季節が変わり、衣替えをするときに気になるのがダウンの存在ですよね。
ダウンって、かさばるから収納に苦労するんですよね。圧縮袋などを使って空気を抜いて、小さくしてクローゼットにしまっておきましょう。
ただ、その前に!
クローゼットにしまう前に「今年の汚れ、今年のうちに」と新たな気持ちになるためにも、クリーニングに出したいところです。
でも、ダウンのクリーニング代って結構高くて困りますよね。そんなときのためにとっておきの方法があるんです。
ダウンは家で洗える?!
ナチュラルクリーニングの先生をしている友人、本橋ひろえさんのクリーニング教室に参加してみたところ、「ダウンは家で洗える」という情報を入手しました。
聞きかじりの我流ではありますが、早速やってみましたので、今回はその様子を書いてみたいと思います。
ダウンの中身は羽毛がメインです。水に濡らすと乾く時にからんで固まってしまったり、よれてしまったりします。
ですので、全体をジャバジャバ洗う回数はできるだけ減らしたほうがよく、基本的に部分洗いで対応します。
具体的には「手首周り」「首周り」「裾のあたり」といったところでしょうか?
ダウンはサイズ的にもかさばりますし、羽毛の特性上、干す前に絞りきることはしないほうがよいそうです。
今の時代はお風呂場に乾燥機がついているマンションも多いですから、本来なら「お風呂で洗ってお風呂に突っ張り棒をつけて乾かす」という方法がベストだと思われます。
ですが、我が家にはお風呂に取り付ける突っ張り棒もありませんし、家族の誰かが「すぐにお風呂に入りたい」と言った時に、毎回移動させる場所もありません。
そのため「ベランダに干す」ということが前提になります。直線距離で近いのが台所なので、この際キッチンの排水溝をきれいにしたついでに、ダウンも洗ってしまおうと考えました。
実際にダウンを部分洗いしてみます
まず、排水溝に重曹とクエン酸をふりかけ、45度くらいの温度のお湯を注いで化学反応を起こし、排水溝をきれいにします。これはとてもきれいになるのでオススメです。
シンクの中もきれいに洗ったら、排水溝の網の部分にスーパーのレジ袋をかませて、水流を止めます。こうすることでシンクが大きな洗面器の代わりになります。
ぬるま湯を少し張りながら、重曹と液体洗剤(これはパックスナチュロンのものです)と過炭酸ソーダを溶かします。
この日やってみた割合は、重曹1に対して、液体洗剤2と過炭酸ソーダ2くらい。ちなみに過炭酸ソーダとは過炭酸ナトリウムのこと。
「酸素系漂白剤」と呼ばれて漂白剤、除菌剤、消臭剤としてよく使われており、白さを強調する合成洗剤にもよく含まれています。
毛や絹などのアルカリに弱いデリケート素材や、草木染めや生成りなど、色落ちしやすいものには使わない方がよさそうです。
使う用具はこちら。小さな洗濯板と洗濯ブラシです。両方とも百均で売っています。
洗う前はこんなに汚れていました。まったく気付かなかったのが恥ずかしいくらいです。
基本的にはダウンは部分洗いがおすすめとのことだったので、汚れた部分をブラシで洗っていきます。
と、言いつつも「手首」「裾」「首の部分」と洗っていきながら、結局気づいたら他に気になった部分も含めて、ジャブジャブ洗ってしまいました。
そして、洗った結果がこちら!
軽くブラシでこすって、よくすすいで洗ったあとです。
きれいさっぱり!
乾かす時の注意は「間隔を持って干す」「水気を拭く」「乾いてからほぐす」
洗った後のダウンは、ぎゅっと絞ると縫い目の中で羽毛や綿が固まって乾いてしまいます。
そのため軽く水を絞って抱えるようにして走り、ベランダに持って行きました。
十分な間隔をもって干し、固まりそうな部分をほぐします。
そのあと表面の水気をタオルなどで拭いて、少しでも乾きが早くなるようにします。
ポリエステルのダウンは特にシワが寄りやすいので、やさしく伸ばしておきましょう。
干したダウンの下には滴る水たまりができています。
それでも晴れた日なら朝洗って夕方にはもう乾いてしまいました。さっぱり!
十分乾いたら、羽毛や綿をほぐしながらよれを直し、ふわふわに戻します。
ついでに五徳もきれいにしてしまおう
せっかくだったので他の服(色つきでないもの)も何着か洗いました。
排水溝がレジ袋でふさがっている今のうちに、五徳やコンロのパーツも丸洗いしましたよ。
もう一度シンクをきれいにしたら、キッチンもスッキリ!
やってみてわかった改善点
来年ダウンを洗う時は、お風呂で洗ってお風呂で干そうと思います。
「丸洗いする場合は、洗剤を作った浴槽の中に家中の上着をポイポイ入れて、踏んで洗えばすごくラクなのかも!」と感じたからです。そのほうが、すすぎもしやすそう。
ダウンは部分洗いだけにしても、洗ってすぐその場に干せたら、さらにラクだろうなと思います。そのあとすぐにお風呂を掃除してしまえば、さらに効率がよさそうですね。
料理教室や編み物教室などはたくさんありますが、なぜ正しい洗濯のやり方には学校がないのでしょう?
結婚して子供ができても、迷いながら洗濯をしている人は多いかもしれません。
そんなとき、ナチュラルクリーニングなら、もう掃除も洗濯も場所ごとの洗剤を買う必要がなくなります。
汚れの性質によって、重曹やクエン酸など食品由来のもので落とせるから手肌も安心です。
私もまだまだ学び始めたばかりですが、掃除や洗濯が「義務」ではなく「実験」のように感じられて、毎日の掃除洗濯がとても楽しくなりました。
これからも試行錯誤しながら、便利な情報を見つけ次第、またご紹介しますね。
参考:『ナチュラル洗剤で安・楽・早ラクチンおそうじ虎の巻保存版』本橋ひろえ – Amazon
参考:ナチュラルクリーニング講師、本橋ひろえさんの「ナチュラルクリーニングクラス」
おまけ:クリーニングを使うなら宅配サービスを
やっぱり、自分でクリーニングするのは面倒だと思うなら、宅配サービスを使うのがおすすめです。
家から出ずにクリーニングができますよ。