【レビュー】Omoidori(オモイドリ)を使ってみた感想

森山愛美夏の画像

小さな頃から、親が心を込めて作ってくれたアルバムは、見返すと昔の思い出が鮮明に蘇ってきます。

ですが、その多くはしょっちゅう見るわけではなく、だからといって捨てることもできず押入れに眠ってしまっています。

整理したいからと言って、世界に一冊しかない家族アルバムをバラバラにして、スキャンするのも何だか抵抗があります。

しかも台紙から剥がそうとして失敗したり、撮ろうとしても反射してうまくいかなかったり……。

そんな小さな「困った」を一気に解決してくれる、新しいコンパクトスキャナー「Omoidori(オモイドリ)」が、最近発売になりました。

自炊愛好者に有名な「ScanSnap」シリーズなどを開発したPFUが、長年培ってきたスキャナ技術を生かした新製品です。

「これは期待できるかも?」とテスト機を使って、さっそくいろいろ取り込んでみました。

すると意外と、アルバム以外のものも便利に取り込めてしまうことがわかりました。

今回は、その使用感をレポートしてみたいと思います。

Omoidoriの使い方

かさばるアルバムの写真をデータ化できる「Omoidori」を使ってみた

omoidori

Omoidoriは、310gしかないので簡単に持ち運べ、コンパクトで手になじむ大きさです。

iPhone6より小さいiPhone5くらいのサイズに合わせたサイズで、プラスチックのアジャスター部品と、単4電池が同梱されています。

写真にかぶせるようにしてスキャンしていく密閉型タイプです。

電池を入れたOmoidori

電池を入れる場所は、本体をパカッと開いた内側にあります。

単4電池2本で、1,000枚くらいスキャンできるそうです。

実際にL版写真を取り込んでみましょう

Omoidoriの対応写真サイズはL版(89×127ミリ)と2L版(127×178ミリ)です。

使い方は、まずiPhoneにOmoidoriのアプリをダウンロードします。

L版写真

L版はこのように縦に置いて、緑の枠内に合わせたら真ん中のOmoidoriボタンを押すだけ。

とても簡単です。

どんな仕組みかというと、Wスキャンという左右から光を当てる特許出願した技術が使われているそうです。

Omoidori本体の中にあるLEDライトが、写真を両サイドから照らし、一度の撮影で2枚の写真を撮影します。

それらを合成することでテカリのない自然な画像を取り込めるというわけです。

アルバムから剥がすことなく、管理してある状態で撮影できるところがうれしいですね。

写真は一度シャッターボタンを押すと、まず右側がくっきり写った写真が撮影されます。

omoidori左側撮影

そのすぐ一瞬後に左側がくっきり写った写真が撮影されます。

完成写真

Omoidoriの中で合成された写真は、こんな感じです。

とてもハッキリくっきり写っています。

また、画面にあるプレゼントマークを押すと、このままプリント注文ができてしまいます。

プリント会社はFUJIFILMです。

FUJIFILMのプリントサービスは若干高価なので、もし気になる場合はネットプリント専門店の「しまうまプリント」などで頼んでも良いかもしれませんね。

Omoidoriの完成写真

実際に撮影され、スマホのカメラロールに取り込まれた写真はこんな感じになります。自動で赤目補正もしてくれます。

写真は私の幼少期のものです。

カメラに向かって上手に笑えない子だったので変顔ばかりが残っています。

古くてシワシワになってしまった写真もフォトプレッサーがあれば心配なし!

Omoidoriは、経年劣化でシワシワになってしまった写真を押さえながらスキャンする、フォトプレッサーがオプションで同時発売されています。

価格は、2,700円です。

フォトプレッサー

このフォトプレッサーを取り付けるのもとても簡単で、ただOmoidoriの本体の下部にはめるだけでした。

マグネットの力で「ここだよ」とフィットして導いてくれるので装着しやすいです。

フォトプレッサーをセット

さっそく家にある、小さくて縮んでしまった写真を取り込んでみようと思います。

フォトプレッサー

普通にスキャンするにはテカってしまいがちな古い光沢紙です。

フォトプレッサーに写真を入れた

フォトプレッサーを装着したOmoidoriをかぶせてみると、こうなります。

ちゃんと顔認識されているところがすごいですね。

また、今回の写真にはありませんでしたが、日付つきの写真であればアプリで日付情報を認識できる機能があるそうです。

写真をスキャンする上で「撮影した日ではなくデータを取り込んだ日の日付情報で並ぶと、かえって整理しづらくなる」というのはよくあることですから、この機能はとても嬉しかったです。

omoidoriでスキャン後

実際にスキャンされカメラロールに残された写真は、こんな感じになりました。

端もよれていませんし、テカっていません。

写真のスキャン以外にできること

プリクラもデータ化しよう

プリクラサイズ

3cmサイズのプリクラも、Omoidoriで取り込むことができます。

早速我が家でも、3cmサイズの写真を取り込んでみました。

プリクラが出てこなかったので、印刷したシール写真ですが、かなりはっきりスキャンできています。

MOLESKINE(モレスキン)の見開きも

このOmoidoriを知ったとき「この使い方ができたら嬉しいな……」と思っていたのは、MOLESKINE(モレスキン)に書き続けていたレシピノートのデータ化でした。

2Lサイズが取り込めるということは、ノートの見開きサイズなら取り込めるということになります。

たくさんあるレシピの走り書きのうちのひとつを、早速取り込んでみます。

モレスキンをスキャン

まずアプリの右下にあるサイズ指定を「2L版」に合わせたら、見開き左側ページを緑色の枠内に合わせてスキャンします。

モレスキンをスキャン

次にそのまま右側にずらして緑色の枠内に合わせてスキャンします。

この時、左側のページも少しスキャン範囲内に入れておくことを忘れないようにしなければなりません。

この範囲があることによって、自動で合成する時にデータが重なり合い、取り込み失敗率が格段に低くなります。

モレスキンのノートを合成

左側ページと右側ページを撮影したら、すぐにその継ぎ目を重ねて自動で合成してくれます。

この時に継ぎ目が少なかったりわかりづらかったりすると「合成できませんでした」と表示され、データは残りません。

見開き部分が真っ白だと、認識されずに合成が失敗してしまうので、そこにハートや星など、簡単な絵を描いておくと取り込みやすくなります。

モレスキンのレシピ

カメラロールに残った取り込み後の画像はこちらになります。

ちゃんとテカらず見開きスキャンできています!

手帳も見開きでスキャンできる!

手帳をスキャン

また、番外編ですが「モレスキンもスキャンできるなら、手帳もいけるんじゃない?」というわけでやってみました。

L版モードに戻して撮影してみます。

スキャンされた手帳データ

上下が少し切れてしまいますが、きれいに取り込むことができました!

ちなみに見開きでもやってみたところ、残念ながらL版サイズで取り込んだ時と同じように、上下が切れてしまうのに加え、左右の端も切れてしまいます。

そのため、もしもデータ化前提ならば、手帳は上下左右外側1cmほど空白部分を残して書き込んでいくと良いでしょう。

私もデータ化の可能性を考えて、これからはスペースを開けて書いていこうと思います。

従来機「SnapLite」と比べると、写真は「Omoidori」

Omoidoriをリリースした同社には、「SnapLite」という卓上ライト型スキャナも発売しています。

ライトの上部にiPhoneを置く部分があり、アプリと連動して書類や本をスキャンし、iPhoneのカメラロールにスキャン後の画像がトリミングされて保存されていくものです。

これもとても便利なスタンドライト型スキャナーでした。

私も日常的に、子どもの学校書類や図工作品をスキャンして夫婦で共通管理したりして愛用しています。

特にA3サイズのプリントを印刷する時は、このSnapLiteの合成機能が大活躍します。

アダプタを使わなくては取り込めないScanSnapよりも、気軽に取り込めます。

ですが本や写真をスキャンする時には、どうしてもテカって一部が見えなくなってしまうことに困っていました。

取り込んだ写真の自動トリミングが連続で失敗していたことも一度や二度ではありません。

後になってカメラロールを見て「結構失敗してたのね…」と気づいて、半数近く取り込み直したこともありました。

これまで使っていた「ScanSnap」も、バラバラの写真を取り込むのはあっという間ですが、ゆがんだものや小さな写真はうまく取り込めず、詰まってしまうことがありました。

けれど「Omoidori」は、そんなこれまでの機種が対応できなかった部分をちゃんと埋めてくれる機種でした。

実家のアルバム整理だけでなく、さまざまな使い方ができる!とわかり、とてもうれしかったです。

大切な思い出をきちんと残して守るために

今回実際に「Omoidori」を使ってみて、文庫サイズより少し小さなサイズのノートも、見開きで取り込めることがわかりました。

これは大きな収穫です!

幼稚園や小学校で買わなければならない写真や、アルバムにはさみ忘れていたバラバラの写真も、まとめてフォトブックにしたりデータとして管理しておいたりすることができます。

結婚式のプロフィールムービー作りや、今昔写真にも使えそうです。

PFUの開発の方々は「東日本大震災で被災した方々が、最初にビニール袋に入れて持ち出そうとしたのがアルバムだった」という場面をテレビで見て「発売できるように開発を続けなくてはいけない」と思ったそうです。

「データ化して全て断捨離」というのもありかもしれませんが、大切な思い出を確実に守るためにも、思い出を新しい形で残していくことは良いかもしれませんね。

この記事を書いた人

CM音楽、作詞作曲、歌手、翻訳、ライター、料理講師。 卵乳アレルギーの8歳と1歳の母。出産を機に自分も同じアレルギーを持っていたと知り、卵乳製品を使わない料理やマクロビオティックを実践。中医学(薬膳)も学ぶほぼベジタリアン。作詞作曲業、執筆業のかたわら、さまざまな自然酵母のパンと焼き菓子、妊娠出産授乳期の食事、菜食と肉食ごはんの同時レシピ、アレルギー対応食などを専門としている。