生命保険いつから入るべき?タイミングを知りたい人に伝えたい生命保険のお話

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保険会社で働いていたこともある、Webライターのなつみとです。

生命保険って、いつから入った方がいいのか悩む人が多いんです。

「就職したから保険に入る」とか「結婚したから保険に入った方がいい」とか、そんな話も聞きますが……。

生命保険に入るタイミングは資産状況や家族構成などによって人それぞれ違います。
だからこそ、一人ひとりに合わせて、入る時期や金額をカスタマイズしなければならないんです。

しいて言えば、子供が生まれるときに生命保険に入った方がいいパターンは多いんですけどね。

では、自分はいつから保険に入ればいいのか?
それを知るには、「ライフプラン」と「必要保障額」が大切です。

どちらも耳慣れない言葉だと思うので、詳しく解説しますね。

生命保険はいつから入るべき?

ライフプランとは「人生の設計図」

ライフプランとは、今後の人生がどのような流れになるか、その中でお金事情がどのように変化していくか、を表すものです。

たとえば結婚して子供が生まれたばかりの人だと、「子供の進学時には○円ぐらい必要」だとか、「○年後には子供が独立するだろうから夫婦2人の生活になる」など。

そういったライフイベントをもとに、人生の設計図を作るんですね。

もちろん何が起こるか分からないのが人生ではありますが、最低限分かっていることや、「多分こんな感じになるだろう」といった仮定のもとでライフプランを考えていきます。

キャッシュフロー表

このように、今後起こるライフイベントや収支の差などを一覧にしたものをキャッシュフロー表といいます。

キャッシュフロー表から計算された累計貯蓄額をグラフにするとこんな感じになりますよ。

キャッシュフロー表をもとにした貯蓄額の推移

このグラフでは順調に貯蓄額が増えていますが、人によっては赤字になってしまうことも。
そんな場合は節約したり、ライフプランを見直したりして調整することもできますね。

つまり、生命保険に加入するかどうかは関係なく、キャッシュフロー表を作ることで将来の家計状況を知り、今できる対策をあぶりだすこともできるわけです。

キャッシュフロー表の作成は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談して作ってもらうこともできますし、こうしたツールを使って自分で作成することもできますよ。

参考:便利ツール-日本FP協会

必要保障額とは「万が一のときに不足するお金」

必要保障額とは、入院したり手術をしたり、もしくは万が一死亡したり……といったときに、不足してしまうお金のことを指します。

たとえば、もし働き盛りの人が亡くなってしまったら。

残された配偶者や子供の生活はどうなるでしょうか?
遺族年金や配偶者の給料などで生活していけるのでしょうか?

また、独身の方が体調を崩して長期入院してしまったら。医療費は払えるでしょうか?
仕事を休んだり退職して収入が減っても、生活していけるのでしょうか?

こうした万が一のことが起こったときでも、経済的に問題が無ければ、生命保険に加入する必要はありません。

しかし、お金が不足することが分かっている場合は、生命保険で備えたほうがいい、ということになります。

万が一のことが起こったときに不足するお金のことを、必要保障額と言います。

つまり、こういうことです。

必要保障額=万が一のことが起こったときに必要となるお金-公的保険や貯蓄でまかなえるお金

必要保障額を調べる方法

必要保障額が、「万が一のことが起こったときに不足するお金」ということは分かりました。

でも、それをどのように計算すればいいのでしょうか?

必要保障額を知るためには、さきほどのキャッシュフロー表が役立ちます。

さきほどは、今後の人生で経済状況がどのように変化していくのかをキャッシュフロー表で見ることができるということを紹介しましたね。

今度は、万が一のことが起こったときバージョンのキャッシュフロー表を作るんです。

万が一バージョンのキャッシュフロー表では、収入のところに遺族年金などでもらえる金額を記入していきます。

支出側も、万が一バージョンに合わせて調整します。今回は、夫が亡くなってしまったという設定でシミュレーションしました。

万が一のことが起こった場合のキャッシュフロー表

累計貯蓄額をグラフにするとこうなります。

万が一のことが起こった場合の貯蓄額の推移イメージ

この家庭の場合、かなり赤字になることが分かりますよね。

こうして万が一バージョンのキャッシュフロー表を作成すると、お金が不足するのかどうか、つまり生命保険に入った方がいいのかどうかが分かりますよ。

とはいえ、これを自分で計算するのは大変です!
専門知識が無いと難しいです。

通常のキャッシュフロー表作成と同じく、FPに作成してもらうか、もしくは便利なツールを使うといいでしょう。

ツールでおすすめなのが、日本生命の公式サイトに掲載されている必要保障額シミュレーションです。

簡略版なら3分ほどで診断できるという手軽さと、詳細入力でより精密なキャッシュフロー表が作れるという点が気に入っています。

一番いいのはやっぱりFPというお金のプロに相談することですが、試しに自分で計算して雰囲気をつかむのはいいと思いますよ。

また、医療費がどれぐらいかかるかが分かる「医療費概算シミュレーション」もおすすめです!

ライフプランと必要保障額が分かれば生命保険に入るタイミングが分かる

ここまで見てきたこれらの情報がそろえば、生命保険に加入すべきタイミングも分かります。

万が一バージョンのキャッシュフロー表を見れば、必要保障額が分かります。

赤字が続くキャッシュフロー表イメージ

万が一死亡してしまったとき、今すぐ困るわけではなくても、将来的にお金が足りなくなることが分かっているのであれば、今のうちに生命保険に加入しておく必要があります。

「今何かあっても当面は大丈夫だから」と先送りにしてしまうと、途中で死亡してしまったときに何の保障も得られません。

また、生命保険は病気になった経験があると、加入できなくなることもあります。

既往歴というものなんですが、既往歴によっては保険料が割り増しになったり、保障されない部位がでてきたり、そもそも加入を断られてしまうこともあるんですね。

そういう理由もあって、万が一のことが起こった場合にお金が足りなくなることが分かっている場合は、早めに生命保険に加入しておくべきなんです。

途中で減額・解約してもいい

「今はたしかに貯金が少ないけど、将来的に貯金額が増えていけば生命保険はいらなくなるのでは?」という疑問もあります。

その場合はもちろん、途中で生命保険を解約してしまえばOKです。
むしろ、ずっと保障額の大きい生命保険に入るのはおすすめしません。

若いうちはリスクにしっかり備えつつ、お金が貯まって必要保障額が減っていけばそれに合わせて保険も見直していくというのが理想なんですよ。

生きていれば、転職したり結婚・離婚したりと状況は変わるものです。
だから、生命保険一度入ったら終わりというものではなく、数年ごとに見直して、そのときの状況に合わせていくようにしましょう。

保障が徐々に減っていくタイプの商品もある

また、生命保険には「逓減(ていげん)定期保険」「収入保障保険」という、保障額が年々減っていくタイプの商品もあります。

わたしもそういった生命保険に加入しているので、子育て期には大きな保障を確保し、子供が成人するころにはほとんどの死亡保障がなくなるように設計されていますよ。

収入保障保険・逓減定期保険の保険証券

たとえば、「自分に何かあったとき、子供が自立するまでの10年間で毎年200万円ずつ不足する」ということが分かっているなら、合計2000万円の必要保障額ということになります。

でも、来年には9年間で1800万円、再来年には8年間で1600万円というように、毎年必要保障額は減っていきますよね。

そういった実情に合わせて加入できるのが「低減定期保険」や「収入保障保険」で、普通の生命保険より保険料も安いのでおすすめですよ。

死亡保障以外の保険に入るタイミングは?

上記の話は、主に死亡時のリスクに備えるものです。
いわゆる「死亡保険」と呼ばれるものですね。

では、医療保障や老後についてはどうでしょうか?

順番に解説しますね。

医療保険は収入保障の意味合いもある

医療保険やがん保険といった保険商品は、医療リスクに備える保険です。
ただ日本の場合、公的保険が充実していることもあって、実は入らなくていい人も多いんですよね。

医療費が高額になれば高額療養費制度が使えて、1か月あたりの自己負担は10万円弱です。高齢者や低所得者だともっと負担が軽くなります。

とはいえ、入院したときにかかるのは医療費だけではないということは意識しておいた方がいいです。

仕事を休んだ分収入が減る、子供がいるならベビーシッター代がかかることもある。
医療費以外の出費や、収入減への対策としても、医療保険が使えますね。

ただこちらも、会社員であれば有休がありますし、傷病手当により給料の6割程度は保障されています。

こうした公的な制度を活用した上で、それでもお金がたりなくなりそうなら、医療保険への加入を検討した方がいいでしょう。

ちなみに、わたしはフリーランスで傷病手当も有休もないので、最低限だけ医療保険に加入していますよ。

介護保険はあるに越したことは無いが入らなくても

公的な介護保険制度では若い世代の要介護状態は保障されませんし、高齢になってからでも、公的介護保険だけでは十分な介護が受けられません。

公的介護保険や自分の貯蓄でカバーできない分は、民間の介護保険で備える、という考え方が基本になります。

ただ、なるべく自宅で家族に介護してもらう、しっかり貯蓄をしておく、といった方向で対策していけば、民間の介護保険に加入していなくてもなんとかなりますよ。

あった方が安心ではありますが、「入った方がいいですよ」とは言いにくいなぁと感じています。

老後の生活を保障する個人年金はなくてもいい

個人年金保険は、内容的には貯金と変わりません。
だから、自分で貯金できるのであれば個人年金保険に加入する必要はないんです。

昔は利率が良かったのでメリットもあったんですが、正直今加入するメリットはないですね……。

貯金が苦手な人にとっては「毎月自動で引き落としてくれるから確実にお金が貯まる」というメリットはありますけどね。

特に、20代30代といった若い世代にとっては老後なんてまだまだ先のこと。
今から老後資金をコツコツ貯めるよりは、より収入を増やせるように自己投資した方がいいのでは、と思ってしまいます。

生命保険が必要な人は今すぐ加入を

生命保険に加入するタイミングとしては、今すぐ、ということになります。

ただし、生命保険が必要な人だけ、です。

まずはキャッシュフロー表を作成し、必要保障額を算出しましょう。

計算した結果、万が一のことがあってもお金が足りるなら、生命保険に入る必要はまったくありません!

逆に、必要保障額が発生している人は、早めに生命保険に加入することをおすすめします。

生命保険が必要な人にとって、加入を先送りするメリットは何一つありません。
もし加入前に病気になったり、最悪の事態が起こってしまったら?

わたし自身、一度入院したことがあるのですが、そのとき生命保険に入っていなかったらと思うとぞっとします。

まだ収入が少なく、子供も小さかったため、医療費が払えないどころか生活も立ち行かなくなってしまう可能性もありました。

一方で、無駄な保険に入りすぎているせいで家計が苦しくなっている人もいて、保険会社で働いているときはもどかしい思いもしました。

だからこそ、一度自分の必要保障額を計算してみてほしいです。そうすれば、本当に生命保険が必要なのかわかります。

キャッシュフロー表の作成や必要保障額の計算は自分でもできますが、保険会社や保険代理店で計算してもらうこともできますよ。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

節約はするけど好きなことにお金を使うのが大好きなWebライター・webライティング講師。節約に関する知識が豊富な反面、必要なものにはどんどんお金を使っていく性格のため「メリハリあるお金の使い方」を発信していきます!

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