学資保険って必要?メリット・デメリット・おすすめの選び方を元保険会社職員が解説します

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元保険会社職員で、学資保険も扱っていたことのある、ライターのなつみとです。学資保険って、必要なのかどうか分からないと思っていませんか?

「学資保険って、普通の貯金とどう違うの?」
「子供が生まれたら学資保険に入るべき?」

わたしも、子供が生まれたときには悩みました。

学資保険の加入率は7割となっているのですが、みんなが入っているからと言って、必ずしも入らなければならないものではありません。

このページでは、教育資金を貯めるために知っておきたいことと、学資保険に加入する場合の得する選び方を紹介しますね。

ノマド的節約術 学資保険のメリット・デメリット・おすすめの選び方

学資保険とは?

学資保険を一言で言うと、教育資金の貯金と親の死亡保障をセットにしたもの、です。

お金を貯めるという意味では貯金と同じですが、契約者(親)に万が一のことがあったときでも、あらかじめ契約していた学資金が受け取れるというのが最大の特徴です。

さらに、学資保険の特徴をメリットとデメリットに分けて紹介しますね。これを読めば、学資保険がどういうものなのか、なんとなく分かってくるはずですよ。

メリット

  • 親の死亡保障がある
  • 生命保険料控除により税金が少しお得に
  • 契約者貸付が利用できる

毎年秋ごろになると、保険会社から「生命保険料控除証明書」という書類が届きます。年末調整のときにこの書類を提出すれば、生命保険料控除として税金を減らすことができます。

他に加入している生命保険があればそれらとの合算になりますが、学資保険に加入していれば生命保険料控除の上限金額いっぱいまで使える可能性が高くなります。

たとえば年間8万円超の保険料を払うなら、所得税の控除が4万円、住民税の控除が28,000円。所得税率が5%の人でも、6,800円程度の節税になりますよ。

実際にはほかの生命保険との合算ですので単純に比較できるわけではありませんが、年間8万円支払って6,800円返ってくるとすれば、年利8.5%相当で運用できるという考え方もできます。

普通に貯金しているだけでは年間6,800円戻ってくることはありませんよね。お金が戻ってくるということは、実質的にはより少ない金額で、より大きいリターンを手に入れられるということですよ。

※ここでは新制度で計算。証明書さえ提出すれば計算はやってもらえますので詳しく知っておく必要はありません。

また、契約者貸付という制度が利用できることも知っておくといいでしょう。

契約者貸付とは、学資保険や年金保険など、貯蓄性の高い保険に加入している人が、解約返戻金の一定範囲内でお金を借りられる制度のこと。

利率も3%程度と一般的なカードローンなどに比べるとかなり低いので、万が一失業などで生活に困ったときに使えます。

ただし、契約者貸付を利用するのはあくまでも最終手段だということは忘れないでくださいね。

デメリット

  • 元本割れのリスク
  • マイナス金利の影響で返戻率が低下?

詳しく解説しましょう。

2つの元本割れリスクがある

まず、学資保険の中には、満期まで払い続けても元本割れする商品があります。
それは、医療保障など学資以外の保障がついた商品です。

子供の入院保障や親の死亡保障の上乗せなど、オプション的に保険機能が強化された商品には、オプション分の保険料も上乗せされています。

だから、支払った額よりも受け取る額のほうが少なくなるのです。
「別の保険に入るとしてもどっちみち保険料はかかるのだからいいのでは?」という意見もありますが、基本的には学資保険と、死亡保障・医療保障は分けることをおすすめします。

子供の入院保障や親の死亡保障は、他にももっと良い商品があるからです。

一方、途中解約による元本割れリスクもあります。
学資保険は貯金ではなく、あくまでも保険です。保険の場合、満期金を受け取れるタイプであっても、保障期間中は元本割れしやすいのです。

既払い保険料と解約返戻金の推移イメージ
※画像はイメージです

解約時に受け取れるお金のことを「解約返戻金」と言いますが、解約返戻金ははじめのうちは少なく、契約満了に近づくと増える、という性質があることを覚えておきましょう。

返戻率が低い=お金が増えない

学資保険は、固定金利での貯金のようなものです。加入時の予定利率が契約満了まで続きます。

つまり、予定利率が低いときに加入すると返戻率も低くなり、ほとんどお金が増えないこともあるのです。

2016年からのマイナス金利は、生命保険にも影響します。特に、学資保険や終身保険のように貯蓄性の高い保険は注意が必要です。

実際、数年前には返戻率が120%の学資保険も存在していましたが、現在は軒並み返戻率が下がっています。

タイミング的に、今は学資保険に入るメリットが少なくなっているということですね。

返戻率についてはあとで詳しく解説しますが、そもそも学資保険に加入すべきなのか、まず考えてみましょう。

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学資保険には入るべきなのか?

ベネッセコーポレーションが運営するウイメンズパークの調査(2012年12月19日~2013年1月8日)によると、学資保険の加入率は69.7%となっています。

参考:「みんなに聞いたお金事情」アンケート

学資保険を利用している人のほうが多いですが、実は、学資保険に入ったほうがいいとは言えません。

学資保険はあくまでも「お金を貯めるための手段」です。

ただ貯めるだけなら学資保険もいいかもしれませんが、お金を増やしたいというニーズには合っていません。

学資保険の返戻率を気にする人は多いですが、お金を増やしたいのであれば学資保険を使わない方法を選んだほうがいいと思います。

学資保険以外で教育資金を貯める方法

教育資金を貯める方法は学資保険だけではありませんよね。たとえば、このような方法もあります。

  • 積立定期預金・定期預金
  • 投資(投資信託・個人向け国債・金プラチナ投資など)
  • 学資保険以外の保険商品

堅実にお金を貯めていくという意味では積立定期預金がありますし、途中でお金が必要になっても、学資保険のように途中解約による元本割れもありません。契約者貸付のように利息が取られることもありませんよね。

お金を増やしたいなら、投資という方法もあります。大切な教育資金なのでハイリスクな投資は避けるべきですが、年2%程度の利回りで運用していくのは夢ではありません。

ちなみに、学資保険の返戻率を利回りに計算すると、返戻率110%のものでも利回り0.55%ほどになります。

また、今後金利が上昇したとしても学資保険は契約時の予定利率が固定されますので、あらかじめ決まった金額しか受け取れません。これをインフレリスクと言います。

保険商品から選ぶ場合も、必ずしも学資保険がいいとは限りません。終身保険等を活用して教育資金を貯める方法もあるので、よりお得に貯めたいと思うなら選択肢に入れてもいいでしょう。

収入や貯蓄など今の状況を踏まえて決めよう

学資保険の必要性は、その人の家計の状況にもよります。

すでにまとまった貯蓄があったり、収入が多い家庭は学資保険以外の方法で教育資金を準備したほうがいいでしょう。ひとまず利率の高い定期預金を使いながら、投資の勉強していくという方法もあります。

一方、収入がまだ少ない、貯蓄も無いし、貯金が苦手!
という人は、学資保険を使うほうがいいかもしれません。

生活にゆとりがなく貯金も苦手だという人にとっては、毎月強制的に引き落としてくれる保険というのは心強い味方になります。

今ほとんど貯金が無い、貯金が苦手だという人は、安いものでもいいので学資保険に加入しておくのがおすすめですよ。

学資保険に入る人が知っておきたいこと

学資保険に加入する際、はじめにやっておくべきことは何だと思いますか?

保険会社に資料請求することではありません。いきなり学資保険の商品を見ても、選び方が分からなければ損してしまうことも多いんです。

まず、次のことを考えてみましょう。

はじめに考えておくべきこと

  • 教育資金としていくら必要なのか?
  • いつまでに教育資金を貯めたいのか?
  • いつまでに学資保険に入るのか?

必要な教育資金は進学先によって大きく違う

教育資金と言っても、実際には大学資金として考えている人が多く、学資保険もそのような設計になっています。

大学4年間にかかる費用は、国公立大で約250万円、私立大理系で約520万円です。また、私立医歯系になると6年間で2000万円以上かかりますね。

文部科学省の調査をもとに、平均額を表にまとめてみました。

大学の種類入学金施設設備費授業料合計
国立大282,0002,143,2002,425,200
公立大397,7212,151,4282,549,149
私立文系242,579632,4722,984,4923,859,543
私立理系262,436760,1364,195,0525,217,624
私立医歯系1,038,1284,990,33216,422,22222,450,682

※授業料と施設設備費は4年間合計。医歯系は6年間の合計です。
※文部科学省「平成27年度学生納付金調査」「平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」

また、仕送りが必要になることもあり、平均額は月額約7万円です。
毎月7万円仕送りするなら、4年間の合計は336万円となります。

そろそろ頭がクラクラしてきそうですが、無理はできませんよね。

「我が家ではこれぐらい準備するのが精一杯だけど、今後収入が増えれば積立額を増やせばいい。もし子供が望む進路に多額の費用がかかるなら、奨学金や教育ローンも検討しよう」

と、割り切ってしまう必要もあるのではないでしょうか。

教育資金の「貯め期」も意識しよう

一般的には大学進学時の18歳までにコツコツ貯める、という契約をしている人が多いです。

ただ、より楽にしっかり貯めるには、「貯め期」を意識して学資保険に加入するのもおすすめです。

学資保険には10年満期など期間が短いものもあります。保険料はその分高くなりますが、運用できる期間も増えるため、返戻率は上がりますよ。

子供が生まれてから10歳になるまでの10年間は、育児中の「貯め期」と言われています。10歳以降は塾や部活などお金がかかってくるので、それまでにある程度の教育資金を貯めてしまうのも良いでしょう。

300万円貯めるにしても、100万円は10年満期で、残り200万円は18歳満期にする、という使い方もありますよ。

学資保険に入るなら小学校入学までに!

学資保険の加入が早いほど、1か月あたりの保険料(積立金額)は少なくなります。

また、学資保険には年齢制限もあります。中には加入年齢が12歳や15歳でも対応している商品がありますが、契約期間が短いほどお金が貯まりにくい・増えにくいことは覚えておきましょう。

10歳までが貯め期ということも考えると、学資保険に加入するならなるべく早い時期がおすすめです。

学資保険の選び方

学資保険を選ぶときに見るべきポイントをお伝えしておきますね。

  • 返戻率(利率)
  • 学資金受け取りのタイミング
  • 払込方法(回数)

返戻率は高い方がいい

返戻率とは、支払った保険料に対していくら受け取れるかの割合を表したものです。「受取金額÷総保険料」で算出できます。

たとえば93万円支払って100万円受け取れる学資保険なら、返戻率は107.5%となります。100%未満のものは「元本割れ」です。

「○○生命は返戻率が110%!」など一律に決まっているわけではなく、加入時の親子の年齢や性別、払込期間によっても変わってきます。

だからこそ、宣伝に惑わされるのではなく、自分自身の条件でシミュレーションした上で比較することが大切です。

学資金受け取りのタイミングは重要!

大学進学時の費用という目的で学資保険に加入したのに、満期学資金を受け取れるのが22歳だったらどうでしょうか?

実際、22歳満期の学資保険は少なくありません。たとえば300万円の学資保険でも、18歳のときに150万円、22歳で150万円と分けて受け取るような商品もあります。

たとえばフコク生命の学資保険「みらいのつばさ」J型なんかはそのタイプです。

22歳のときにも「就学祝い」だとか「子育てを終えた自分へのご褒美」などでお金がもらえればうれしいですが、肝心の大学進学費用が不足すれば意味がありません。

また、「小学校・中学校・高校・大学、それぞれの入学時期にお祝い金が受け取れる」といったタイプの学資保険もあります。

フコク生命「みらいのつばさ」でも、S型を選択するとそれぞれの入学時期にもお祝い金が受け取れるようになっています。

もちろん、分けて受け取るのではなく「一括で大学進学前に受け取れる」というタイプの学資保険もありますよ。

途中で受け取れるお祝い金は受け取らずに据え置きにしておくこともできて、据え置くあいだは保険会社が定めた利率で利息もつきますし、受け取ったうえで利率の良い定期預金に移しておくということもできますよ。

ただし、保険会社に据え置きする場合の据置利率も2016年以降はマイナス金利の影響で下がっています。据置利率は変動するので、据え置き時の利率を確認した上で受け取るかどうかを決めましょう。

払込方法(回数)を選ぼう

実は、払込方法(回数)によっても返戻率は変わります。

保険料の払込方法として一般的なのは月払ですが、そのほか半年払や年払もあるんですよ。

まとめて支払うほど保険料は割引になりますので、保険料の節約になり、結果として返戻率も上昇します。

払込方法は後からでもできますが、支払えるのであれば年払や半年払で契約しておくのがおすすめです。

また、クレカ払いができる保険会社もあります。

普通は銀行引落ですが、クレジットカードで支払えばカードのポイントも貯まるのでお得です。アフラックや日本生命なら、カード払いに対応しています。

参考:(年会費有料あり)ポイント還元率が高いクレカまとめ
参考:(年会費無料のみ)ポイント還元率が高いクレカまとめ

ただし、どのような払込方法を選ぶにせよ、家計が苦しくなるような金額は避けましょう。

学資保険は、途中解約による元本割れというデメリットがありましたよね。
途中解約すれば元本割れ、契約者貸付を利用すれば利息を払わなくてはならないので、無理なく支払える金額で契約しましょう。

わたしが選ぶおすすめの学資保険ランキング

今回改めて、各保険会社の学資保険について調べてみました。

その結果、「わたしならこの学資保険がいいなぁ」というものが3つほどありましたので、ランキング形式で紹介しますね。

  • 1位:ソニー生命学資保険
  • 2位:アフラック夢みるこどもの学資保険
  • 3位:日本生命学資保険

ちなみに調べたのは他にもかんぽ生命「はじめのかんぽ」、明治安田生命「つみたて学資」、フコク生命「みらいのつばさ」、JA「こども共済」、第一生命「こども応援団」「Mickey」です。

また、あくまでも「わたしならこの保険会社を選びたい」というランキングですので、実際に選ぶ際には自分に合ったものを選んでくださいね。

ランキングで紹介した3つの学資保険について、簡単にまとめておきます。

ソニー生命「学資保険」

  • 満期年齢:17・18・20・22歳
  • 払込満了年齢:10・15・17・18・20・22歳
  • 加入年齢の上限:8歳まで

300万円貯める場合のイメージ(Ⅰ型・17・18歳満期の場合)
ソニー生命学資保険のイメージ
※Ⅰ型は満期時の受取金額を基準とするため、中途半端な金額になります。

ソニー生命の学資保険はⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型と3つのタイプがあり、学資金を受け取れるタイミングが違います。

わたしが加入しているⅠ型だと中学入学時・高校入学時・大学入学時の3回に分けて受け取れます。

中学入学時と高校入学時に受け取った学資金は、そのときの金利情勢を考えた上で据え置きにするか、ネット銀行の定期預金などに預け替えするかを決めるつもりですよ。

▼ソニー生命の学資保険はこちら▼

アフラック「夢みるこどもの学資保険」

  • 満期年齢:22歳
  • 払込満了年齢:10・17・18歳
  • 加入年齢の上限:7歳まで

300万円貯める場合のイメージ(22歳満期)
アフラック学資保険のイメージ

アフラックは大学入学時にまとまった金額が受け取れる上、大学入学後は毎年一定金額が受け取れます。

大学進学に特化した内容となっており、払込期間は10歳まで、もしくは大学入学前(17歳or18歳)までか選べるのも良いと思います。

日本生命「学資保険」

  • 満期年齢:22歳
  • 払込満了年齢:5年・10年もしくは17・18歳
  • 加入年齢の上限:6歳まで

300万円貯める場合のイメージ(お祝い金無しプラン・22歳満期)
日本生命学資保険のイメージ

日本生命の学資保険もアフラックと似ていますが、満期学資金が1回多いのが特徴です。

大学卒業時にももう1回受け取れるので、就職で1人暮らしをする際の引越し費用として使ったり、将来の結婚資金として残しておく、といった使い方も考えられますね。

さいごに

学資保険に加入するとしても、家庭によって最適な商品は異なります。

契約者(親)、被保険者のデータをもとにシミュレーションしてみないと最適な学資保険は見つけられないので、必ず複数の商品で見積もりをした上で契約を決めてくださいね。

もし、学資保険を検討されているのであれば、保険の無料相談サービスを使うのがおすすめです。

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この記事を書いた人

なつみと

節約はするけど好きなことにお金を使うのが大好きなWebライター・webライティング講師。節約に関する知識が豊富な反面、必要なものにはどんどんお金を使っていく性格のため「メリハリあるお金の使い方」を発信していきます!

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