) | 500円 (税抜) | 無料 | 空港受取不可 |
空港返却手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 空港返却不可 |
周遊国数 | 1カ国のみのプラン | 1カ国のみのプラン | 1カ国のみのプラン | 複数国で使用可 |
比較してみると、レンタルWi-Fiは3つの料金から成り立っていることがわかります。
- レンタルWi-Fi本体の値段のプラン
- オプションの料金 (あんしん保障など)
- 配送料や空港受取手数料
レンタルWi-Fi本体の値段は3Gか、4G (LTE) で変わってきます。どれくらいの速度を求めるかにもよりますが、個人的な意見としては3Gのプランで充分です。
4Gにすると値段が倍近くになるのですが、2倍の料金で2倍スピードが高くなって得するか?というとそこまでメリットはありません。
一方オプションはモバイルバッテリーや紛失した時の保障保険をつけられます。これは自分の好みでつけるのをやめたりできますよ。
最後に配送料や空港での受取手数料です。この料金を削ることはほぼできません。
どの会社を選んでも最低500〜1,000円はかかります。ただ自宅から返送すると返送料は自費負担になるので、なるべく空港で返却したほうがお金はかからず、お金を節約できるでしょう。
上記の条件を踏まえた上で、海外旅行でレンタルWi-Fiを借りるなら、イモトのWi-FiとJetfiがおすすめです。
アジアに1カ国だけ行くならおすすめはイモトのWi-Fi
イモトのWi-Fiは3Gプランが1カ国だけまわる時に使えます。
4G (LTE) プランを使えばWi-Fiスピードは2倍以上速くなりますが、金額も約2倍上がるので、そこまでして借りる価値はありません。
3Gプランを680円か980円で借りられるイモトのWi-Fiで充分です。
またイモトのWi-Fiは3Gプランの価格が4社の中で最安な上、配送か空港受取手数料も500円なので、一番安いです。
しかもイモトのWi-Fiは空港の返却ボックスがあります。日本の空港に帰国してすぐに返却できるのであれば、空港で返すのが一番お金のかからない方法なので、おすすめですよ。
ただし複数の国をまわったり、日本から遠く離れた国に旅行する時はJetfiのほうが金額的や性能的に有利な場合もあります。
イモトのWi-Fiは以下の対象国に1カ国だけ行く時に最安になるので、チェックしてみてください。
イモトのWi-Fi | おすすめ対象国 |
---|---|
東アジア | 中国、台湾、韓国、香港(マカオを除く)、マカオ(香港を除く) |
東南アジア | タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、カンボジア、シンガポール、ベトナム |
アジア | インド |
北米 | アメリカ、カナダ、アラスカ (アメリカとは料金別) |
ヨーロッパ | イギリス、イタリア、ドイツ、フランス |
オセアニア | オーストラリア(豪州)、ニュージーランド |
太平洋 | ハワイ、グアム、サイパン |
複数の国を旅行するか、長距離の旅行のおすすめはJetfi
反対に2カ国以上を巡るならJetfiが一番おすすめです。
Jetfiは複数の国で使っても同じ料金なので、2カ国以上まわると他社の複数カ国で使うプランよりJetfiのほうが安くなってきます。
たとえば香港はたった1時間以内で中国本土やマカオに遊びに行けるのですが、他社のWi-Fiルーターの場合だと他国扱いになるので値段が上がってしまうんですね。
でもJetfiだとアジアならどの国や地域をまわろうと1日980円。ヨーロッパやアメリカなら1日1,280円で済みます。
またアメリカやヨーロッパ、中南米など、遠くの国に行くと飛行機の乗り換えで中継国の空港を利用することになるケースが多いです。
そんな時にJetfiがあれば、乗り換えの際に空港でWi-Fiを使えるんですね。
空港にもWi-Fiはありますが、離発着直前の飛行機の中では遠すぎて空港のWi-Fiが使えないので、Jetfiがあると助かります。
空港に返却ボックスがなく、往復の配送手数料だけ1,250円取られるのが痛いところかもしれません。
しかし複数の国に行くか、長距離の海外旅行に行くなら本体のレンタル料金が安いので、Jetfiがおすすめです。
さいごに:なるべく海外旅行の際はどこでもネットにつなげるようネット環境を準備していくのがおすすめ
どうでしたでしょうか?海外では日本以上にWi-Fiへつなげるサービスや観光客用のプリペイドSIMの販売が充実してます。
海外で自分のスマートフォンをインターネットにつなげられる方法は以下の5点が考えられます。
- 空港の無料Wi-Fi
- 観光客向けの公共無料Wi-Fiサービス
- ホテルやカフェ、スーパーなどでの無料Wi-Fiサービス
- SIMロックフリースマートフォンを使う、海外の空港でのプリペイドSIMの購入
- 有料のレンタルWi-Fiルーターの利用
ただ無料のWi-Fiサービスは不確実の部分が大きいです。
だからぼくのおすすめはSIMロックフリースマートフォンを使って海外でプリペイドSIMを購入するか、日本でレンタルWi-Fiルーターを借りて持っていく方法がおすすめです。
- SIMロックフリースマートフォンを持っていたら、海外の空港でSIMを買う
- SIMロックフリースマートフォンがなければ、レンタルWi-Fiルーターを日本で借りて持っていくのがおすすめ
- イモトのWi-Fiは25の国と地域に1カ所だけ行く時に使える
- Jetfiはそれ以外の国と地域や複数の国と地域、長距離の海外旅行で一番使える
海外のどこでもネットが使えればUberのようなタクシー配車サービスを使って自分のいる場所まで迎えに来てもらえるし、翻訳アプリもお店で使えます。
ネットが使えれば、海外旅行が一気に便利になるので、ぜひ試してみてください。
それでは楽しい海外旅行を。