わたしが大掃除をしなくなったのは、22歳ぐらいのときに「ドイツ流シンプル掃除学」という本を読んだことがきっかけでした。
そこからしばらくドイツ流の家事のやり方だとかドイツのインテリアなどにハマったのですが、どうやら、ドイツでは「大掃除」というものをしないそうなのです。
- 毎日隅々まで掃除をするのだから大掃除の必要はない
- 大掃除が必要になるまで汚れが溜まることなんてない
そういう理屈です。
それまで大掃除は常識だと思って生きてきたわたしにとって、これはかなりの衝撃がありました。
「大掃除なんて必要ないぐらい、毎日掃除をがんばろう」そう思い、日々の掃除に力を入れるようになったのです。
大掃除でかかる時間、かかるお金
今年、数年ぶりに大掃除をしました。
ありがたいことに仕事が忙しく、そして仕事が忙しいのを言い訳に、掃除が行き届かなくなっていたからです。
↑こういうところ、汚れが溜まります↑
6月頃にはすでに、「今年はもう大掃除をやろう」と考え、どんどん掃除を先延ばしにしていきました。
大掃除は、かなり大掛かりな作業になります。
普段掃除しないところまできっちり掃除しようと思えば、到底1日では終わらないのではないでしょうか。
広い家には住んだことがないのでよく分かりませんが、大掃除をしていた頃のことを思い出してみると、小さな家でも1日半はかかっていました。
広い家だと2~3日かかる可能性もありますよね。
↑こういうところもすぐにホコリが溜まります↑
そして、大掃除にはお金もかかっていませんか?
- こびりついた汚れを落とすための強力な洗剤
- ドラッグストアの季節商品のコーナーで釣られ買い
- 通販のCMを見てつい掃除機を買い足してしまった
- エアコンクリーニングなど、プロに掃除を依頼する
などなど、金額の大小はあれど、大掃除をする時に、大掃除のための出費をしているのではないでしょうか。
年末の忙しいときにやることではない
年末って、忙しいですよね。
忘年会やクリスマスもありますし、仕事も年末が忙しいこともあるでしょう。
年の瀬の忙しいときに、大掃除をしなければならない理由って何でしょうか?
「気持ち良く新年を迎えたい」・・・?
でも、日頃から掃除をきちんとしていたら、年末にささっと掃除するだけで済むはず。
わざわざ年末まで汚れを溜めこむ必要はないと思うのです。
わたし自身も、年末は仕事も忙しいですし、子供がいればクリスマスやお正月の準備もしますし、飲み会だってたくさんありますし(笑)。
忙しい12月、大掃除のために1日以上使うのは非常にもったいないないと思いました。
理想はやっぱり「日頃から掃除を徹底して、大掃除をしない」ことです。
しかし、そこまで隅々まで掃除するのは難しいものですよね。
日頃の掃除はできる範囲でがんばる
大掃除をせずに済ませるには、日頃の掃除が大切です。
過去数年は大掃除をしていなかったわたしなりの、毎日掃除するためのコツは以下の通り。
- 掃除用具・洗剤を厳選する
- 収納場所を3か所までにする
- ルーティンに組み込む
- お客さんを呼ぶ
- すきま時間を使う
掃除用具・洗剤を厳選する
掃除用具や洗剤の種類が多いと、掃除をするときにも「どれを使うか」から考えなければなりません。
そのちょっとのことが面倒で掃除を後回しにしてしまいます。
だから、わたしはあれこれ掃除用具や洗剤は増やさないようにしています。
なるべく重曹やクエン酸を使うようにしていると、洗剤選びで迷うこともありません。
また、使い古したタオルを小さく切ってストックしているので、汚れたものは迷うことなく使い捨てにできます。
これも、掃除を面倒に思わなくするためのコツです。
収納場所を3か所までにする
掃除グッズの収納場所は、理想を言えば1か所がベストです。
そこに行けばすべてが揃っていますからね。
「掃除用具はそれを使う場所にそれぞれ置いておく」とう方法もありますが、わたしは掃除用具が外に出ているのが嫌なのでまとめて収納する派です。
我が家のような賃貸住宅だとライフスタイルと間取り・収納の位置が合いませんよね。
1か所にまとめるのは難しいですが、せめて3か所までにまとめるようにしましょう。
ルーティンに組み込む
「朝起きて、子供を学校へ送り出したら洗濯と掃除をする」みたいに、1日の流れの中でルーティンに組み込んでしまった方が、掃除へのハードルは下がります。
基本的な掃除のルーティンができていれば、「今日は天気がいいからカーテンも洗濯しちゃおう」とか、イレギュラーの掃除にも取り掛かりやすくなりますよ。
わたしが日々の掃除を継続できなかった原因は、このルーティンを崩してしまったことが大きいと感じています。
お客さんを呼ぶ
汚れた家を人に見られるのは恥ずかしいですよね。
だからこそ、わたしは人を呼ぶようにしています。
多少掃除をサボっているときでも、人が来るとなると焦って掃除するので、キレイな家にリセットできますよ。
わたしは時々ホームパーティーをしているので、そのたびに掃除ができています。
すきま時間を使う
1分もあれば、いろんな掃除ができます。
わたしは特に、じっとしていられない性格なので、空き時間があればすぐ別のことをしてしまいます。
たとえば、電子レンジで野菜を加熱しているあいだに回りを拭いておくなど、手が空いたときにちょこちょこっと掃除をしましょう。
それだけでも、積み重ねればけっこうな範囲の掃除ができるものですよ。
↑掃除をサボるとこうなる↑
大掃除をするなら9月がおすすめ
とは言え、やはり忙しく働いているとまったく大掃除をしない、というのはちょっと難しいですよね。
でも、わたしは大掃除をするなら12月では無い、と思っています。やるなら9月です!
9月に大掃除をやるべき理由は以下の通り。
- 暖かいときの方が掃除しやすい
- 片付けもできて一石二鳥
- ハウスクリーニングも安い
暖かいときの方が掃除しやすい
大掃除のときにはカーテンやラグなど大物の洗濯もしますが、暖かい季節の方が乾きやすいですよね。
また、こたつ布団や冬用のカーペットを洗濯して乾かなかったとしても、9月ならまだ使わないのでそのまま1日干しておいても問題ありません。
それに、暖かいときの方が体もよく動きますし、すべての窓を開け放して換気するのも平気です。
片づけもできて一石二鳥
大掃除のときには押入れの中身をすべて出してしまうなど、ついでに片づけもする必要が出てきます。
そして、大掛かりな片づけをすると必ず不用品が出ますよね。
我が家のように子供がいる家庭だと、秋にはバザーがありませんか?
保育園や小学校のお祭りでバザーが開催されるなら、不用品を出品できます。
わたしの場合、高く売れそうなものはヤフオクなどを利用して小遣い稼ぎをします。
そして、大した値がつかないようなものはすべてバザーに出してしまうようにします。買取サービスもいいですね。
冬に大掃除をしてたくさんの不用品が出ても、次のバザーまでにかなり期間がありますから処分するには普通に捨てるしかなく、エコではありませんし、ゴミ袋代がもったいないです。
ハウスクリーニングも安い
ハウスクリーニングを利用される場合も、大掃除シーズンは業者の繁忙期になるので値引きも見込めませんし、希望する日時に来てもらうことも難しくなることがあります。
しかし、9月ぐらいなら業者も忙しくないのでキャンペーンで割引きがあることもありますし、希望の日時にも来てもらいやすくなりますよ。
特に、エアコンクリーニングを依頼するならエアコンを使っていないシーズンの方がいいので、9月ぐらいはちょうどいいのではないでしょうか。
来年は毎日掃除します!
今年久しぶりに大掃除をしてみて、本当に面倒くさくて嫌になりました。
集中力が低いこともあって、掃除をしていてもすぐに飽きてしまいますし、溜めこんだ汚れはなかなか落ちないので大変です。
きれいになると気持ちいい!
さらに、「汚れを見て見ぬふりをして過ごす」というのも、精神的にけっこうな負担があるものです。
「掃除しないと……」と思いつつも「忙しいから仕方ない」と言い訳して掃除を先延ばしにするのは、精神衛生的にも、普通に衛生的にも、良くないものだと痛感しました。
来年は(というか今から!)、大掃除をする必要が無いぐらいに日々の掃除を徹底します。
忙しいとはいえ、掃除ができないほど忙しいわけではありませんし、今までもやっていたのだからできないはずはありません。
大掃除がダメとは思いませんが、大掃除をしないという選択肢も知っていれば、自分のライフスタイルに合わせた掃除の進め方ができます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。