こんにちは、『灯台もと暮らし』編集部の小松崎です。
ノマドとは、北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している遊牧民のことを言うんだそうです。遊牧民が暮らしているのは、移動式住居。
もちろん遊牧民のように生きたいというわけではありませんが、流動性が高くなった社会では、物件を買うのではなくて、賃貸を選んでみてはいかがでしょうか?
この記事では、これから引越しを考える人のために、おしゃれでも安い物件やリノベーションできる物件が載っているサイト、また物件探しに手間暇がかからないサイトといった、ノマドの生活をイメージできるようなサイトを紹介します。
誰かとシェアして暮らすなら
東京エリアのデザイナーズ賃貸:グッドルーム[goodroom]
「good room(グッドルーム)」は、東京・大阪エリアを中心に物件を紹介しているサイトです。
取り扱っている物件のおしゃれ度がとても高く、サイトを見ているだけでわくわくします。特徴は、運営スタッフの感想たっぷりのコメントが各物件の紹介記事に掲載されているところです。
ドアの色がかわいい、マンションにはエレベーターがあるといった入居者目線のコメントにはもちろん、「日当たりがよくない」「ベランダが思ったよりも狭い」などの気になってしまうようなポイントもしっかりと書かれています。
全体的に取り扱っている物件の価格が安い!と言い切ることはできませんが、「ふたり暮らし13万円以下」というカテゴリーに注目してください。
たとえば、1LDKで5万円台の物件とかを見つけてしまうとテンションがダダ上がりします。ふたり暮らしだったらその家賃を折半すればいいわけですから、驚きの価格ですよね。
そこまでの極端な安さではなくても、とてもいい物件がキュレーションされています。
オシャレオモシロフドウサンメディア「ひつじ不動産」
「ひつじ不動産」は、シェア住居の総合メディアです。
シェアハウスで暮らす人は年々増加しており、ぼくの周りでもシェアハウスを利用する人が多くなりました。
家族以外の他人との生活がはじめてだという人は、シェアする生活に不安を持つことかと思います。
ひつじ不動産は、シェア住居の総合メディアなので「ひつじでも分かるシェア住居入門」などのはじめてシェアハウス生活について読んでおくべき情報が網羅されています。
「男子注目」「女子注目」「家族感覚」「木の感覚」などと、トップページに掲載されている物件の見せ方は数ある物件サイトの中でもピカイチなのではないでしょうか。
山積みにされている物件情報に切り口を与えることによって、物件の特徴をわかりやすく示しています。
さて、そんな「ひつじ不動産」の見ておくべきポイントは、トップページの「更新情報」です。
シェアハウスは近年かなり人気になっていることもあるのか、あるいは3月という新生活の時期からか、以前から見ていた物件が満員になることがあります。
新しくサイトに掲載された情報は見逃さないように、更新情報から興味のある地域の物件を見るようにしましょう。
意外と低価格でも綺麗な物件を見つけることができます。
ちなみにぼくの友人は、このサイトを使用して今年の4月に入居を決めたようです。
住居のDIYを楽しむなら
住居をDIYするのはいかがでしょうか? ちなみにDIY(ディー・アイ・ワイ)とは、Wikipediaによると「専門業者ではない人が自身で何かを作ったり、修繕したりすること。
英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で、「自身でやろう」の意」だと述べられています。
DIYはノマド的な側面を持っているんですよね。理由はふたつあります。
ひとつ目に、本来業者がやる修理や改築の作業がない分だけ、DIY前の物件は安いのです。
ふたつ目として、生活技術を得られることです。
一定の場所に囚われない移動式住居で生活をしている遊牧民は、訪れた先でいつも住居を建てているし、環境の異なる新天地で生活を作っているのだと思います。
もちろん家そのものは移動式住居なので変わることはないといえ、一から家族全員と家畜が住める住居を作っているのですから、彼らの生きる力、あるいは生活技術はとても高いのではないでしょうか。
というわけで、DIYでもおすすめのサイトが2点あります。
DIY不動産
「DIY不動産」で紹介している物件は、ペンキや漆喰で壁や床を「好きな色に塗れる」。
そして「好きな壁紙を貼れる」ので部屋をイメチェンでき、なんと「退去時はそのまま」でいいという、DIY精神を持った人を応援する素敵なサイトです。
特筆すべき点は、DIYのハウツー記事やDIYをした人へのインタビュー記事も読み物としておもしろいところですね。
MAD City
次に紹介するのは、千葉県松戸市の松戸駅前で行われている「MAD City」 。
民間企業によるまちづくりのプロジェクトです。本サイトを引用すると、MAD Cityは以下のように説明されています。
これまでの再開発手法によらない、「人」によるまちづくりを行っています。必要なタイミングで必要な層を誘致し、自発的なアイデアやアクションを引き出すことでまちを変えてきました。2010年のプロジェクト開始以来、4年を経て150人以上のクリエイティブ層を誘致してきました。
MAD Cityが打ち出す暮らしの価値観が素晴らしいのです。
- クリエイティブな自治区をつくろう。
- 刺激的でいかした隣人をもとう。
- 地元をリスペクトし、コラボを楽しもう。
- 変化を生み出そう。新しいルールを発明しよう。
- 仕事場も住居も、DIY精神で自由に創造しよう。
- 河辺でも通りでも駅前でも、街を遊びつくそう。
- 東京のみならず、世界とどんどんつながろう。
MAD Cityで暮らしている人は草の根に活動しているクリエイター気質の人が多いと感じています。個人としても実家からも近いので、松戸市に住むことを検討しています。
地域内でアートやまちづくりのイベントが頻繁に行われており、物件としての視点よりも、街のおもしろさを求めている人が物件を探すのに適したサイトです。
また、松戸駅の西側には江戸川とその河川敷があるので、都内近郊で自然を感じたい人にはおすすめ。ピントくる方は、ぜひサイトを訪れてみることをおすすめします。
安心して暮らしたいなら
ヘーベルROOMS
今度は「ヘーベルROOMS」の紹介です。
DIYでは家に手をかけることで「安さ」「生活力」といった点に焦点を当ててきましたが、今度は逆に家には手をかけないことが節約にもなると考えられますね。
そこでヘーベルROOMSを紹介します。ヘーベルROOMSとは、ロングライフ住宅と言われる「ヘーベルハウス」をベースにした賃貸住宅「ヘーベルメゾン」を掲載しているサイトです。
軽量・耐火・断熱・耐久性などのすべてにおいて高い効果を発揮する建材「ALCコンクリート・ヘーベル」を基本部材としており、シンプルだけども居住性能は高いことが特徴です。
火事や地震にも充分備えておきたい場合、ヘーベルメゾン賃貸を選択するのがよいでしょう。
手間を省くのもTime is money
家AGENT+(イエプラ)
続いて、物件選びにも手間をかけずに済むサイトが「家AGENT+(イエプラ) 」です。
不動産屋に行かなくても物件の見学予約ができます。深夜0時まで不動産業界のAGENTが専用チャットで物件選びの相談にのってくれます。
つまり、「夜間帯」や「通勤中」でも物件探しができるということ。忙しい仕事の合間に相談しながら、手間をかけずにお気に入りの物件を探すことができます。
Time is money と言うように、気になる物件を全ての見て回る余裕がないという人には、活用してほしいサイトです。
Rつながり?ノマド色の強いサイト
R-STORE
デザイナーズ・リノベーション賃貸を扱っている「R-STORE」。
このサイトもノマド的なところがありまして、なんと不動産サイトのみで、実店舗がありません。
要するに、このサイトそのものが実店舗の役割を果たしているのです。ノマドというワードが近年注目されてきたのは、いわゆるオフィスを持たない働き方があるからですよね。
従来の実店舗を持つ不動産業界のスタイルからはレールを外れているところが、ノマド的だと言えるのではないでしょうか。
取り扱っている物件は「自然が近いNATURE」「賃貸なのにカスタマイズ可能」「デザイナーズ」など。全体的な家賃の価格帯は今回紹介してきたサイトの中では高め。
オシャレな物件に住みたい人は、一度チェックしておくことをおすすめします。
RealTokyoEstate-東京R不動産
「Real Tokyo Estate-東京R不動産」は、新しい視点で不動産を発見し、紹介していくサイトです。
広義的な意味合いで、ノマド(遊牧民)というライフスタイルが注目されたのは、人々の暮らし方が多様化しているからだと思います。人は、それぞれ異なる嗜好やこだわりを持っているはず。
物件探しで言えば、「レトロかわいい」「水辺/緑」を感じられる物件、あるいは「天井が高い」といった開放感のあるところ、「ペット」と居住可能な物件などでしょうか。
どのようなポイントに満足できるかは人それぞれ。そのため東京R不動産では、先に挙げたような切り口で物件をカテゴライズしています。
従来の家賃やエリアだけの居住空間の探し方から、脱したサイトとなっていますよね。
「一風変わった物件も、人によっては、それが宝物のような空間かもしれないのです。」
上記は本サイトの引用ですが、「重要なのは、そのマッチングだと思います」。
人は満足な買い物ができなければ、心のどこかが枯渇して次の購買行動に走ります。
東京R不動産で取り扱っているサイトは、SUUMOなどの大手ポータルサイトに掲載されている激安の物件とは、価格勝負ではまったくかなわないかもしれません。
しかし、選んだ物件に満足して生活できるかどうかという視点で見ると、長く付き合えて結果的に節約できる物件サイトだと思います。
さいごに:普通の不動産屋以外にも選択肢がある!
というわけで、今回は引越しを控えた自分のためにも、現代の消費者の多様なニーズに合うようなサイトをそれぞれ選んでみました。
今回紹介してきたサイトの中に、何か気になるサイトはありましたか? まずは自分が興味をそそられるようなサイトを訪れて、新しい生活を想像してみてください。
以下で、引っ越しに関連したページをまとめています。気になる記事をチェックしてみてくださいね。