電気料金に加算されたり引かれたりしてる「燃料費調整額」とは?電力自由化で気になったので調べてみた

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こんにちは、ミラクリを運営している小林敏徳(@enrique5581)です。

2016年4月から電力自由化が始まりましたね。

ぼくはまだ電力会社を切り替えてはいませんが、電力に興味を持って色々と調べています。

そこで「燃料費調整額」の存在を知り、電気料金と密接な関係にあることが分かりました。

実は電気料金に含まれている燃料費調整額。
今回は、燃料費調整額の仕組みについて紹介していきますね。

燃料費調整額の仕組み

電力自由化のお陰で理解した電気料金の仕組み

ぼくは恥ずかしながら最近まで「電気料金の仕組み」を知りませんでした。

それどころか、電気料金明細書をしっかりと見たこともなく、毎月の請求額をチェックするだけ。

電力自由化をきっかけに調べてみて、電気料金が以下の項目で成り立っていることを知りました。

  • 基本料金
  • 従量料金(電気量料金)
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金
  • 燃料費調整額

「基本料金」「従量料金」は、各電力会社で定められており、電気の使用量に合わせて支払うもの。これはイメージしやすいですよね。

次の「再生可能エネルギー発電促進賦課金」ですが、これは電力の買い取りにかかった費用が、電気使用者に請求されるものです。

そして最後の「燃料費調整額」とは、どのようなものなのでしょうか?

「燃料費調整制度」は発電コストを負担する仕組み

「燃料費調整額」とは、発電の原材料コストを利用者が負担するものです。

以下の原材料の輸入価格は、為替の影響で常に変動しています。

  • 原油
  • LNG(液化天然ガス)
  • 石炭

毎月同じだけの「燃料費調整額」を請求すると、タイミングによっては過払いになり、損をしてしまうんですよね。

ですから原材料が値上げされたときは電気料金にプラス、逆に値下げされたときは電気料金からマイナスし、お互い損のないようにする仕組みです。

発電にかかった原材料コストを電気料金で調整する仕組みを「燃料費調整制度」といいます。

「燃料費調整額」は電気料金明細書に記載されている

電気料金明細書をよく見てみると、燃料費調整額の項目がありました。

関西電力の電気料金明細書(燃料費調整額)

2016年1月に、うちでかかった関西電力の燃料費調整額は「-473.99円」でした。

原材料コスト次第ではありますが、電気料金が値引きされるのは得した気分ですね。

1kWhごとに燃料費調整額が設定されます。

燃料費調整額の計算方法

関西電力の電気料金明細書

今回は、マイナスになっていて得していましたけど、燃料費調整額はどのように算出されているのかが気になるところです。

「基準燃料価格」「基準単価」は電力会社によって異なる

発電コストの基準となる「基準燃料価格」と、原材料コストの計算に使う「基準単価」は、各電力会社によって異なります。

表にしてみると一目瞭然ですね。

電力会社名基準燃料価格基準単価
北海道電力37,200円19.3銭
東京電力44,200円22.8銭
中部電力45,900円22.9銭
関西電力40,700円21.1銭
九州電力33,500円16.6銭

上記の基準燃料価格よりも原材料コストが多かった場合は、その差額を電気料金にプラスし、少なかった場合はマイナスされます。

燃料費調整額の計算式はどの電力会社も共通

燃料費調整額の計算式は、どの電力会社も共通です。

「平均燃料価格」とは、実際にかかった原材料コストの平均値です。

  • プラス調整:(平均燃料価格 – 基準燃料価格) × 基準単価 / 1,000
  • マイナス調整:(基準燃料価格 – 平均燃料価格) × 基準単価 / 1,000

計算式に関西電力の数値に当てはめてみると、以下のようになります。

  • プラス調整:(平均燃料価格 – 40,700円) × 21.1銭 / 1,000
  • マイナス調整:(40,700円 – 平均燃料価格) × 21.1銭 / 1,000

燃料費調整額はあくまでも必要コストなので、自力で安くする方法はありませんが、料金の仕組みだけでも知っておきましょう。

仮に、マイナス調整で平均燃料価格が50,000円だとしたら、以下の計算式になりますよ。

(40,700 – 50,000) × 0.211 / 1,000 = -1.9623

この場合は、-1.96円になるのかな。

電気代に加算されるタイミングは確定の3ヶ月後

「燃料費調整額」は、値段が確定した3ヶ月後の電気料金に加算されます。

平均燃料価格算定期間燃料費調整単価の適用期間
1〜3月6月分料金
2〜4月7月分料金
3〜5月8月分料金
4〜6月9月分料金
5〜7月10月分料金
6〜8月11月分料金
7〜9月12月分料金
8〜10月1月分料金
9〜11月2月分料金
10〜12月3月分料金
11〜1月4月分料金
12〜2月5月分料金

燃料費調整額は、個人の努力で節約できるものではありませんが、発電コストを知っておいて損はないと思います。

ぼくも今後は電気料金明細書を詳しくチェックしようと思いました。

発電コストを知ると節約意識が高まる

electrical-cost2

ぼく自身がそうなのですが、ちょっと複雑な計算式を見るだけで面倒に感じてしまいますよね。

でも、そもそものコストや原価の仕組みを理解すると、自然と節約意識が高まってきます。

「燃料費調整額」それ自体を節約する方法はありませんが、例えば値上げしているとき、節電の努力をすれば電気料金のアップは防げますよね。

1kWhごとに燃料費調整額がかかるので、そもそもの電気使用量が少なければ、燃料費調整額も安くできます。

自分でどうにもできないコストがあるからこそ、自分の行動でなんとかなるコストに目を向けましょう!

さいごに

電力自由化のお陰で、電気料金とあらためて向き合うことができました。

「燃料費調整額」「発電コスト」なんか、自分に関係ないことだと思っていましたが、実は電気料金と密接なんですよね。

料金の仕組みを知っておくと、電気についての理解が深まりますよ。

一度、毎月届いている電気料金の明細をチェックしてみてくださいね。

ぼくの住んでいる関西エリアの電気料金の仕組みは、以下のページが詳しいですよ。

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この記事を書いた人

小林 敏徳

Toshinori Kobayashi/Japan/Osaka/Twitter:@enrique5581 プロフィールはこちらインタビューされた記事対談記事もどうぞ。

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