電力自由化のメリットは何?デメリットはあるの?電気代を安くするために知っておきたい基礎知識とは

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こんにちは、ミラクリを運営している小林敏徳(@enrique5581)です。

2016年(平成28年)4月1日以降は「電力小売りが全面自由化」され、電気を自分で選んで購入できるようになりました。

国から指定された電力会社だけではなく、一般企業が電気市場に参入することで電気代が安くなり、他のサービスと一緒に申し込みをすることで割引になることが期待されます。

そもそも電力自由化とは何なのか?と、メリット・デメリットなどをご紹介します。

電力自由化のメリット・デメリット

電力自由化とは?

電力自由化とは、2016年(平成28年)4月1日以降に行われる「電力小売りの全面自由化」のことです。

それまでは大手電力会社の電気しか買うことができませんでしたが、新規参入した一般企業からも購入できるようになります。

電気料金の明細票

今までは電力会社を選ぶことができず、価格も決まっていた。

今までは「電気事業法」の規制により、家庭向け電気の供給業者は決められていました。

  • 北海道電力
  • 東北電力
  • 北陸電力
  • 東京電力
  • 中部電力
  • 関西電力
  • 中国電力
  • 四国電力
  • 九州電力
  • 沖縄電力

電力会社を自分で選ぶことはできず、住む地域によって自動的に決定されましたよね。

例えばぼくが住んでいる大阪府では「関西電力」から電気を購入し、届いた請求書に記載された料金を支払うことになります。

今まではそれが当たり前だったので、とくに理不尽さを感じることはなかったですけどね。

いろんな料金プランを選択できて、割引システムもあるサービスを一般企業が提供しているのに対して、電気に関してはメリットがほとんどありませんでした。

電気代が値上がりしている理由

2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で、家庭用の電気代が当時よりも20%値上がりしています。

その理由は現在も除染作業が続く福島第一原子力発電所事故で「原子力発電」が見直され、「火力発電」の割合を増やしているからなんですよね。

火力発電は原子力に比べてコストがかかりますが、原発事故のリスクを考えてエネルギー供給の仕組みを少しずつ変えているのです。

そして将来的な供給が期待される「再生可能エネルギー」の費用が賦課金として電気料金に上乗せされているのもコストアップの原因です。

光熱費は家計の大きな割合を占めるので、上手に節約したいですよね。

電力自由化の歴史と2016年以降の流れ

電力自由化は2016年4月1日からスタートしますが、実は2000年からその準備が進められてきました。

  • 2000年3月:大規模ビル向け「特別高圧電力」の自由化
  • 2004年4月:中小規模ビル向け「高圧電力」の自由化
  • 2005年4月:中小規模ビル向け「高圧電力」の自由化拡大

そして2016年以降の流れは以下の通りです。

  • 2016年1月:電力会社・料金メニュー切り替えの受付スタート
  • 2016年4月:家庭向け「低圧電力」の自由化

2016年1月に入ってから「ソフトバンクでんきが始まります!」などのテレビCMを見かけないでしょうか?

新規参入した企業による申し込み受付が1月からスタートしているため、利用者を集めるために積極的なCMをしています。

電力自由化のメリット

電気(照明)

電力自由化によって誰でも発電所を作り、電気の供給業者になることが可能になりました。

約7.5兆円市場と言われる電力市場は新規参入企業にとっては大きなビジネスチャンスになりますが、一般家庭におけるメリットはあるのでしょうか?

電気代が安い供給業者を選ぶことができる

一般企業が電気市場に参入することで、電気代が安くなる可能性があります。

たとえば携帯電話サービス各社が「格安プラン」「セット料金」「キャッシュバック」を提供していますが、この競争が電気市場でも行われることで電気代が安くなることが予想されます。

今までのように、言われるがままの料金を支払うのではなく、家計節約にメリットのある業者を選べるのはうれしいですよね。

家計(光熱費)節約の選択肢が増える

電気市場の競争が激しくなると、割引やポイントシステムが採用される可能性があります。

  • ガスとセットのご利用で料金を10%オフ
  • 昼間の電気代が安くなるプラン
  • 携帯電話を購入すると5%キャッシュバック
  • 22時以降は◯円で電気使い放題プラン

将来的に上記のようなプランが選べるようになったときに、光熱費節約の選択肢が増えることになります。

電力自由化のデメリット

電気のスイッチ

電力自由化にはメリットは利用者にとってうれしいものですが、デメリットはあるのでしょうか?

電気供給が安定しない可能性

今までは国が指定した大手電力会社から電気が供給されていましたので、大規模な停電はほとんどなく、安定していましたよね。

しかし、不慣れな一般企業が供給をはじめたときに、人為的ミスや自然災害によって停電したり、供給会社が倒産してしまったときに電気がストップしてしまう可能性があります。

想定外の事故にも対応できるようなバックアップ体制をつくることは企業側の努力に委ねられますので、利用者ではどうすることもできません。

電気料金がアップする可能性

いざ電気供給がスタートしたときに、企業が想定していたよりもコストがかかり、電気代がアップする可能性もあります。

今までは「電気事業法」によって規制が行われていましたが、電力自由化によって価格設定も供給者の自由になり、これは逆に言うと電気代が値上がりしたときに止める手段がないということです。

すべての家庭で使われている電気のコストアップを国が黙認することは考えにくいですが、可能性としてはあり得ます。

料金プランが複雑化して分かりにくい

各社が「お得な料金プラン」を打ち出すことで、結局どの供給会社と契約すればいいのか?と、どのプランを選択すればいいのかが分かりにくくなる可能性もあります。

ぼくがそうであるように、電力自由化をきっかけに初めて電気代と向き合う人は、月々の電気使用量すら把握していないことが多いと思います。

供給会社の「安くなりますよ!」を信じて契約した結果、「大手電力会社のほうが安かった…」と感じてしまう可能性がありますので、今までの電気使用量と料金を振り返りながら、しっかりと勉強しておく必要があると思います。

デメリットはどうやって解消すればいいのか

電力自由化のデメリットは3つありました。

  • 電気供給が安定しない可能性
  • 電気料金がアップする可能性
  • 料金プランが複雑化して分かりにくい

デメリット解消に必要なのは、どんなことなのでしょうか?

基礎知識が身につくまでは契約しない

これが一番大切です。

電力自由化がスタートすると新規参入企業が営業をはじめ、たくさんの魅力的なプランを発売しますが、「安い」だけに目がいくと「安定供給」がおろそかになり、その逆パターンもあると思います。

料金プランのメリットとデメリットを自分自身で判断できるようになるまでは、新規契約することはやめておくのが良いと思います。

口コミ・比較サイトを活用する

2016年4月に電力自由化がスタートして半年もすると、たくさんの口コミ・比較サイトが開設されるはずです。

すると実際の利用者から「料金」「安定供給」「不具合」などの口コミが書き込まれますので、”ナマの声”を参考にしながらプランを選んでいくことも大切です。

電力と一緒に、供給会社の基礎知識と評判も調べていきましょう。

電力自由化に参加している企業(サービス)の一覧

2016年(平成28年)1月18日現在で、電力供給会社に登録されている企業は100社以上あります。

  • 株式会社F-Power
  • イーレックス株式会社
  • 日本アルファ電力株式会社
  • 昭和シェル石油株式会社
  • 株式会社ケイ・オプティコム
  • エネサーブ株式会社
  • 中央電力エナジー株式会社
  • 静岡ガス&パワー株式会社
  • 出光グリーンパワー株式会社
  • 中央セントラルガス株式会社
  • 伊藤忠エネクス株式会社
  • JXエネルギー株式会社
  • 三井物産株式会社
  • オリックス株式会社
  • リコージャパン株式会社
  • 伊藤忠商事株式会社
  • KDDI株式会社
  • 株式会社ジェイコムイースト
  • 株式会社ジェイコムウエスト
  • 丸紅新電力株式会社
  • 王子製紙株式会社

※ 上記は抜粋です。詳しくは資源エネルギー庁の「登録小売電気事業者一覧」をご覧ください。

携帯電話のKDDIやケーブルテレビのジェイコム、ガソリンのJXや出光などが登録されていますので、料金プランが楽しみです。

自分ならどう使うか?

ぼくがどの供給会社を利用するかはまだ決めておりませんが、よく利用しているガソリンスタンドの「ENEOS」から発売される「ENEOSでんき」が気になっています。

ENEOSでんきの基本料金

ENEOSでんきの基本料金は、アンペア数によって異なります。

  • 10A:280.80円
  • 15A:421.20円
  • 20A:561.60円
  • 30A:842.40円
  • 40A:1,123.20円
  • 50A:1,404.00円
  • 60A:1,684.80円
  • 6kVA以上(49kVAまで):280.80円

ENEOSでんきの従量料金

従量料金は、使えば使うほどお得になる仕組みです。

  • 最初の120kWhまで:20.76円/kWh
  • 120kWhをこえて300kWhまで:23.26円/kWh
  • 300kWhをこえる分:25.75円/kWh

ENEOSでんきのお得な割引特典

ENEOSでんきは、ガソリンスタンドと併用することでより安くなる特典があります。

  • 2016年1月1日〜3月31日までに申し込みをすると初月2,000円割引
  • ENEOSカードで給油をするとガソリンが2〜7円/Lの割引
  • 1〜2年で0.2円/kWhの割引、3年目以降は0.3円/kWhの割引
  • 提携クレジットカードの支払いでポイントが貯まる
  • Tポイントが「200円=1ポイント」貯まる

電力会社とのコスト比較は必要ですが、少なくともガソリンスタンドやクレジットカードを併用することでかなり節約できそうです。

ぼくが利用している「ANAカード」であれば「200円=1マイル」が貯まりますので、もし契約したときにはクレジットカード払いを活用します!

ANAカードとENEOSのお得な活用方法は下記の記事をご覧ください。

さいごに

電力自由化は光熱費を節約できるチャンスになると同時に、価格面と供給面にはまだまだ不透明な部分が多いので、4月1日以降の状況を見つつ、基礎知識をしっかりと学んでいきたいと思います。

せっかくなら電気代を安くしたいですからね。

おまけ:冷暖房(エアコン)の電気代を節約する方法

夏場と冬場はエアコンを活用すると電気代が高くなってしまいます。

電気代を節約する方法は以下のページが詳しいですよ。

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この記事を書いた人

小林 敏徳

Toshinori Kobayashi/Japan/Osaka/Twitter:@enrique5581 プロフィールはこちらインタビューされた記事対談記事もどうぞ。

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