「お弁当箱はお弁当の時だけ」と、特別なとき以外、棚の奥にお弁当箱をしまったままにしがちです。
その上、家族の人数が多いと人数分のお弁当箱を用意しなければならず、意外と収納も大変なのです。
時々必要になる物だから、断捨離するわけにもいきません。
けれど、このお弁当箱、実は外出先など以外でも使い道がたくさんあるのです。
思わず盲点だった!と膝を打つ、お弁当箱が活躍する8つの使い道をご紹介します。
(1)タッパーやバット代わりに使う
翌日使わないお弁当箱は、常備菜や下ごしらえをした材料を入れておくのに便利です。
プラスチックやステンレスのお弁当箱は、保存容器に使うのがおすすめです。
特にステンレスのお弁当箱は、下茹でした野菜を保存しておくのにちょうど良いのです。
我が家では工房アイザワの角型ランチボックス小を、子どもの幼稚園年少時代に、角長ランチボックススリムを年長時代に買いました。
これがパッキンも外しやすく洗いやすい上に、ステンレスだから急速冷凍にも向いていて、バット代わりにもうってつけなのです。
ちなみに、曲げわっぱや木のお弁当箱はレンジをかけられませんので、保存用タッパーとして使うのではなく、食器代わりにするのが良いでしょう。
(2)味をたしかめるために使う
子どもたちが、学校にお弁当を持って行くという家ならば、お弁当箱はふだん使いするものです。
けれど、お弁当箱となるといつも食卓に出しているものとは違い、出来立てではなく時間が経ったものが、子どもたちの体の中に入ります。
特に夏場は湿度や気温の変化により、傷んでしまったり、味が変わってしまったりする心配があります。
そこで、同じ中身のお弁当をもう1つ詰めて、同じくらいの気温変化の場所に置いて、同じ時間に食べてみるのです。
作りたては温かくて美味しかったけど、冷めたらどうなるのか。
味の濃さはちょうど良いか、薄すぎないか、油っぽくないか、水っぽくなっていないか。
お弁当ならではの味の変化を、事前に確かめるのにも予備のお弁当箱はとても便利です。
(3)普段から食器代わりに使う
普段から、お弁当箱を食器代わりに使うと、洗い物も少なくラクな上に、ちょっと特別な気分を味わえます。
食事のメニューがどんぶりの日も、お弁当箱は活用できます。
木のお弁当箱なら、ごはんの上にウナギを乗せて、うな重のようにすることもできます。
いつもと違う食器を使うだけで、気分転換になりそうです。
(4)運動会などのイベントごとにはお弁当箱でお昼を持参
お重よりもコンパクトで軽く、かさ張らない入れ子型のお弁当は、イベントごとのランチにぴったりです。
我が家のある日のお弁当は「おいなりさんと唐揚げとアンパンマン高野豆腐とウィンナー」でした。
おかずを野菜やお肉など食材やテーマで分けたり、緑、黄色、赤など色で小分けにして詰めたりするのも、開けたときの驚きと楽しみを増幅させてくれそうです。
いろいろな○○弁当をつくろう
ここからは、ふだんの暮らしに取り入れられそうな、○○弁当をご紹介します。
一緒に暮らしている家族や恋人など、生活に合った○○弁当があるだけで、ワクワク感が増すこと間違いなしですよ!
(5)おやつ弁当(軽食)
子どもたちは、学校から帰ってくるやいなや、すぐ「お腹空いた!」と言います。
けれど市販のスナック菓子や甘いものばかり出していても、健康を考えるとためらってしまいますよね。
「何か食べたい」と言う子どもたちのために、あらかじめ小さなお弁当を作っておくのです。
おやつを食べる前に、まずはこの小さなお弁当を出して「これを食べ終わっても、まだお腹がペコペコだったらお菓子を食べて」と言うと、たいてい甘いものを食べたがらなくなります。
(6)お疲れ様弁当
夜遅くまで仕事をがんばっている、旦那さんや奥さんに作ってあげたいのが、「お疲れ様弁当」です。
「お味噌汁はコンロにあります。温めて食べてください」とメモを添えておけば、子どもと寝落ちしても安心です。
(7)おかずだけ弁当
おかずだけをお弁当箱に詰めておいて「ご飯は炊きたてを」という、ちょっとした贅沢を楽しめるお弁当です。
この日のおかずは、豆腐のステーキの上に人参で作ったふりかけをかけ、コーンの下だけに子どものお弁当の残りの混ぜごはんを詰めました。
もちろんこれだけで足りるはずもなく、お昼はホカホカに炊きたてのご飯を一緒にいただきました。
(8)離れていても一緒。同じ時間に食べる
子どもが遠足に持っていったお弁当と、同じものを自分用に作ります。
この時は親子遠足だったのですが、私が妊娠中だったので夫が娘に付き添いました。
子どもと同じお弁当を、同じお昼の時間に食べて、遠足に行っている子どもの様子を思い浮かべます。
同行できなかったけれど、離れていても子どもたちのことを思える、大事な時間なのです。
夕方、元気に帰ってくる娘の「楽しかったよ!」の笑顔を待ちながら、いただきました。
さいごに:いつもの食卓にお弁当箱を
このようにキッチンカウンターに置きっぱなしにせず心がけて使うと、お弁当箱は家族の交流のためにも、野菜の保存のためにも意外と使い心地が良いものです。
とりあえず食材の保存さえできればいいや、と思ってタッパーを買うよりも、お気に入りのお弁当箱を選び抜いて、ふだん使いしてみてはいかがでしょうか?