こんにちは、フリーライターの石川優太(@yutaishikawa_)です。
2016年になり、4月14日に熊本県を襲った震度7の大地震に加え、先日10月21日にも鳥取県中部にて震度6弱の地震が発生しました。
たった1年の間で、二度の大きな地震・・・。
「次はどこに地震がくるのか分からない」
そんな不安を抱えて生活する毎日ですが、「MEGA地震予測(熊本・鳥取の震災を予測した)」でおなじみの東大名誉教授・村井俊治さんは、次は首都圏・東海近辺に大地震が起こると予測していました。
参考:鳥取地震も的中させた「MEGA地震予測」 次の「最高警戒」エリア | livedoorニュース
日々、科学と技術が進化していく現代では、「予測」と「対策」は必ず視野に入れておくべき。
「地震大国」と呼ばれる日本に住んでいる以上、これから、どこにいてもその不安からは逃れられないと思います。
そこで今回は、防災グッズの必要性を考え、お得に最低限の道具を集めた地震対策を行いました。
はじめに〜防災グッズの必要性を考える
この記事を読んでくださっているということは、きっと、災害対策について気になっているのではないでしょうか。
ここでは改めて「防災グッズの必要性」を考えなおすことを目的としたいと思います。
まずは「防災グッズ」に関して。
地震などの自然災害において、最も危険なのは二次災害です。
揺れによる建物の倒壊も危険ですが、その後の火事・津波・ライフラインの停止など、意図せぬ事故がきっかけとなり、地震よりもさらに大きな災害を目の当たりにする可能性もあります。
防災ガイドである和田隆昌さんは、以下のように話していました。
厳密に言えば防災グッズというものは存在しません。(中略)水と食料3日分の用意も、優先順位的には最後の方です。それはこれまでの国内の記録ある自然災害において、水や食料不足が理由で亡くなった方はいないからです。現在ではどこの自治体でも連携して災害対策はおこなっており、(中略)数日内に救援物資が届くのは間違いないところです。
なんとなく、防災グッズには食料や水を優先しがちですが、「水や食糧不足が理由で亡くなった方はいないからです」というのは、冷静かつ的確な判断だと思いました。
食料や水は自治体の災害対策を信じるとして、僕らが用意しておくべきものは何かを考えた結果、「備えて逃げること」が万全な策ではないかと感じたのです。
そこで、生きるために必要最低限なグッズを集め、オリジナル避難リュックをつくってみました。
予算2,000円で非常用の生活道具や消耗品を集める
必要最低限な避難道具は2,000円でこと足りました!
「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、震災を甘くみて、全く対策しないよりも、何倍も安全です。
費用は、食べ物や衛生医療品の消耗品に使い、合わせて1,651円。
「避難後どうするか」「震災の次の危険は何か」をよく考えてみても、意外と低予算で準備することができました。
ちなみに、ここで利用したお店はスーパーマーケットのライフと無印良品です。
どちらもポイントがたまる店舗ですので、節約的かつお得に準備ができました。
続いては、避難グッズを詰め込んだオリジナル避難リュックを紹介します!
避難後を予測したリュックの中身
- 飲料水 (500ml ×3)
- 非常食 (乾パン×2)
- 簡易医療品(絆創膏)※あれば消毒薬も
- ティッシュ、マスク、歯ブラシ、歯磨き粉
- 衣類(ヒートテックなどの防寒具や下着の替え)
- 防寒具(ニット帽、厚手のバスタオル、軍手)
- ライター、腕時計、貴重品(現金)、携帯充電器、ホッカイロ
消耗品意外の衣類や充電器は、日常的に使用していたものをリュックの中にいれることにしました。
揃えてみて感じたのは「乾電池式」の発電器具は用意しておいた方がいい、ということ。
その場合、予備の乾電池もあれば安心できますよね。
調べてみると、手回し充電かつ、懐中電灯式の携帯充電器もありました。
こうした道具は安さよりも利便性を選んだほうがよさそうです。
ちなみに、今回用意したリュックも無印良品で購入しました。
撥水仕様のコットンリュックで、少々雨に濡れてしまっても中身に被害はない代物です。
お値段は3,980円。稀に1,000円引きになっていることもあるそうなので、最寄りの無印良品を覗いてみてください!
一般的な防災グッズを集めると・・・
市販で販売されている防災グッズの相場感は10,000〜20,000円ほどですね。
お金に余裕があるなら、こちらを選んでみてもいいかもしれません。
この記事で紹介した避難グッズはリュック(3,980円)と消耗品(1,651円)をあわせて5,631円となりました。
自分で揃えたほうが、一般的な防災グッズを購入するよりも、お得に集められる!?
飲料水 (500ml×3)
飲むことを目的としていますが、避難後に歯を磨く、傷口を洗う、などの可能性を考えると、リュックに入るだけ入れておくのがいいでしょう。
非常食 (乾パン×2)
もしもの場合に備え、2〜3缶は用意しておくべきです。
乾パンに限らず、缶詰など”お湯を使わないもの”も入れておくと困りませんね。
簡易医療品(絆創膏)
震災後はガラスの粉等が飛び散り、怪我をする可能性もあります。
そのため傷口を守る絆創膏(あれば消毒薬も)必要ですね。
ティッシュ、マスク、歯ブラシ、歯磨き粉
家が倒壊してしまったり、避難所にしばらく滞在したりする際、衛生面を保つために入れておきたいです。
防寒具(ニット帽、厚手のバスタオル、軍手)
避難後、最も大変なのは「防寒」だと聞いたことがあります。特に昼と夜の寒暖差が大きな時期は、万全の準備が必要です。
衣類(ヒートテックなどの防寒具や下着の替え)・・・同上
ライターまたはろうそく、腕時計、貴重品、携帯充電器、ホッカイロ
もしものために、火元・時計・現金を用意しておきましょう! 貴重品は言わずとも、肌身離さず持ち歩くようにしたいですね。
一般的な防災グッズセットを購入するよりも、自分で手と足を動かして避難リュックをつくったほうが、避難後のシチュエーションをよりリアルに考えることができます。
予算だけでなく、「危機感を持つ」といった意味でも、オリジナルリュックを用意したほうが良いでしょう。
さいごに
さまざまな避難アイテムを紹介してきましたが、これらはすべて、自分の身を守るための対策です。
事前準備は以上ですが、同時に確認しておく必要がある項目を以下にまとめました。
1.お住いの自治体が公表している避難場所を、事前にチェックしておくこと。
2.災害用伝言ダイヤルを覚えておく。
局番なしに「171」に電話をかけると伝言を録音できる仕様になっています。自分の電話番号を知っている家族が再生できます。
3.もしものときの情報収集アカウントをフォロー(Twitter)しておく。
しつこいかもしれませんが、もっとも大切なのはお金やものではなく、自分の命です。
日本に住んでいる限り、自然災害と遭遇確率は必ずあります。
いつどこで、何があってもいいような対策を心がけましょう!
※これらの情報は、首相官邸の自然災害対策ページを参考にさせていただきました。